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鴻池家の長男・流星医師の最初の仕事が実母に対する胃がんのオペ。5歳で別れ、10年も会えなかった母親との対面が 主治医と患者という立場になるのだ。 その近い将来のことは2人には全くわかっていない。

 銀河の姉の百合が訓練8年生

13歳でそろそろ一人前のパテシエになりつつある。

後2年で卒業だが、成績優秀につき

ニューヨークで新しい日本国営のケーキ専門店を

オープンする時のチーフとしての

ポジションが約束されている。


 彼女が最も得意とするのは

チョコレートを使ったお菓子だ。

銀河と同様、英語の教育も受けており

ニューヨークでの生活に不安はない。


「鴻池百合さん、あなたの弟・銀河君は

アース・アーミーで特優だそうです。

特優の生徒は各ジャンル3名しかおりません。

素晴らしいことです。誇りに思ってください」


「ありがとうございます。

卒業したら銀河に会えるでしょうか?」

「銀河君がアース・アーミーの幹部になれば

同盟を結んでいる米国軍隊へも派遣されますので

きっと会えるでしょう」


 ここは外科医学校のオペルーム。

流星が執刀している最中だ。

「心電図をしっかり確認してください。

それではメスを入れます」

流星は卒業年度の10年生、15歳。


 流星は国内の国立病院に勤務することが

決定しているので、肉親に再会できる可能性が高い。

オペが終了した流星に、妹と弟の消息が入り笑顔になる。

「そうですか、みんな元気にやってますか・・・

早く社会に出て会いたいですね」


 この鴻池家の長男・流星医師が卒業して

最初の仕事がなんと実母に対する胃がんのオペになる。

5歳で別れ、10年も会えなかった母親との対面が

主治医と患者という立場になるのだ。

その近い将来のことは2人には全くわかっていない。


 人類の近未来を洞察できる特殊映像装置が

日本に1つだけ存在する。

洞察する人間のデータをコンピューターに打ち込み

青いボタンを押すだけで

その人間の近未来が映像化されるのだ。

 しかし、この特殊映像装置は限られた人間しか

操作ができないようになっている。

そして、この装置は地球軍隊の指令室隣に設置されている。


 鴻池銀河は特優の訓練生であり

生徒でただ1人、この装置をオペレートできる。

 しかし、まだ一度も操作したことがない。

兄・流星が近く卒業することを知った銀河は

兄のその後の近未来を見るために

未来洞察特殊装置を操作する。


「う~、ここは病院か、国立病院かな?

しかし大きいなあ、おっと、この人が兄貴か。

白衣を着て、随分と立派になったなあ」


 この後突然、診察室にスライドし

銀河の母親と兄が対面するシーンが映し出される。 (7)

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