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第4話: 信じる一歩と秘めた想い

初夏の夕方、春野暖のアパートに湿った風が吹き込む。学校から帰った春野はソファに座り、膝を抱える。いじめっ子の声が頭に響き、「死にたい…」と呟く。そこへ、玄関のチャイムが鳴る。

ドアを開けると、冬華西瑞稀が「お疲れ、ハル君。私、夕飯作りに来たよ」とエプロン姿で笑う。春野が「……お姉ちゃん、また?」と呟くと、冬華西が「ハル君、私、心配なんだ。ちゃんと食べて欲しいから」とキッチンに立つ。春野は「……ありがとう」と小さく言うが、心の中で「また優しくする…信じたら怖いのに」と葛藤する。

冬華西がスープを鍋から皿に盛り、「ハル君、私、昨日考えたんだ。ハル君がそんな気分でも、私、そばにいたいよ」と言う。春野が「……なんで僕なんかに?」と聞くと、冬華西が「ハル君、私には大事だよ。寂しそうだから、放っておけない」と目を潤ませる。

春野が「…お姉ちゃん、僕、信じるの怖いよ。両親もいなくなったし…お姉ちゃんも裏切るんじゃないかって…」と呟くと、冬華西が「ハル君、私、絶対裏切らないよ。ハル君が生きててくれるだけで、私、嬉しいんだ」と手を握る。春野の冷たい指に冬華西の温もりが伝わり、胸が締め付けられる。「…本当?」と聞くと、冬華西が「本当だよ。私、ハル君のこと大事に思うから」と笑う。

春野は目をそらし、「…分かった。お姉ちゃん、信じるよ」と呟く。でも、心はまだ暗いままで、「裏切られたら終わりだ」と思う。でも、冬華西の笑顔に、「この人なら…本当に…」と小さな光が灯る。

翌日、冬華西が「ハル君、私、一緒に散歩行こう?」と誘う。春野が「……うん」と頷き、二人は近くの公園へ。冬華西が「ハル君、私、ハル君の笑顔もっと見たいな」と言うと、春野が「……笑えないよ」と呟く。冬華西が「じゃあ、私が笑わせてあげる。見ててね」と木の枝で犬の形を作り、「ワン!」と声を出す。

春野が「……変なの」と小さく笑うと、冬華西が「ハル君、笑った! 私、嬉しいよ」と目を輝かせる。春野の心がドキッとし、「お姉ちゃん…可愛い…」と思う。でも、「いや、ダメだ。信じるだけでもう精一杯なのに…」と気持ちを隠す。冬華西への恋愛感情が芽生え始め、春野の胸が苦しくなる。

夜、春野が部屋で「瑞稀お姉ちゃん…僕、信じるって言ったけど…お姉ちゃんのこと、好きになっちゃったら…」と呟く。冬華西が「お疲れ、ハル君。私、スープ置いていくね」と訪ねてくる。春野が「……お姉ちゃん、いつもありがとう」と言うと、冬華西が「ハル君、私、ハル君が元気ならそれでいいよ」と笑う。

春野が「お姉ちゃん…そばにいてくれる?」と聞くと、冬華西が「もちろん、私、ずっとそばにいるよ」と手を握る。春野の心が温かくなり、「お姉ちゃん…好きだよ」と心の中で呟くが、口には出さない。暗いままの心に、冬華西への片思いが静かに育つ。

その時、玄関で物音がし、春野が「誰…?」と見ると、ドアに手紙が。「借金、返せ」と殴り書きが。春野が「……またか」と震えると、冬華西が「ハル君、どうしたの?」と駆け寄る。春野が「…なんでもない。お姉ちゃん、気にしないで」と隠すが、冬華西が「ハル君、私、心配だよ。何かあったら言ってね」と目を細める。春野の心に、「お姉ちゃんに言ったら…守ってくれる…?」と思うが、「いや、ダメだ」と黙る。



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