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ただただ、幸せに…  作者: 緋月夜夏
レビルム公国編
34/117

第33話 狩り

街から出て、森へ入るとすぐに50メートルほど離れたところに2匹のゴブリンを発見した。

2匹とも腕には棍棒のようなものを持っている。

(よし。《鑑定》)

_________________________


ゴブリン

名前:ーーー

Level:1

体力:10/10

魔力:5/5

物理攻撃:10

物理防御:10

魔力攻撃:5

魔力防御:5

魔法適正:ーーー

スキル:棒術(level1)

称号:ーーー


_________________________

ステータスは2匹とも同じのようだ。

(イメージ通りの武器だな?あれってゴブリンたちが自分で作ってるのか?)

「はい。木を切り倒して作っています。」

(そうか。《棒術》のスキルを持ってるが、鎌に対するスキルもあるか?)

「はい。《大鎌術たいれんじゅつ》と《双鎌術そうれんじゅつ》があります。」

(《双鎌術》って、邪魔じゃないか?)

「《双鎌術》に使われる鎌は通常、あなたの鎌より小さい1メートルほどのものを使います。ですが、あなたの鎌くらいの大きさのものを2本使おうとする人もいました。」

(へぇ。もし二つ目の鎌が手に入ったら試してみるのもいいかもな。)

そこで、一旦、ヘルプとの会話をやめ、二人に話しかける?

「じゃあ、二人であのゴブリンを倒してみてくれるか?」

「わかったわ。」

「わかりました。」

そういうと二人はすぐに走り出した。

俺は少し離れたところから見ていることにする。

(レイラは、2本使うのが難しかったら、途中で1本に変えてもいいからな。)

念話で伝える。

(わかりました。)

レイラからも返事が返ってきた。

足の速さの違いもあり、先にゴブリンにたどり着いたのはルティだ。

「それっ!」

掛け声とともに振り下ろされた剣はゴブリンを真っ二つにした。

一撃だったため、技術はどうなのかはわからないが、今回の依頼の魔物程度ならそうそう苦戦はしないだろう。

(ルティ、もう1匹はレイラのために残しておいてくれ。)

(わかったわ。)

ルティに目を向けると、手に持っている、元々水色だった短剣が濃い紫色に染まっている。

(あれは、《毒生成》でやってるのか?)

「はい。短剣の刀身から毒が発生し続けています。」

ヘルプから回答が返ってきた。

(あれって危なくないか?)

「耐性がないと即死です。」

(こわっ!迂闊に触らないな…)

そんなことをヘルプと話しているうちに、レイラはゴブリンにたどり着いている。

ゴブリンは、仲間を殺されたことで、ルティに襲いかかろうとしていたが、レイラが向かってきたのに気づいたのか、レイラの方へ顔を向け、棍棒を振りかぶる。

レイラが間合いに入ったのを見て、棍棒を振り下ろしたが、レイラは当然のように避け、ゴブリンの首を短剣で切り裂いた。

(俺に見せるために《毒生成》を使ったみたいだな。)

本来ならゴブリンに対しては短剣のみで倒せるんだろう。

二人はゴブリンを倒すと、こちらへ戻ってきた。

「お疲れ様。大丈夫そうだな。」

「ええ。あの程度なら余裕よ。」

「はい。大丈夫です。」

「じゃあ、どんどん奥にーー「ご主人様!」…ルティ、どうかしたのか?」

「私のスキルに《大剣術》が増えてる!」

「え?…1回振っただけだよな。」

「あっ!私も《短剣術》が増えてます。」

レイラもステータスを見て、驚きの声を上げている。

(どういうことだ?)

ルティとレイラはそれぞれ前にも大剣と短剣を使っていたはずだ。

「あなたの《眷属化》で、《獲得経験値増加》を受けた経験値が共有されたためです。」

(スキルって、どうやれば手に入るんだ?)

「武術系統のスキルならば、魔物に対して使用した回数で決まります。習得やレベルアップの回数には、個人差があります。」

(そうか。)

まぁ、強くなって悪いわけでもないし大丈夫だろう。

「じゃあ、どんどん狩るか。」

誤字・脱字がありましたら教えてくださると幸いです。

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