第一話 転生と魔法
「昨日は最悪な1日だった今日も学校行くの辛いな」と思いながら目を開けた。そこには見覚えのない少女、ー14歳ぐらいだろうかー「大丈夫なの?テンザ」少女はそう言って手を伸ばしてきた。「え?テンザ?」思わずそう少女に聞き返した。「大丈夫?頭を打って記憶でも飛んでしまったの?あなたはテンザーク・ブルームガイドでしょ。」そう言われて薄々ながらも理解した。僕は異世界転生してしまったのだと。
この世界では四季を司る四つの地方と中央国家の合わせて5つの地方があるらしく、春を司るブルーム・ガイド、夏を司るソル・ブライト、秋を司るゴールド・ハーヴェ、冬を司るスノー・アーク、そして中央国家テトラ・カノンでできている。この五つの地方はそれぞれ特徴があり、ブルームガイドは生命の息吹と始まりをもたらし、肥大な大地と持っている。
そして、このブルームガイド家の長男に僕は転生してしまった。年齢は12歳で誕生日は4/1身長152cm体重40kgと平均的な体だった。そしてさっき話しかけてきた少女というのは僕の姉らしく、名前はフローリア・ブルームガイドという。何が何でも僕を立派な当主に仕上げたいらしく、いつも厳しい指導をしてくれていたんだそう。この世界には魔法という概念があるらしく、人々は生まれながらにして魔力を持っているらしい。そして僕は常人の5倍ほどの魔力を生まれ持っているらしく、姉は僕が大魔法を使えるようにするために、反対する両親に隠れて魔力の解放の仕方を教えていたそうだ。その時に僕の魔力が暴走したらしく、防御や押さえ込みの魔法に特化している姉でも抑えきれずに、僕はそのまま倒れてしまっただそう。騒ぎを聞きつけた両親に1時間ほど怒られていたらしいが、それは僕には知らない話。
そんな生活にも慣れてきたある日の夕食の時、危機は突然に訪れた。姉フローリアがいきなり「テンザ、あなた変わったわよね。」そう言い出したのだ。それに頷くように母フローラと父ガイアスも「確かに、教えてないようなことを言ったりすることもあるな」と確信を付いてきた。「最近はもっと本を読むようにしているからじゃない?」とどうにか誤魔化したが、かなり危なかった。
その翌日また姉に呼ばれた。「テンザ、今度はお父様とお母様に許可を取っているので基礎的な魔法から訓練を始めるわよ。」来た来た来たーーー!!!憧れの魔法を今日から使えるようになると思うと、ワクワクが止まらない。「まずは基礎中の基礎、魔力の認識からね。」姉の説明によると、魔力は心臓から常に血とともに流れていてそれを場所ごとに集めることができるそうだ。「まずは手から。」そう言われて手に意識を集中させた。すると何かが手に集まっていく感覚が現れ始めた。「テンザこれは基礎中の基礎よ、すぐできた所で調子に乗るんじゃないわよ。次は足。」今度は足に集中する。足にも集まっていく感覚が現れた。「まぁ良いわよ。とりあえずは合格ね。」そう言われて、案外魔法の才能あるかもと思ってしまったのが運の尽き、ここからが地獄だった。
体内にある魔力を体外に出すことが魔法を使うことの基礎らしいが、魔力が常人の5倍の僕は調整がありえないほどきついのだ。三日ほど経った所で初めて魔力の塊魔力の塊を外に出すことができたのだ。この魔力に対してイメージをして具現化させるのが魔法。調整するので精一杯の僕にはイメージなんてする暇はないのだ。そこで姉に聞いた所、「呪文を唱えるとイメージがしやすいと本にも書いてあったでしょ?まさか読んでないの?」図星だ。調子に乗っていたせいで魔法に関する基礎の本をちゃんと読んでいなかったのだ。姉は仕方ないと言わんばかりに初級魔法「アクアクリエイト」を発動させてみせた。「巡る理に従い、清き一滴を。―― アクアクリエイト!」姉の手のひらに水が発生した。空気中のH2oを集める感覚を意識する。そして詠唱する。「巡る理に従い、清き一滴を。―― アクアクリエイト!」僕の手のひらの上にも水が出てきた。しかも姉の発生させた水よりも純度が高く透き通っているものだ。姉はあからさまに驚いた顔をした。この世界での科学知識は元いた世界よりも劣っているらしく、僕は知っている知識によるイメージがよかっったらしい。
これを両親に伝えられ、もっと厳しい訓練が始まるのはまた後の話だ。
第一話完成ありがとうございます!!これからも投稿頑張ります。是非ともこれからもテンザ達をよろしくお願いします。




