第35話 経験値
女将に銀貨3枚を払って、部屋に戻る。
「それで、ご主人様?どうして私たちのレベルがこんなに上がったの?」
部屋に入ると、ルティが聞いてきた。
(あー…まぁ、二人なら大丈夫か。)
「これから話すことは誰にも話すなよ。」
(まさか本当にこんなテンプレなセリフを言えるとは…そんなこと考えてる場合じゃないか。)
「わかったわ。」 「わかりました。」
「とりあえず、俺のステータスを見てくれ。ステータス」
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ヘルプ機能
名前:ミネギシ タケル(峯岸 武流)
年齢:15
職業:冒険者
Level:3794(経験値 あと10でレベルアップ)
獲得経験値:39430
体力:18970/18970
魔力:379400/379400
物理攻撃:18970
物理防御:37940
魔力攻撃:113820
魔力防御:151760
魔法適正:火・水・風・土・光・闇・空間
ユニークスキル:創造
獲得経験値増加
必要経験値減少
完全耐性
能力略取
スキル:制限無効(level5)
眷属化(level2)
魔法:火属性魔法(level3)
水属性魔法(level3)
風属性魔法(level3)
土属性魔法(level3)
光属性魔法(level2)
闇属性魔法(level2)
空間魔法(level2)
耐性:火属性耐性(大)
水属性耐性(大)
風属性耐性(大)
土属性耐性(大)
光属性耐性(中)
闇属性耐性(中)
毒耐性(小)
称号:ーーー
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「「「は!?」」」
同時に声を上げる。
「…え?…なにこれ?」
「…」
ルティは戸惑い、レイラは言葉を失っているようだ。
ちなみに俺はレイラ側だ。
(…なんだこれ?)
「ユニークスキルの効果です。」
(ああ。…やりすぎじゃね?)
「ユニークスキルの効果です。」
(そうとしか言えないってことだな。)
「はい。」
(はぁ…まぁ、弱くなったわけじゃないからマシか。)
「それについて、一つお伝えしなければなりません。」
(…なんだ?)
「原因は不明ですが、レベルアップ時のステータスの上昇率が下がっています。本来の場合では、今の数倍のステータスになるはずです。それに加え、獲得経験値増加のユニークスキルの増加量を決めるレベルは1日ごとに変更されるようです。そのため、今日は本来の獲得経験値×28となりました。ですが、明日は本来の獲得経験値×3794となります。」
(これ以上はいいだろ!?)
「強くなるのに越したことはありません。」
(ああ、まぁ…そうだな?)
曖昧に返事をして、会話を終わらせる。
「レイラ、ルティ。ユニークスキルを見てもらえるか?」
2人はユニークスキルまではみていなかったようだ。
「え?なんですか、これ?」
「こんなユニークスキルがあるのね…」
「まぁ、驚くと思うが、気にするな。俺も驚いたからな。」
「自分のユニークスキルなのにですか?」
「《創造》でつくったばかりだからな。」
「…」
「…」
「…」
沈黙が訪れた。
「…まぁ、ご主人様か強いのはいいことよね。うん。」
ルティが現実逃避を始めた。
俺とレイラもそれに乗る。
「そうですよね。弱いよりは断然いいです。」
「だな。」
「…ご主人様、あまり広めない方がいいと思うわ。」
ルティが真面目な顔でそういった。
「ああ。さすがにそれくらいはわかってる。二人も秘密にしてくれ。」
「「はい。」」
ルティまで敬語になっていた。
ユニークスキルの効果を一部変更しました。
誤字・脱字などがありましたら教えてくださると幸いです。