第二五話
やばいです。
本当に大丈夫ですね?
批判は受けませんよ!!
「……やっぱり修行、行ったほうがいいかしら…」
勉強のために机に向かっていた沙羅だったが、集中できずにベランダの戸を開け
た。
「立秋…」
ぼそりと呟いただけだったが、立秋は自身から姿を表した。
『何か悩んでる?』
「何でもない…愛美の家までお願い…」
『了解』
立秋は沙羅を持ち上げ、愛美の家に向かった。
「ちょっと休憩ー…すっげぇ疲れたんですけど」
「文句を言うな」
玄武が純を制す。
「お疲れ様です。昼食を用意しましたので、家に上がってください」
愛美はにっこりと笑って言った。
ここ最近、愛美はよく笑うようになったと思う。
前の固い印象も薄れて来た。
「そういえば白虎。神様って、ご飯食べるの?」
「いや…基本的には食べないが…」
「へぇ…」
沢は妙に感心していた。
しかし、その後で青龍と朱雀は何やら声を潜めて話していた。
「朱雀ーっ!青龍さん!おいていっちゃいますよ!!」
だいぶ離れた場所で、和美が二人を呼んだ。
「和美様。先に行っててください」
和美は明るく頷き、走っていった。
「無邪気だな」
「ええ」
しかし、穏やかな朱雀の瞳は一瞬にして変わった。
「それで?話しって何かしら」
「お、沙羅。大丈夫か?」
いち早く沙羅の存在に気がついたのは沢だった。
「うん…ちょっとね…」
沙羅は全員の顔を確認したが、青龍は見当たらない。
「あれ…?青龍は?」
「青龍さんと朱雀はまだ弓道場に残っています」
和美があまりに明るく言ったので、違和感を覚えた。
「ちょっと見てくる!!」
「あ、おい…」
純の制止にもかかわらず沙羅は弓道場まで駆けていってしまった。
「えーっと…確かこっち……」
二つ目の角をまがった所で、二人の話し声が聞こえた。
「え…」
思わず、角をまがり切らず立ち止まった。
否、体が動かなかった。
そこで語られている事が事実なら…
私は―――
「どうしても好きなんだ…」
青龍の低い声…
苦しそうな…
足が…
すくむ…
「二度と離したくない」
「青龍…」
青龍をなだめるような朱雀の声も、困っているようだった…
「愛してるんだ…朱雀…」
ああ…
やってしまった…
青龍と朱雀に作者失望中…←ぉぃ