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ただただ、幸せに…  作者: 緋月夜夏
ムニシヤ王国編
108/117

第107話 デート報告 レイラ

今回はラン視点です。


主様とレイラが帰ってきた。

腕を組んでるし、初めて見る服。

明日は私の番だから、いろいろ聞かなくちゃ!


夕食を食べ終わって、風呂に入った。

レイラを見ていたら、首にネックレスが掛かっている。

スメノスも付けてたよね。

私も明日、買ってもらおう!

まぁ、今回はあんまり焦る必要はない。

だってあのウル()は人型になれないから。

魔物は私だけで良かったのに、主様についてきたら既に魔物がたくさんいるし…

でも、人型になれたのは私だけ!

数がたくさんいればなれるわけじゃない。

成長してなれなければ一生なれない。

きっと私だけ。

主様よりも強いオスなんて二度と出逢えないよ。

いや、主様がこの世界で1番強いよ?

主様との子は、竜人族になるのかな?

まぁ、子なんて関係ない。

ただ、強いから惹かれたーー

だけじゃないよね…

好奇心もあったと思うけど、もう元の住処に戻りたいなんて思わなくなったよ…

今は子を作りたいって気持ちよりも、一緒にいるだけで良くなって…

…本当にこのままでいいのかな?

地龍なのに。

まぁ、大丈夫だよ!

今は主様の従魔だし。

考え事をしている間に話が始まっているみたい。

「それは、曹灰長石ラブラドライト。ラブラドル長石とも、言う。」

「えっ!石なんですか?」

なんかレイラが落ち込んでいるみたい。

あのネックレスについているのが石だった?

それは、その…

「一応、準貴石。人による、けど、宝石。」

「本当ですか!?」

一瞬で落ち込んだ表情が一変する。

そこまでなのかな?

…そうなるかも。

勢い余って主様を襲うかもしれない。

勿論、子作り的な意味で。

まぁ、考えても実行はしないよ?

主様がそういうことは避けてるみたいだし。

「意味は、思慕。…知ってた?」

「いえ、知らなかったですけど…確かに間違ってないですね…」

思慕?

主様の元の世界での意味。

…いつか、帰る?

従魔だから連れて行ってくれるよね!

私もちゃんとした意味がいいな。

変な意味で主様に嫌われたら…

狡いけどスメノスに聞こうかな?

そうすると負けた気になるし…

でも主様に嫌われたら…

「レイラもキスしたの!?」

ルティが大きな声を上げている。

「うん。さっき…」

レイラの頰が赤くなっている。

のぼせたというよりも、照れてるよね。

キス…

噛み付いたのはキスに入る?

私がキスと感じてなかったし、キスじゃないよね!

でも、キスって、いいものなのかな?

魔物だとキスなんて気にしないよね。

相手を見つけて交尾するだけだし。

…私は周りに強い雄がいなかったからしなかったけど。

…違う。

行き遅れじゃない。

主様のために残しておいただけ。

絶対に行き遅れってわけじゃない。

「あれ?ウルちゃん出ないの?」

リリファが声をかけてくる。

皆が立ち上がって、風呂から出ようとしてる。

考え過ぎて全然聞いてなかった…

明日はどうしよう…?


次はランとのデートです。


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