3日目
「HAHAHA、あのヤロ〜」
う〜腰がいてぇ体がつぶれる〜
ただいま、本を運んでおります。
それも、辞書級の厚さのものが20冊
つか、あれだよな合って間もない人間にこんな事させるか?普通。
だってあれだぜ、挨拶にいって相手の第一声が
「あ、このリストの本持ってきて」
だぜ。かなしくなるよな、うん。
にしても、俺、よくこれだけの本をもてたな〜
俺の頭をこえてるのになぁ〜
さすが俺、さすが俺の筋力、さすが俺のバランス感覚
…ふ〜………やっとついた
「お嬢様、ただいま本をおもちいたしました」
「遅い!どれだけ私を待たせるのだ奴隷!」
いやぁ〜9万冊の中から20冊さがすなんて無理ですよ?
32時間かけてさがしだしたんですよ?
奇跡ですよ?そこんとこわかってんのか?!
………なんて言えるはずもなく、
「お嬢様、私は奴隷ではなく召使いです」
…と言うしか無かった。
「似たようなもんだろうが?」
うん、同感☆
「あ、そうそうお前昼飯まだだったよな?リートにお前の部屋に運んでもらっといたから、食ってきて いいぞ」
でも今、夕方です。
「なんとありがたいお言葉!」
…てか、お前に召喚されてからなんも食ってねぇんだよ!!
もっと、はやく気付けよ!!!
…俺の部屋で待っていたものは堅いパン的な物体ひとつに、これもうただのお湯だろ?と言われそうな極限にまで薄くされたスープ?だった。
………やっぱり奴隷じゃねーか
こうして、ユウの召使い生活は進んでゆくのです。