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はい、居ませんでした。
なんなら連絡先も知らないし、特に親しくもありません。
学校にいる意味と必要性が見いだせず、疎外感だけが募るばかりで空虚な気持ちでいっぱいです!
あの時の自分はなぜ相談相手に架空の相手を選んだんでしょうか、謎が深まるばかりです。
真相は友達のいない孤独が所以でしょう。
あれ、惨めな生き物がいますね。
「どうしたんですか?」
鈴が鳴り、清涼な空気が当たり一帯の俗世に染まった目に見えない汚さを浄化した。
つまり、歌夜さんが居るのである。
ここは普通の通学路の筈なのに私には神殿を幻覚した。
ああ、本当に御美しい。
今日は白のパーカーの黒のチェスターコートという出で立ち。
非常にカッコイイ。様になる。
全人類は歌夜さんの引き立て役であることがよく分かった。それ故になぜ私に声をかけるのだろうか。




