表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大坂の陣で豊臣軍と戦う宮本武蔵  作者: カイザーソゼ
7話 真田丸の戦い
84/145

7-14

 最初に中央の忠直隊が独断で攻め上がった。これに引きずられる形で忠直隊の右隣に位置する井伊隊が、更に右サイドに残った混成部隊が前進した。

 左サイドの藤堂隊、伊達隊は残った。


 土塁の中央に木村重成隊が展開していた。長宗我部隊が移動した事で手薄になっていた。

 木村隊は接近してくる忠直隊に銃撃を開始した。

 非力な小口径銃でも接近すれば威力を発揮した。忠直隊は損害を出しながら無理やり前進した。


 井伊隊と混成部隊は右カーブして真田丸の西口を目指した。

 西口を固めた長宗我部隊は攻撃を開始した。両隊は反撃しつつ前進した。


 忠直隊は損害度外視の力攻めで中央の土塁を駆け上がった。

 木村隊は応戦した。忠直隊は打たれても打たれても突撃してきた。木村隊はゾンビアタックで押し込まれた。

 複数の部隊が積み上げた死体を階段にして土塀を乗り越えた。

 城下町に忠直隊が雪崩れ込んできた。しかしまだ数は少ない。木村隊は入り込んだ敵を囲んで殲滅した。


 井伊隊、混成部隊は真田丸の西口に到着した。

 兵士は突撃部隊と支援部隊に分かれた。支援部隊は堀際に竹束を並べて長宗我部隊と打ち合った。

 突撃部隊は堀底に下りて土塁を攻め上がった。井伊隊は家老自ら堀底に下りて前線指揮を取った。


 木村隊は忠直隊にかかりきりで、井伊隊、混成部隊に側面攻撃を仕掛ける余裕がなかった。

 両隊は逆に木村隊に向かって打ってきた。


 参謀長ポジションの後藤は惣構えの東西から部隊を引き抜いて木村隊に送った。

 力を増した木村隊は逆襲に転じた。土塀に手をかけた忠直隊は空堀の底に叩き落された。


 忠直隊は負傷兵を連れて一旦堀際まで後退した。

 木村隊と忠直隊は堀を隔てて打ち合った。


 中央の危険はひとまず去った。

 忠直隊は部隊を再編制して第二次攻撃を準備した。堀際の射撃部隊の後ろにHP満タンの槍部隊が集結した。


 木村隊は井伊隊、混成部隊に側面攻撃を加えた。両隊は竹束をL字に並べて十字砲火を耐えた。

 両隊は前にも進めず、後ろにも引けず、打たれ通しになった。死傷者がじわじわと増えていった。


 前田隊の救助が完了した。しかしそのまま東口と南口で打ち合いを続けた。

 今撤退したら敵は戦力を西口や中央の土塁に集める。三隊はお終いだ。


 秀忠は全軍に即時撤退を命じた。また左サイドで静観していた藤堂隊、伊達隊に撤退支援を命じた。

 藤堂隊は中央へ向かった。

 伊達隊は左サイドを駆け上がって敵陣に接近した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ