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ただただ、幸せに…  作者: 緋月夜夏
レビルム公国編
21/117

第20話 奴隷(1)

奴隷を売ってくれると言う店に着いた。

ヘルプによると『モーリス奴隷店』と言うらしい。

外観は一般の店とほとんど変わらないが、窓などがなく、外からでは店内の様子がわからないようになっていた。

仲は入ると店長と思われる者が顔の脂に光を反射させながら話しかけてきた。

日本でなら確実に肥満認定されるだろう。

そのまま病院に搬送されるかもしれない。

「失礼ですか、お客様でしょうか?」

その男は俺の服装を眺め、訝しげな表情を浮かべている。

「ああ、そうだ。」

「奴隷は値が張りますよ?」

俺の服などはかなり安い物だ。

金があるのかを確認しているんだろう。

「すまないが、奴隷の相場がわからない。大体でいい。どれくらいだ?」

「ものによります。通常なら金貨1枚から紋貨10枚ほどまで幅広く取り扱っていますが、つい先日に金山の採掘に使われると言うことで力のある男性の奴隷が多く買われていったため、現在あるものでは紋貨5枚が最高金額となっております。」

「やはり男の奴隷は高いのか?」

男の奴隷など買う気はないが、気になったので尋ねてみる。

「当然です。貴族の方々には労働や護衛などで重宝されるうえ、平民の方でも力仕事を任せたり、冒険者の方でしたら共に依頼を受けるなど、幅広く用いられているため、当然値段は高くなります。」

「そうか、まぁいい。今回は紋貨3枚ほどしか持ってきていない。それ以下で欠損のない奴隷を見せてくれ。」

そう言うと改めて客だと認識したのかにやけ笑いを浮かべた。

「へっへっへ、そうでしたか。私はここ、モーリス奴隷店の店長を務めております、モーリス・ウルドと申します。ちょっと待っていてください。」

そう言い残し、奥の扉へ消えた。

(前に《鑑定》ができるっていってたよな?)

「はい。可能です。」

(魔力は使うのか?)

「スキルではないため使用されません。」

(そうか、なら使ってくれ。)

「了解しました。」

そして数分後モーリスは8人の奴隷を連れてきた。

すぐに《鑑定》を使用する。

連れて来られた奴隷は10〜14歳だった。

一人一人詳しく見ていく。

6人目まで《鑑定》し、スキルを持っている者は2人だった。

そして7人目を見た時、俺は少し固まってしまった。


_________________________


名前:ルティ(ルティ・サヘラム)

年齢:14

職業:ーーー

Level:2(18)

体力:25/25(2700/2700)

魔力:15/15(5400/5400)

物理攻撃:50(440)

物理防御:80(405)

魔力攻撃:30(1150)

魔力防御:60(1900)

魔法適正:ーーー(闇)

ユニークスキル:ーーー(眷属召喚)

スキル:ーーー(従魔契約 隠蔽 偽装)

魔法:ーーー(闇属性魔法(level3))

耐性:ーーー(闇属性耐性(大))

称号:ーーー(元魔王の娘)


_________________________


(なんかすごいのいるな…)

「どうでしょうか?」

「左から2番目と7番目の奴隷を残してくれ。」

「わかりました。」

モーリスは他の6人を奥へ連れていき、すぐに戻ってきた。

「お気に召されましたか?2番目は料理スキルを持っていますが、犯罪奴隷ですので紋貨1枚。7番目は特にスキルは持っていませんが、容姿は優れていて、通常奴隷となりますので紋貨2枚と金貨5枚になります。…あぁ、そうそう。どちらも未経験ですので安心を。」

「最後の情報いるのか?」

「女の奴隷はそれ目的がほとんどですのでお教えしましたが、気分を害されたのでしたら申し訳ありません。」

(まぁ、戦えない奴隷を買う目的はそういうのばかりか…)

「いや、構わない。…だが、二人買うと手持ちがギリギリだ。今日は他に買う物をあるしな。」

(もちろん嘘だが。)

「明日まとめて持ってくるから、他の客には売らないようにしてくれ。」

「本来ならそういうことは受け付けないようにしているのですが…先程はこちらの不手際で気分を害されたようですので、明日までということなら了承します。」

「ああ、頼むぞ。」

「はい。かしこまりました。」

モーリスはこちらに頭を下げながら言った。

俺は奴隷店を後にし、宿へ向かった。

女将に銀貨1枚と銅貨5枚を渡し、早めの夕食をとった後、部屋へ戻る。

寝る前に《創造》を使う。

「ステータス」

_________________________


ヘルプ機能


名前:ミネギシ タケル(峯岸 武流)

年齢:15

職業:冒険者

Level:28(経験値 あと120でレベルアップ)

獲得経験値:1770

体力:145/145

魔力:40700/40700

物理攻撃:160

物理防御:310

魔力攻撃:12230

魔力防御:16360

魔法適正:火・水・風・土・光・闇・空間

ユニークスキル:創造

スキル:制限無効(level1)

魔法:火属性魔法(level2)

水属性魔法(level2)

風属性魔法(level2)

土属性魔法(level2)

光属性魔法(level2)

闇属性魔法(level2)

空間魔法(level1)

耐性:火属性耐性(中)

水属性耐性(中)

称号:ーーー


_________________________



(おお、結構レベル上がったな。っと、まあそれは置いておいて、とりあえず基本属性の6つの耐性は作ったほうがいいな。《創造》)


_________________________


ヘルプ機能


名前:ミネギシ タケル(峯岸 武流)

年齢:15

職業:冒険者

Level:28(経験値 あと120でレベルアップ)

獲得経験値:1770

体力:145/145

魔力:24420/40700

物理攻撃:160

物理防御:310

魔力攻撃:12230

魔力防御:16360

魔法適正:火・水・風・土・光・闇・空間

ユニークスキル:創造

スキル:制限無効(level1)

魔法:火属性魔法(level2)

水属性魔法(level2)

風属性魔法(level2)

土属性魔法(level2)

光属性魔法(level2)

闇属性魔法(level2)

空間魔法(level1)

耐性:火属性耐性(中)

水属性耐性(中)

風属性耐性(中)

土属性耐性(中)

光属性耐性(中)

闇属性耐性(中)

称号:ーーー


_________________________


(ん?なんで最初から(中)なんだ?)

「その属性の魔法がlevel2だからです。通常は魔法と共に耐性が手に入るため、魔法のレベルが上がると同時に耐性も上がりますが、別々に手に入っているため、魔法のほうのレベルが優先されました。」

(なるほどな。さて、最後はどうするか…魔法にするかスキルにするか…うーん…何がいいと思う?)

俺は考えるのを放棄してヘルプに尋ねる。

「獲得経験値増加や必要経験値減少、ステータス上昇量増加、高速回復、物理耐性、魔法耐性、ドロップ率上昇、・・・。」

(あー、ストップだ。もういい。)

最初に言われたものからチートすぎて止めるのが遅くなってしまった。

(っていうかそんなスキルあったのか…)

「ありません。」

(は?ないのか?)

「ありません。ですが、《創造》なら問題ありません。そういうスキルですから。」

(そうだったな。)

「ですが、一番にオススメするのは毒耐性でしょうか。」

(へぇ、あれほどチートなものが作れるのになぜ?)

「先程の奴隷の片方が毒魔法を持っていたためです。」

(もしかして、俺の思ってる奴隷と違うのか?奴隷は主人に危害を加えられないと思っていたんだが…)

「その通りです。ですが、直接という言葉が入ります。」

(というと?)

「先程の奴隷を購入し、料理を作らせたとして、その料理に毒を入れ、それをあなたが食べたとしたら、あなたは死んでしまいます。」

(それは奴隷が危害を加えたってことにならないのか?)

「あくまで奴隷は料理に毒を入れただけです。料理を食べる人に食べるか食べないかの選択の余地があるため、奴隷が危害を加えたということにはなりません。」

(なるほどな。じゃあ、毒耐性にするか。《創造》っと。これでいいな。そういえばヘルプって俺のこと今まで『あなた』って呼んでたか?)

「別の呼び方に変更いたしますか?」

(いや、気になっただけだからそのままでいい。なんていうかだんだん人らしくなってないか?)

「成長してますので。」

(まじか。)

「まじです。」

(まぁ、いいか。普通に会話もできるってことか?)

「はい。」

(なら、一人の時には会話できて楽しいからいいな。これからもよろしくな。)

「はい。よろしくお願いします。」

(ああ、じゃあ、そろそろ寝るか。おやすみ。)

「はい。おやすみなさい。」

最後にヘルプの声を聞き、俺は眠気に身を任せた。

誤字・脱字がありましたら教えてくださると幸いです。

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