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⒀『矛盾帝国』
⒀『矛盾帝国』
㈠
其処までの気合を持っていく支持に従って、帝国は矛盾する。飴をなめて、少し気分を落ち着かせ、缶コーヒーを自販機で買うような自由さを、矛盾帝国が許してくれるなら、その抜け道を探す前に、大通りを歩いてみよう。
㈡
進化することは、何、難しいことじゃない。矛盾帝国が返り咲く過去の何ものかを持っているのだとしたら、支持するべきなんだろう。雨のために傘を用意するような感覚で、我々は我々のための、帝国を支持しようじゃないか。
㈢
分からないな、という呟きも、軽く受け流す感じで、世界へと飛び込む時の、矛盾する臆病と勢いから、場所を場所と規定するまで続くこの矛盾帝国は、つれづれなる自然主義に埋没しながらも、意向を無視しないだろうから。