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「それでは、ここからは宮廷魔術師の私がご案内いたします。皆様、こちらへどうぞ。」
王様のありがたーい話が終わり、今度は別の男が前に出た
紫色のローブを着た、魔術師のような服装
実際、魔術師なのだが
魔術師の男に付いていく
召還された部屋を出て、廊下を進む
窓がところどころにあり、そこかあは町がちらちらと見えた
なかなかに進んだ文明らしい
まず、窓があるということは、少なくともある程度の化学を扱えるということ
そして、それを惜しみなく使えるというのが普通なのだから。そこまdひどくない文明のようだ
しかし、魔術師といったのだから魔法は有るのだろう
まぁ、錬金術のようなものから、化学反応を利用したものまで様々あるのかもしれないが
「ここです。お入りください。」
つれられてやって来た部屋
どうやら図書室のようだ
なぜって、中には大量の本の山
山………つまり、棚に並んでいるのではなく、山のように積まれているのだ
「勿体ねえな………。」
ぼんやりとつぶやくと、その声に反応する人物
「クロ。お前も来たのか。」
「おう、お前もきてたのか。」
いたのは友人の乙女名男。シロ
もちろんリアルの名前ではなく、ゲームの名前だ
ゲームのFPSなどでは、ボイスチャットなどを使うときに他人がいる場合もあるので、リアル名ではなく、アカウントの名前で呼んでいるうちに定着してしまった
俺のゲームでのアカウントはKUROIU SINN
にほんめいで クロイヌ シン だ
本当ならKUROINU JINN だったのだが、アカウント名前の作成中にミスしてしまい、結局 神=シン 神=ジンの名前になった
ので、呼ばれるときは上だけにしてくれとも言ったので、クロイヌの「クロ」
奴の場合、白き翼の純白堕天使というのがアカウント名
キモwwwwwwwwwwww
つーかなんで2回も白が入るわけwww純白なのに堕天使ってwwww
と、からかったらめっちゃ殴られた
と言うか、このアカウント名はすでに削除されてるので、ゲーム中に見ても別人だと思ってください
というわけで、シロクロコンビでがんばってたわけです
「やっぱりな。お前なら残ると思ってたぜ。」
「あったぼうよー。だって異世界=ハーレムだろ?」
「そこしか聞いてないのな。つーか、これからなにするんだ?」
「さあ?とんとん拍子で始まっていくからな………。」
本の山を文字通り書き分けて進み、ようやく少しだけ開けた場所に出る
「ここで、それぞれの能力を見ます。自分だけのユニークスキルを持ているものもいるでしょう。それでは準備しますので少々お待ちください。」
おっ!異世界名物の能力か!