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⑾『矛盾帝国』
⑾『矛盾帝国』
㈠
どこまで歩いても、遠く遠く沈む光の根源が、矛盾等の言葉を消し去るなら、翼は、矛盾帝国に舞い降りるだろうか。為体な生活をする我々の我々は、続く世界観を我が物にしたかのように、矛盾帝国のてっぺんを目指す愚かさよ。
㈡
皆が平等だというのは、生の権利を持っている以上、当たり前のことなのであるから。それこそ、自由と言う言葉と平等と言う言葉を得た我々に、敵はもうないと言いたいところだが、如何せん、戦争は起こっている痛恨である。
㈢
矛盾帝国が影を潜めたら、ずっと昔の政治体制がまた復活してさ、新しい時代が来るんだろうけれど、我々はそのことを、個人単体では実現不可能な訳だから、辛いところだ。新しい時代、矛盾帝国は、どう変容するだろうか。