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ただただ、幸せに…  作者: 緋月夜夏
ムニシヤ王国編
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第109話 デート報告 ラン

ルティ視点です。

明日はご主人様と私とのデート。

帰ってきたランは、いつもと雰囲気が違ったし、デートは成功だったみたいね。

これで私だけ退屈なデートになったら、今回のデートがご主人様との最後のデートになるかもしれない。

そうならないためにも、今日もお風呂で話を聞いて、明日のデートの参考にさせてもらうわ。


私から後半戦って感じになるのね。

ランも今日からネックレスをつけるみたいだし、つけている人とつけていない人が半々になってしまったわ。

私も明日には首にネックレスをかけているのかしら。

大丈夫よね?

私だけ貰えなかったら流石に泣くわよ?


体を洗い終え、湯船に浸かる。

「それで、ランちゃんは今日、どこに行ってきたの?」

早速、リリファが尋ねた。

リリファが聞くのが恒例になってるわね。

私としても内容を聞いてくれるのは助かるわ。

「最初に私の元の家に行って、今まで放置してあったものを主様に渡したよ。」

(元の家は私は無理ね。)

「その後は屋台を見たよ。」

「ランさんは青色が好きなんですか?」

レイラがランの首に掛かるネックレスを見ながら尋ねた。

「うん!今までは色に好き嫌いは無かったけど、今日、主様に選んで貰って大好きな色になったよ!」

「ご主人様に選んで貰ったんですか!?」

「…それも、あり、だった。」

レイラとスメノスが驚いていた。

そういえば、二人は自分で選んだんだったわね。

(私はどちらにしようかしら?私が選んでご主人様がつけてくれたなら受け止めてくれているみたいで嬉しいわ。でも、ご主人様に選んで貰うのもご主人様のものって感じで…どっちも捨て難いわね。)

「スメノス殿、ラン殿の石はタケル殿の世界にも有るのだろうか?」

「…ある。藍晶石カイヤナイト。意味は、従順。」

「従順…私に合ってるよ!私は主様に従順でいたいからね。」

「タケル殿の世界の宝石は、結構こちらの世界にもあるのだな。」

「こちらの、世界だけの、宝石も、少し、ある。」

「できれば、それは避けたいものだな。」

ソリビアが真剣味を帯びた口調で言った。

確かに、いえ、こちらの世界だけの宝石も悪くはないんだろうけど、どうせならご主人様の世界にもある宝石がいいわ。

「その後は、赤魔柑の種を買ったよ。」

「美味しいですよね。」

「…美味しい。」

「そうなの?」

「ぜひ、食べてみたいものだな。」

「私も食べたいわ。」

3人が食べたことがあるってことはデートで食べたのかしら?

ご主人様が育てた赤魔柑…

ご主人様が育てたってところがとても魅力的ね。

「あと…その、キスも、したよ。」

「うぅ、やっぱりかぁ。なんであたし最後を引いちゃったんだろ。」

「私は地龍だから、キスとかあんまり気にして無かったけど、あれはすごいね。びっくりしたよ。」

ご主人様とのキス…

羨ましいわ。

「主様の顔が近づいてきて、胸はドキドキするし、触れた瞬間に身体中が熱くなるけどとっても心地よくて…毎日したいくらいだよぉ…えへへ。」

ランの口元がだらしなく緩んでいる。

やっぱりそんなにいいものなのね。

レイラとスメノスも同感って感じの顔をしているもの。

明日は私が。

想像するだけで頰が緩むのがわかってしまう。

「そろそろ出よっか。もっと羨ましくなっちゃいそうだし。」

リリファの言葉に同感だわ。

寝坊しないように今日は絶対に早く寝るわ。

次回はルティとのデートになります。

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