表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導剣士による勇者の為のお助けキャラ?  作者: 雪氷見♪
1~2章 閑話 旅の道中編
22/25

20話 ゴブリン襲来! Ⅰ

 2章からの変更点!

・詠唱時の〝○○○"を〝○○○〟に変更。

・魔法名、武技名、魔技名の‘○○○’を≪○○○≫に変更。

・文中の(○○○)の大半を――○○○――に変更。

・武器の“○○○”を<○○○>に変更。

・特性を特質に変更。

・ギルド証の特質の表示を無かった事に変更。――する予定です。

・ユキ達以外が使う魔法陣を術式に変更。

・その他諸々を変更!


 もしかすれば今後も変更が追加されるかもしれません。

 

 

 


 早朝。ユキは発覚した事実――肉体LVだけで無く、職業・副職業LVまでもが下がっていた件――を基に行動を始めた。移動中、食事中、戦闘中と状況を問わず、初めて見る物には片っ端から≪鑑定≫を掛けまくる。

 当然の事ながら、ユキが『鑑定』の技能レベルを優先的に上げる理由はある。


 一つは1レベルに付き鑑定が発動できる距離が1m伸びるからだ。たかがそれだけ?と侮るなかれ、同様に≪識別≫と≪解析≫などスキルの発動距離も伸びるのだ! それはすなわち敵や魔法の情報が少しでも早く、少しでも遠くから入手できるという事。例としては最大レベルの150まで達すれば150m離れた敵の情報を入手できるなどだ。150mも離れていれば殆ど見つかる事は無い。そこまで離れていて気付ける者は相当視線に敏感な者か相当直感の優れた者位だろう。それに150mも離れていればヤバい敵に見つかっても≪刻印転移≫を発動して逃げるくらいの余裕を得る事が出来るからだ。


 もう一つは単純に手に入る情報量が増えるから。レベルを80まで上げれば≪鑑定≫した武器の細かい情報を知る事が出来る様になるし、レベルを120まで上げれば≪鑑定≫したアイテムの材料さえ分かる。さらにレベルを最大の150まで上げれば、手に入れた鉱石に含まれている鉱物の含有量まで分かる。これらの理由だけでも上げる価値は十二分にある。

 情報は持っているだけで有利に事を進められる一種の武器だ。その為、その情報を容易に入手できる『鑑定』は非常に優秀な技能なのだ。


 そんな理由でユキは道中もレベリングを行いつつ過ごしていた。それに合わせて『盗賊』『シーフ』『暗殺者』の技能レベル上げも行っている。

 そのレベリング方法は簡単で、道すがら色々な草木や道具、生物を≪鑑定≫または≪識別≫していくだけ。それだけで技能に経験値が蓄積されレベルが上がる。さらに注意深く周囲を探る事で先のスカウト系の三つの技能のレベルも並列で上昇する。

 何故その三つの技能のレベルが上がるかと言うと、どれも『罠発見』や『気配察知』などの索敵系特殊技能を覚える事が出来るからだ。その為、周囲を探索したり索敵したりするだけで、僅かばかりなものの技能レベルが上昇するのだ。


 街を出てから2日目のその日も前日と同じく特に何事も無く歩いて終わった。多少変わった事があったとすれば、雪の降り積もった街道で10匹程度のゴブリンと遭遇した事くらいだろう。勿論その時は先行集団の護衛がサクッと片して終わった。ちなみにユキ達は馬車の右側面を担当している。


 次の日も同じ様に一日が終わった。とある事件が起こったのは街を出てから4日目だった。次の街まではあと1日といった所だ。


 その日もユキは商隊の護衛として右側を歩いていた。その横には、並んでスイも歩いている。

 午前中は何事も無く終わった。ユキ達は小川の近くで一度昼食を取り、再び移動を開始する。

 そして、歩き始めて十分と経たない内にそれは起こった。突如、左側から悲鳴が上がった。ユキは裏側が見える位置まで移動し、状況をすぐさま把握する。


 街道の左側の森の中から出て来たのは緑色の醜い顔をした小人の様な化物達だった。

 その化物とはRPGで定番のゴブリンであった。ゴブリンと言えば魔物中でも最弱に近い部類で、繁殖力が強く数が多いことで有名な魔物だ。知能はあるものの理性と呼べるモノは欠片も無く欲望の限りを尽くすことで有名なアレである。

 人型で人間の三大欲求である食欲・睡眠欲・性欲の内、異常に性欲が強いため女性の冒険者からは非常に敬遠されている魔物だ。異種族間での交配が可能で、毎年村民などに少なくない被害が出ており、どのギルドでも常時討伐依頼が出ている魔物である。


 身体能力は15歳の平均女性と同じくらいで、武器を扱う技量というか技術は変異種や上位種でもない限り皆無。6人組のB級冒険者のパーティーなら20体を相手にしてもほぼ無傷で切り抜ける事が出来るであろう。


――そう、上位種や変異種でも混じっていない限りは……


 ユキが見た時、3人ずつで別れて左側面と後方を警戒していたB級冒険者パーティーは既に6人で固まっていた。そのうちの一人の弓使いの女性が火傷でも負ったかのように肌が赤くなり、服は煤だらけになっていた。それを見るに、ようにではなく実際に火傷を負ったのだろうと予想できる。

 弓使いがやられて動揺していた5人だが、すぐに持ち直した。ユキはそれを見て流石冒険者と場違いな感想を抱く。

 前衛である盾持ち剣士の3人がゴブリンを食い留めようと前に出た。間近に迫っていたゴブリンと3人が接敵する。

 その時、現れたゴブリンの集団の後方から30㎝台の火の玉が3つ前衛を超えて、その後ろにいた後衛目掛けて飛んだ。


「うぐぁあああ!?」


「きゃあぁぁぁあああ!?」


 またもや不意を突く様にして放たれた火の玉が残りの後衛二人に着弾した。

 前衛の3人は驚いた様に後ろを振り返る。戦闘中にも拘らずその様な行動を取ってしまったのも致し方ないだろう。不意打ちで一人やられて何が何だかわからない間に後衛を更に二人も失ったのだから。


 その様子を見ていたユキはすぐさま≪エリア・サーチ≫の魔法を発動する。探知に引っかかった生物の数は117。これから商隊員と護衛を除いた数字が敵の数だ。

 あらかじめ数えていた味方の数は56。つまり、敵の数は61匹。その内10匹が正面に20匹がユキ達の元へと向かっていた。

 敵の中で比較的・・・強力な個体は全てB級冒険者パーティーの所にいる。個体数は7匹。

 ユキはB級冒険者パーティーが早期に敗北するのを予感する。


「不味いな……」


 取れる選択肢は幾つもあるが考える時間は余り無い。その為ユキは適当なものを3つ選び抜きそこから決める事にする。


1.自分が行って即殲滅。余裕があるなら出来るだけ実力を隠しつつ頑張る。

2.先に自分の元へと来るゴブリン達を殲滅してから、スイと共に助けに向かう。

3.先に自分の元へと来るゴブリン達を殲滅してから、先頭をこじ開けて商隊を逃亡させる。


 正直、どれをとっても間違いではないと思う。ただ、護衛という観点から見れば選ぶべきは『3』だ。護衛対象をみすみす攻撃にさらすような真似はするべきではない。

 B級冒険者パーティーの6人も命の危険があると理解した上でこの依頼を受けたのだから、そうするのが正しいのだろう。

 ただ、ユキは「助けられる命に対して見て見ぬふりをする」という行動を取りたくなかった。それゆえにユキは――


――『1』を選択した。


 甘いと思った。

 温いと思った。

 それでも、ユキは『1』を選択した。

 ならば今はもう迷わない。


「スイ! 頼む!」


 スイと目が合う。ユキはニッと笑い駆けた。


「はぁぁぁああああああああ!!」


 一瞬で収納→排出を行い。手元に二本の刀を召喚する。

 倒れ込んでいる後衛3人を追い越し、やられそうになっている前衛3人を跳び越える。

 滞空中、ユキはゴブリンの集団の中心を狙って武技を発動する。


「≪閃剣・雷≫!」


 木の枝を持ったゴブリン目掛け、ユキは左手に持った<水鏡刀>で鋭い突きを放つ。ヅサッという音と共に周囲に風のノクバック攻撃が発生する。

 頭蓋骨を貫かれたゴブリンは一瞬で即死、周囲1m以内にいたゴブリンの殆どは吹き飛ばされる。唯一吹き飛ばなかったのは唯のゴブリンというには聊か以上にデカ過ぎる個体のみ。そのゴブリンも少し後ろによろめいていた。

 ユキはその隙を見逃さない。

 右手に持った<暗風刀>で心臓を一突き。更に突き刺さった状態から頭部まで振り抜く!

 上体を真っ二つにされた巨漢のゴブリンは、ばたりと後ろに倒れ込んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ