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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

リレー小説 テーマ「氷」「魔法」「ずっこけ」

作者: 王野心>赤とんぼ>かいえー

リレー小説です

最初に1人1単語テーマを出して執筆

持ち時間約15分で1周

執筆者「王野心」「赤とんぼ」「かいえー」

>王野心


最初はただの違和感だった。

いつも使えたはずの、得意の『氷』が使えない。

もちろんただの氷ではない。『魔法』の氷だ。

これまでは氷山くらいは出せたはずが、今では人をこかす程度の氷しか出せなくなってしまったのだ。

これは由々しき事態だ。

王国随一と謳われた、この「氷の鬼」が、人をこかせるだけだと?

笑わせてくれる。

今では自分を涼ませることすらできないとは…。

砂漠の中に立ち尽くした俺に、太陽はあざ笑うかのような日差しを向けていた。


>赤とんぼ


じりじりと照りつける日の光に、体を焼かれる。いつからこんな砂漠にいるのだろう。

歩き続けて何時間経っただろうか。ふと、人が一人立っていることに気が付く。

こんな砂漠で。こんな開けた場所で、この王国の最高戦力の俺が、人が立っていることに気付かなかっただと?


「――ようやく見つけたよ、君は、僕のことを覚えているかな……いや、覚えていないだろうし、いちいち確認するのも面倒だから、キミとの関係を教えさせてもらうよ。いきなりの回答で申し訳ない」


そういうと、その男――いや、女だろうか。中性的な声は、はっきりと自分に告げた。


「僕は――君に父親を殺された。俗にいう、君は僕のオヤノカタキというやつでね。申し訳ないが、死んでくれないだろうか?」


そいつは――言い終わるや否や、ナイフを片手に突っ込んできた。




「――なぜだ!」

そいつは声を荒げる。まるで自分の中の荒れ狂う波のような感情を声にして叩き付けているようだった。

「なぜ! 本気を出さない! 氷の鬼!!」

俺は奴に痛めつけられた体を起こし、その声に答えた。


>かいえー


「…貴様如き、本気を出すまでもないわ」


 魔法なしでこいつの相手は少々荷が重い。

 …だが、殺らなければ死ぬのは俺だ。

 こんな、死ににきた(・・・・・)だけの若造に殺られるわけにはいかない。


「贖罪のつもりか! なら本気で戦え!」

「アイスレイン」


 いきりたつ相手の上に手を向け魔法を唱える。

 勿論発動しない、フェイクだ。

 足払いをかける。


「舐めた真似を!」


 難なく回避される

 だがそれで良い。

 回避を読んで、奴の足元に氷を精製。

 今度こそ足を取る。


「なっ!?」

「王国の最高戦力であるこの俺が兵士としての教示を持たないとでも思ったか、貴様の事情など知ったことではない。仇を取りに来た者などいくらでもいるわ」


 魔法がほぼ使えなくて良かった。

 こんな相手に本気の魔法を使用しては、俺の魔法が腐る。

 調理や探索に使用しているナイフを抜き、体勢を崩した奴の心臓へと突き立てる。


「その中には貴様のような奴も何人かいた。仇を取ると言いつつ返り討ちに合うことを確信している、大義名分の下での死を望むだけの雑魚がな」


 死体になったソレ(・・)からナイフを抜いて背を向ける。

 無駄な時間を過ごした。


 ともあれ、





「この後どうするかが問題だ…」





 相変わらず太陽は容赦なく照りつけてきていた。

キラーパス>キラーパス>キラー(殺害)END

裏話:赤とんぼさんは敵が女で一緒に倒れて胸触って結婚ENDを想定したようですが、キャラ殺しに定評のあるかいえーが容赦なく殺したため阿鼻叫喚でしたw

赤とんぼ「転んだー! そこで胸を触っ……殺ったー! かいえー選手殺したー!」

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