表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
子羊令嬢とナルシスト王子  作者: もちうさぎ
4/10

3時の鐘

よろしくお願いします


3時の鐘が鳴る。

今日は、第二王子の誕生日パーティー。

王宮の門が開かれ、各国の貴族達の馬車が次々と入っていく。


私達も例外ではなく、小さな馬車をガラガラと転がし、初めての王宮へ入る。


「わぁー、すごいわねぇ。初めて王宮に来たけれど、門がとにかく大きいし、田舎の貴族では足元にも及ばないわ。」


母が門を見頽て、感嘆する。


「た、確かにそうだが……。ほら掃除とか大変そうだぞ。」


父が比べられたのを聞いて、軽く反発する。


「あら、使用人に頼めばいいじゃない!でも、どれだけ凄い王宮だとしても、我が家が私にとって一番よ。」


結局、それかい!

なんだかんだで領地のことを愛してるからなぁ。


「まぁ、そうだな。」


軽くホッとする父。心なしか嬉しそうな気がしなくもない。


父と母が、領地が大好きだ的な話をしている間、私は王宮に着くまでの道のりで綺麗な庭を見ていた。


門から王宮までの道のりが、思ったより長かったことで、暇だったし、何よりも庭が凄かったからだ。


庭師のセンスがとてもいい。

色とりどりの花が植えられながも、まとまりのあるものだった。

中には、見たことのない花があり、とても見応えがあった。


他の貴族達も馬車で通り過ぎていく。

あー緊張してきた……

そうだ、壁になろう。


パーティーの始まる前に「私は、壁になる!」という決意をした私でした。

ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ