鴻池銀河は55年の寿命を受けて誕生した。 卒業の年齢15歳まで 教育機関で面倒を見てもらえる。 そして、卒業後の40年間を アース・アーミーの隊員として 地球に奉仕する運命なのだ。
太陽系の太陽に近い方から
水星、金星、そして3番目が地球で
4番目の惑星に火星がある。
その外側に木星と土星が続く。
火星 (Mars) は地球型惑星に分類され
直径は地球の約半分。地球にやや似ている。
地球の外側の軌道を公転している赤い惑星だ。
地球と同様、生命体が存在し
体温の低い冷たい火星人が存在する。
火星の表面温度は0度C以下だ。
体温がそれに合うように調整しているのが火星人。
火星の地下には多量の水が凍った状態で存在している。
この火星人が、火山があり温泉が豊富な地球を
侵略しようとしているのだ。
鴻池銀河は55年の寿命を受けて誕生した。
卒業の年齢15歳まで
教育機関で面倒を見てもらえる。
そして、卒業後の40年間を
アース・アーミーの隊員として
地球に奉仕する運命なのだ。
制限寿命の途中、病気や怪我で死ぬ人間もいるが
銀河は55歳までの寿命を背負っている。
銀河は、大規模な農場を経営する
鴻池ワールド・ファーマーズ・カンパニーの
末っ子として地球上に誕生した人間である。
祖父の鴻池星三郎は「ライフ120」で
既に70年も生きて来て
残る人生はまだ50年もあるという稀な人間だ。
この残る50年の寿命は
銀河と同じ50年なのだ。
いわゆる、星三郎と銀河の死は
同じ時期を意味している。
祖母の鴻池華は、銀河の誕生とともに他界している。
銀河の父は国立大学の助教授で
母は国立看護センターの看護婦長。
そして、銀河には兄と姉がいる。
いずれの職業も15歳で研修期間を終え
社会に巣立って行くのが地球人だ。
銀河の両親も同じ道を辿って今がある。 (2)