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神速の軍師 ~転生した歴史教師の無双戦記~  作者: ペンシル
第三章 嫉妬と絶望
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第三章 十一話 振り返り

少し書きました

 クロノオに戻ると、早速いつもの日常が再開された。

 いつも通り常務をこなして、エレメント、ファントム、ルーン、シネマとクロノオ間の摩擦を解消していく


 その様子はクロノオ本国にいる俺にはわからないが、時々入る手紙では、うまくやっているらしい。

 まだ完全に一つの国家、ひいては一つの連合国としてまとまったわけではないが、徐々に制度が似通ってきている


 例えば、もともと無税率のエレメント地区での税の徴収は初めは少しだけ、だがそれから少しずつ税率を上げていく。

 そしてどんどんクロノオの税率に合わせていくのだ。

 急に税率を上げると、地元民と絶対に摩擦が起こる。


 というか、徐々に上げるのだけでも地元民のフラストレーションを溜めているのだ。


 少しずつ順応させていくしかないし、それでも反乱が起こったらその都度平和的解決が望まれる。

 クリスの説得がどこまで効くかはわからないが、最悪の場合軍事行動に出なければならないのだ。

 

 軍で押さえつけるのは俺の信条的に無理だ。

 もちろん軍で押し付けることによる成功例が、前世の歴史上少ない気がする。

 そしてそれ以上に、エレメントの民のことを考えるとそれはあまりしたくない。


 なんで、エレメント対策をしている皆には頑張ってもらいたいものだ。

 何かあったら、策を考えることを念頭に入れながら。


  

 そして、手を広げた今


 新たに領土を持ったクロノオ周辺の国家に対しての警戒も、怠ってはいけない


 まず、北は海である

 そして北東には大国ヨルデモンド。

 この国家に関しては、心配はしなくていいだろう。

 不可侵条約など色々結んでいる上、ザガルとの関係も良好だ。

 ここは脅威ではなく、脅威に共に立ち向かう盟友国として扱っている。


 そして、南の方に降ると、天使の国がある。

 エレメントとかつて交易していた国である。

 ここの国にもいつか出向いて、エレメント関係のこととか貿易のこととか話し合わなければならない。

 

 ただ、天使国家というものがどういうものか情報が少ないので、あまり簡単にことを進めにくいのが現状だ。

 

 そして、南西の方向、

 こちらには英雄国ユースワルドがある。

 今は、クロノオが手助けをしている立場であるし、国力も弱っているので、戦争を仕掛けてくることもないであろう。

 仮にクロノオに勝ったとしても、ユースワルドはただ戦争により国力を弱めるだけ。

 あそこの国王がそんな選択を真似はしないだろう。

 

 そして、シネマやルーンを超えた先


 ここに、悪魔の国デトミノがある。

 

 いつか、決着をつけなければならない国。 

 もちろん、レイのこともある。

 それに、さまざまな方面からの情報を統合した結果、最近デトミノは天人側諸国一体に圧力をかけているように思える。

 

 今までは、ユースワルド、シネマ共に嫌がらせ程度の軍を送ってくるだけだった。

 

 だか、今回は違う。


 まず、デトミノ内でかなり強力な戦士であろう、「最高戦士」と呼ばれる奴ら、おそらく「ゾムアス」と、もう1人。

 そいつらをシネマに送り込んできた。

 明らかにこちらは苦戦を強いられ、なんとか勝つことができたが、俺がきてなかったら負けていただろう。 

 それくらい本気で相手は攻めてきたのだ。


 それに、俺がいない間の襲撃。

 これは、明らかに故意によるものだ。

 エレメントやファントムに、カテラールとテラドが紛れていたことから、俺がヨルデモンドにいるという情報は、すぐにデトミノに伝えられる。

 

 それにしても、おかしな点がいくつもあるが。 

 それも些細なことだ。


 そして、さらにはエレメント、ファントム、シネマ、ルーン、クロノオの五国を巻き込んだ大戦。

 おそらくテラドとカテラールがなんらかの方法でペレストレイン、ザンあたりを支配していたのだろう。

 だから、戦争を引き起こせた。


 これほど大掛かりに、こちらを潰そうとしてきたのだ。


 あの戦争の結末を、彼らはどう読んでいたのだろうか。

 

 それは、ユースワルドにデトミノの軍が攻めてきたことにより証明される。

 彼らは、こちらがいい感じに相打ちになることを望んでいたのだ。

 そして、隙が生まれた時にユースワルド経由でここら辺一帯を支配する。

 ユースワルドの国王の証言や、彼らの行動からそう考えられる。


 でも、そう考えると、どうだろうか。

 

 なぜ彼らはシネマ経由で軍を送り込まなかった?


 なぜユースワルド経由なのだ?


 俺は執務室で1人唸っていた。


 ただ。



 あちらが本気でこちらを潰そうとしてきたのは間違いない。

 そして、それはまだ終わらない。

 

 彼らの作戦は失敗に終わったからだ。

 

 まだ、諦めてないとすれば。

 本格的にこちらに攻めてくる日も近いのかもしれない。


 それは、近頃行われる天魔大戦で。

 それか、その前


 うーん


 全然わからないなあ


 とりあえず、いつ攻め込んできてもいいように、早く戦力の統合が望まれる。

 合併した五国の戦力を再編成するのだ。


 「さてと。」


 疲れたので、背伸びを一つ。


 現場視察と称して、みんなの仕事を見てくるか。

 そう俺は思うと、自分の心に念じて、加護をしようとするのであった。


 

 


 


読んでいただきありがとうございます。

不定期ですが、少しずつでも更新していけたらと思います。

 

受験については、まあぼちぼちという感じです。

B判定とかあたりは出るので、このまま頑張れば受かるとは思うのですが、分かりませんからね。


とりあえず久々に投稿できて嬉しいです。

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