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結局出たのは俺とシロだけのようだ
まぁ、出たくても出にくい雰囲気だったってのもある
俺は正々堂々、小さな声でつぶやいて、さっ!っと部屋から出てきたのだ
部屋を出ると、メイド(朝あったのとは違う人)が居た
「それでは、これをそうぞ。」
そう言って、渡されたのは一抱えはありそうな袋
「中にこの国で最もポピュラーな鎧一式と、メンテナンス用の道具、通常の服や、町の案内図、そしてお金が入っています。お確かめください。」
「ありがとうございます。」
キタ!初心者セット!
俺、こういう初心者セット好きなんだよね。
ほら、携帯ゲームの序盤にもらえるアイテムやモンスター
中盤からは完全空気な装備やモンスターも、序盤ならとても役に立つ、嬉しいセットだ
まぁ、どこぞのダークソウ○のように、かなりのぶっ飛んだものよりは全然マシよ
適当に選んで回復薬のセットを選んだのが非常に後悔したし、それよりも化石を選ばなくて良かった………とも思った。
「それでは、部屋に忘れ物などがありますでしょうか?」
「いや、俺は大丈夫。」
「俺もだ。」
「では、出口にご案内いたします。」
そう言って歩き出すメイドさん
本当に早い
スピード出荷じゃ………。
付いて歩くこと、10分ほど
俺達は門の前にやってきた
「それでは、何かありましたらまたお立ち寄りください。帰還なされたい、と思った際も同様に………。またのお越しをお待ちしております。」
そう言われ、俺達は門をくぐり、王城の外に出た
この世界で、ハーレムを作るために………。
※出来るとは言ってない。