さあ、でかけよう
――ハイキングに行こう――
自然は僕らの友達だ。
そうだ。お弁当をもたなくっちゃね。
帰るときに楽なように紙のパックに弁当を詰めよう。
食べたら捨てれば楽チンだよね。
――ゴミ箱いっぱいだなぁ。横においとけば誰かが掃除してくれるさ。
ここにしか咲かない珍しい植物があるらしい。
旅の想い出だ。
一輪持って帰って押し花にしよう。
――良い土産話になるだろうなぁ。
いい天気だ。
日差しと、目前に拡がる草原が絶好のアングルだよ。
写真を一枚撮ろうかな。
順路にいると後続の人が来るなぁ。
この順路幅がが狭いし、ちょっと好みのアングルからずれてるぞ。
ちょっとだけだ、順路から降りてみよう。
――なぁに、写真を撮る間だけのことさ。
あぁ……楽しかったなぁ。
また次の休みも出かけることにしよう。
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都会の喧噪と人としてのモラルを逃れ「ハイキング」
自然は壊れ逝く運命を飲み込んで 人間観察を続ける
邪魔だからと 害虫を駆除する術を模索する ボクらは
美しい蒼の星にパラサイトする淘汰されるべき 蟲 そのもの……