表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
短編小説集  作者: 裕澄
8/40

真っ白の世界

天使とある青年のお話です。


冒頭から主人公ピンチです(笑)

制作キーワードは、ネタバレなど為

後書きに。

『あぁ…俺の人生こんな感じで終んのか…』



俺、田口雄大(たぐちゆうだい)19歳。

大学に入って生まれてはじめてのコンパの為に、

ブランドの勝負服を買って家に帰ろうとしてたんだけど…。


現在の状況…

車にぶつけられたみたいです…はい。


駅前のロータリーでバス待ってたら

急にヨボヨボの爺さんが運転する車が、ロータリーに突っ込んで来たんだよ

今話題のアレだよ。アレ。爺さん婆さんが事故るやつ。

猛スピードでこっちに来たから避けようとしたんだけど…

そのまま俺に向かって突進。


そっから俺には、すっげぇスローモーションに見えてんの。

ドーンッって言ってぶつかって、

買ったばっかりの勝負服が入ったショップ袋とお気に入りのバックが空中に浮いてるじゃん。

って思ったら俺も空中に浮いてんの。


『やめてくれよ爺さん…。』って思ったらまたドーンッ!!て衝撃

背中の辺りがクソ痛い。

で、景色が動いてるんですけど!?…どうやらボンネットに乗ってるらしい。


横向いたら、爺さんが白目むいて車のハンドル握ってたのを確認したら、

バランスが崩れたらしく俺はボンネットの上から横に転がり落ちた。




『あぁ…俺の人生こんな感じで終んのか…』

すっげぇ眠いし

全身が痛い。

動けないし

声も出ないし

頭もフラフラする。

俺、赤い服着てたっけ…もしかして、血で赤くなってんの?


「コンパの洋服買った帰りに死ぬとか…ダサすぎんだろ…」

やっと声が出て喋れた。


『じゃじゃ~ん☆マピちゃん参上っ☆』

全身白のロリータ服のレースの傘を差した女の子が、なんか決めポーズをしてるんですが…


やべぇよコイツ…マジでヤバいヤツが現れたんですけど!?


『ヤバいヤツって、超可愛いマピちゃんに失礼だからね!!』

ほっぺを膨らまして怒ってる


「誰だか知らねぇけど 自分で超可愛いとか言うヤツ、ヤバいから…っうか!!」


『なんで、話が通じるんだよっ!?…ってびっくりしてるよね☆ゆーだいクン。』

なんで、俺の名前知ってんだよ!!ってか、お前誰だよ。


『それよりさぁ、ゆーだいクン。周り見てごらんよ☆』

周り見ろってここ、駅前のロータリーだろ。


「…っ!!ここドコなんだよ!?」

さっきまで駅前のロータリーに居たはずなのに、

俺と謎のロリータの女の子は、何も無い真っ白な世界に立ってる。


『ゆーだいクンと、マピちゃんがいるこの世界(場所)は~真ん中の世界だよ☆』

「真ん中の世界って、なんだよ!!それにお前は、何者なんだよ!?」

『それじゃあ。やさしいマピちゃんが、ゆーだいクンに教えてあげようっ☆』

また、決めポーズをしてる…決まってないけど。


『さっき真ん中の世界って言ったけど、ここは、きみにわかりやすくいうと…生と死の狭間(はざま)の世界なのだっ!!』

この際コイツがどや顔なのは、スルーしておこうと思う。


「ようするに、三途の川 みたいなこと!?」

『そうだよ☆日本の人ってその例え好きだよね☆』


『えーっと…ゆーだいクン

キミは、買い物帰りにロータリーでバスを待ってたら、

おじいちゃんの運転する車に跳ねられたんだけど、そこは、大丈夫だよね??』

大丈夫だよね??っていうのは、多分理解してるかってことなんだろう。

「あぁ。それはわかってる。」


『それじゃあ、つづけるね☆

ボンネットの上からゴロゴロ~っと地面に落ちゃったのは、覚えてる??』

話し方が、さっきからムカつくんだけど。

「覚えてる。」


『ムカつくとか、思っちゃダメだと思うよ~天使のマピちゃんに向かって。』

またほっぺを膨らまして怒った

「天使…えぇぇ!?天使って、ロリ服なんだ…」


『因みに、ロリータファッションはマピちゃんの趣味だから☆

女の子の天使もオシャレにも、敏感だからね☆

天界イチ ロリータファッションが、似合うのはマピシエルしか居ないって、言われてるんだよ☆』

知らねぇし…

『ゆーだいクン、そんな態度取って良いのかなぁ…。マピちゃんが~本気になれば…』

マピシエルがニコリと笑っって話を続けた

『ゆーだいクンを、元の世界に戻してあげられるんだよ☆

マピちゃんすっごい天使だから☆』


「マジかよっ!! 俺、生き返れんの!?」

『うん☆』

「じゃあさ、生き返えらせてよ。マピシエル」

『良いけど…あの事故でゆーだいクンの体…ボロボロなんだ…。

生き返っても…最低1ヵ月は、ISU…集中治療室だし…今までみたいに…生活出来ないかも…知れないんだよ??

このまま、天国に行った方が…もしかしたら楽かも知れないんだよ…。』


マピシエルは、途中がら涙を流しながら俺に話した。

コイツが本当に優秀な天使で、俺を生き返らせる事が出来るなら、話してることも本当なんだろう。




「それでも生き返って

あいつらと馬鹿なことしたいんだ。

マピシエル…生き返るのになんか条件あったりするのか??」

『契約って、ほどじゃ無いんだけど…』

「なんだよ。」

『約束して欲しいの。生き返っても、マピのこと…覚えててくれるって…』

「マピシエルが、生き返らせた人達 覚えて無いのか…お前のこと…。」

『みーんな忘れちゃうんだ。マピと会ったこと』

「俺は…忘れないから。

俺、記憶力は良いんだ。人の顔と名前は1発で覚えれるからさ。それに、俺が生き返れるんだったら

マピシエルは俺の命の恩人だろ??忘れねぇよ…。」



『…わかった。ゆーだいクン、目閉じて。』

「あぁ…」俺は静かに呟くと目をとじた。



『…さようなら…ゆーだいクン。』







眩しい光を感じて目を開けると、

そこは、病院のISUで、俺の側では、色んな機械が動いている


家族や友達 先輩がガラス越しに見える。


お前の言った通りだよ…。

『ありがとう。マピシエル』

心の中で、あのロリータ天使にお礼を言った。

裕澄作品にては、珍しい感動作品でした(笑)


雄大は基本的に馬鹿なので

驚異的な回復をみせそうですね(笑)


制作キーワード

天使×生き返り

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ