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子羊令嬢とナルシスト王子  作者: もちうさぎ
5/10

出会い

久しぶりに書きました。



………。


パーティーへの緊張を忘れ、王宮のファンタジーチックな雰囲気に感嘆する私。


本でしか見たことのないような豪華なものだ。

キラキラと光る巨大なシャンデリア。

壁も扉も床も、目につくもの全てに見惚れてしまう。


「……すごいわねぇ!」


「ああ」


母が目を輝やかせて興奮したように言う。

父は「ああ」と普通の様子だが、よく見るとどこか上の空のように見える。

荷物持ち疲れがでたのか、この光景に気後れしたのか、もしくはその両方かだろう。


「お飲み物はいかがですか。」


わっ、びっくりした。

いつの間にやら、横に黒服の正装に身を包んだ青年が。


「何の飲み物なのかしら?」


私がどうすればよいのかと思っていると、母が慣れた様で対応してくれる。


「フルーツをふんだんに使った、シャンパンになっております。あっさりとした喉越しなので、女性に好まれる味です。」


「そう、もらうわ。あなたは?」


「もらおうかな」


私は、どうしよう!?

お酒、飲める年齢にはなったよ?なったけど、まだ飲んだことないから怖いんだよね。


「リアは、15歳になったばかりだし、今回は遠慮しておく?」


「う、ん。そうしようかな。」


やっぱり王宮のパーティーで初めて飲んじゃうのはちょっとね。

酔ってしまって、大変なことになるのは嫌だし。


父様はぶっちゃけ、パーティにおいては頼りないかもだけど、社交性のある母様のことは頼りにしてますよ!

父様も母様を頼りにしているんじゃないかな?


「あ、あそこにビュッフェ式の食事がある!」


壁にそって並べられた多くの食事。

好きなものを好きな分だけ取れる、パーティーらしい軽食。

本で知ったのよねー、この食事の形式。


「そうね。あっ、ジュースもあるわよ。」


母がジュースを見つけて言う。


「本当だわ。私、とってくるから、父様と母様は待っていて。」


近くだしね。

父様と母様の二人水入らずってのもいいかも。

ゆっくり行こうっと。

そんなことを考えながら歩く私です。


選ぶのは良いけれど……何にしよう。

ジュースって言っても色々あるらしい。

チェリーブロッサムとか、オシャレな名前。

田舎の牧場では、生乳ぐらいしか飲まないから、初めて聞く名前のジュースばかりで戸惑う。


「そこの君」


「はい?」


私のことかと思って振り向く。

これで間違っていたらすごい恥ずかしい。

そこに居たのは、金髪に碧眼の王子様っぽい人。


「あの、申し訳ないのですけど、誰でしょうか。」


とても見目麗しい青年だけど、どこかで見たことがあるような。

……気のせいかな。


「いきなりごめんね。僕は、第1王子レオン・ライナーツ。」


第1王子っ!

本物の王子様だったことに驚きを隠せない。



───これがあの王子との出会いだったのでした。

ありがとうございました。


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