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⒂『矛盾帝国』
⒂『矛盾帝国』
㈠
定期的な、或いは、不定期な、矛盾というやつは、生活していれば起こり得ることだが、何せ、それが帝国であったならば、我々はどぎまぎしながら、まさに、不安定と言う精神の内に、生きねばならないことだけは確かだ。
㈡
矛盾が、上手く動態してくれれば、我々の安全も、守られるということだろうから、説に願うのは、矛盾帝国の方向性の正しさであろう。当たり前のことだ、正しさの前に、我々はそれ以上のことは、望めないのである。
㈢
ふざけたような、起こり得もしないような、文言を、ーつまり願う所の理想だけで終わり、現実では意味もないようなことー、民には投げ掛けて貰いたくはない。飽くまで、現実的な物事の遂行を、矛盾帝国に願うのである。