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 1週間後、銀河と岸田は3人の金星人を連れて 地球を離陸し金星へ向かった。

 鴻池銀河105号室長に特別指令が出る。

「鴻池室長、副長の岸田次郎と2人で金星に行ってくれ。

地球に不時着した金星人3人を金星に送り返す任務だ。

地球人が初めて金星にランデングするので

相当な危険性がある。

覚悟して任務を遂行するように」


 岸田次郎は、銀河よりも学年が一つ上の11歳だ。

銀河に次いで優秀な訓練生で

誰よりも根性とガッツがある。

銀河と岸田は学年が接近しており

互いに切磋琢磨、精進してきた仲だ。


「室長、わくわくしますね。

火星や金星の上空は飛行したことがありますが

ランデングは初めての経験です。

どんな星でしょうか。

何か美味しい物があるでしょうか」


「さあ、行ってみないとわからない。

ただ、金星の3人の隊員の話しによると

医学の進歩は相当なものだそうです。

医療特殊レーザー光線で何でも治療するんだって」


「キャンサー(がん)でも治るんですか?」

「そうらしいです。どんなキャンサーでも。

私にはそれが一番興味あることです」


 1週間後、銀河と岸田は3人の金星人を連れて

地球を離陸し金星へ向かった。


「君らの星に近づいたら誘導してくれ。

金星に着陸するのは初めてだから」

「わかりました。

今回は助けていただいて感謝しております。

金星に着きましたら

キング(王様)に頼んでお礼をさせていただきます。

キングは万能の力を持っており

何でもかなえてくれます」


「何でも?がんを完治させることができますか?」

「できます。どんな病気でも」

「私の母親が胃がんで危篤状態なのです」

「わかりました。キングに頼んでみましょう。

隠しておりましたが、キングは私の父親なのです」

「あなたのパパ?」

「そうです。身分を知られたくなくて黙っていました」

「そうだったんですか。じゃあ、君は王子様だ」

「はい。警護隊員2名と地球上を遊覧飛行していて

運悪く不時着したんです」


 金星は英語でヴィーナス

「地球の姉妹惑星」と表現されることがある。

また、太陽系の惑星の中で

最も真円に近い公転軌道を持っている。


「金星人の寿命って決まっているのですか」

「決まってはいないですが、平均30年くらいです」

「そんなに短命なのですか」

「地球人は制限寿命なんですね」

「そうです。わたしはライフ55です。

あと45年もあります。

そうそう、岸田副長、あなたのライフは?」

「私ですか?ライフ42です。

残り31年ですが、金星から比べたら長いです」 


「金星が見えてきましたよ」銀河が王子に言う。

「迎撃機が飛んできたら、私がテレパシーで

彼らと連絡をとり、着陸を誘導させます」 


 緊急発進の迎撃部隊が10機飛んでくる。

銀河の機を取り囲むように警戒したが

王子の緊急テレパシーで、着陸誘導部隊になる。(9)

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