表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただただ、幸せに…  作者: 緋月夜夏
ムニシヤ王国編
106/117

第105話 デート報告 スメノス

約1週間ぶりです。

遅くなって申し訳ありません。


今回の話はレイラ視点です。

ご主人様とスメノスさんは、夕食の少し前に帰ってきました。

朝帰りではなくてよかったです。

もしそうなったら…

明日の私はどうすればいいのでしょう?

仮定の話は置いておきましょう。

ですが、スメノスさんの顔が少し赤いことが気になります。

あのスメノスさんがわかりやすく照れています。

(もしかして、もう恋人に…?)

そんな、私達とのデートもまだなのに?

いえ、もしそうだとしても大丈夫です。

私も恋人にして貰えばいいのです。

そのためには、明日のデートを確実に成功させなければなりません。

必要なのは情報です。

スメノスさんと同じことをしてはご主人様が退屈してしまいます。

今日もスメノスさんとお風呂に入って、そこで聞きましょう。


「それで、タケルとスメノスはどこまでいったの?」

お風呂に入るなり、そう問いかけたのはリリファさんです。

(あれ、何か違和感が…)

「…どこまで?」

「その、手は繋いだのだろうか…?」

ソリビアさんは恥ずかしそうに聞いています。

何でしょう、ソリビアさんがとても幼く見えます。

私よりも年上ですけどね。

「…うん。繋いだ。」

「いいわね。私もそうしたいわ。」

私もルティと同意見です。

「他には何かあったの?」

「…これ、お揃い。」

「あっ…」

そこで私は違和感の正体に気がつきました。

スメノスさんが手に持っているのはペンダントの宝石部分。

「お揃いってことはご主人様も着けているんですか?」

「…うん。首に、掛け合った。」

(((((羨ましい…)))))

スメノスさん以外と心が1つになった気がします。

「いいなぁ、でも、スメノスはその宝石でよかったの?タケルならもっと綺麗なもの買ってくれるんじゃない?」

(そういえば…)

リリファさんの言葉で気がつきました。

スメノスさんの着けているペンダントの宝石は透明なものです。

おそらく透明石クリアストーンでしょう。

別名、無能石とも言われていて宝石の中では高価なものではありません。

「…これが、いい。」

「スメノス殿が選んだのか?理由を教えて頂いてもよろしいだろうか。」

「…これは、たけるの、世界での、名前は、ダイヤモンド。とっても、高価。」

「えっ、ご主人様の世界にもあるものなんですか?」

驚きです。

ご主人様の世界と共通のものがあるんですね。

「?タケル殿の世界?」

「主様の世界?」

ソリビアさんとランさんが首を傾げています。

(あれ?もしかしてご主人様から聞いていないんでしょうか?)

「ご主人様は、ーーー」

(あれ?これって私からお教えてしてもいいんでしょうか?)

「…たける、別の、世界に、住んでた。」

スメノスさんが言ってしまいました。

それを聞いたお二人は驚いていましたが、納得の表情を浮かべていました。


「話は戻るけど、だから、スメノスはそれを選んだの?」

「…それも、ある。」

「ということは、他の理由もあるのね。」

「…うん。たけるの、世界では、花や、石に、意味を、与える。」

(そうなんですか。1つ勉強になりました。

スメノスさんは言葉を続ける。

「ダイヤモンドの、意味は、『変わらぬ愛』」

(えっ…)

「…私は、ずっと、たけるの、そばに、いる。」

(う、羨ましいぃ…)

スメノスさんはご主人様から頂いているんですよね。

私も欲しいです。

「…たけるの、初めての、相手、だから。」

「「「「「えっ!?」」」」

スメノスさんの爆弾その発言で、私達は目を見開きました。


スメノスさんから詳しく話を聞くと、キスのことだそうです。

(よかった…)

いえ、当然羨ましいですけどね。

(そういえば、スメノスさんは最初にここに来た時にもご主人様とキスをされていました。)

その時のことを忘れていました。

ご主人様にも聞きたいことがあったのですが…

明日のデートでは頑張って手を繋ぎましょう。

一歩ずつ確実に進んでいきたいです。

そのようなことを考えながら、私は眠りにつきました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ