一流の執事
バトル展開のお話です。
…ですがほぼ会話中心です。
っていうかバトルしてません(笑)
制作キーワード
執事×バトル
「お嬢様を傷つけようとする者は、誰であろうと容赦は致しませんよ…“旦那様“??」
ある貴族の屋敷で、睨み合う 屋敷の主と執事。
執事の傍らには、16歳の少女が手首を縛られ、眠らされた状態で床に横たわっている。
「おやおや…。一流の執事であるお前が
守りたくなる様な娘なのか??この“小娘“は」
そう言って、執事に主人は執事にピストルの銃口を向けた
「マカロフですか…“ご友人から譲られたもの“とお見受け致します。それにかなり、使い込まれてらっしゃいますね。」
執事は動揺する素振りもなく、主人に近づいて行く
「“ご友人“か…。今はそうだな。この小娘は、妻になるんだよ…このピストルを私に送った男のね…。
晴れてあの男の妻となれば、私は最強の後ろ盾を得る事が出来るッ!!」
主人は高々と笑いはじめた
「傷1つ 余計なうじ虫1つ 付けずに育てあげさせた、“最高の商品“になっただろ??」
主人は横たわる娘を蹴飛ばす
「ぐはっ…えっ!?どう言うことなの…!?」
蹴飛ばされた拍子に娘が目を覚ました
「お嬢様っ!?大丈夫ですか??」
執事は娘の元へと駆け寄った、後方にただならぬ殺気を身に纏って
「…大丈夫。ねぇ…玄斗!! お父様っ!! どうしたの??」
娘の叫びは、主人には届かない
「大丈夫ですよ、お嬢様。私が、命に代えてもお守りすると決めたのは、貴女だけですら。お嬢様は私のお側に居て下さい。」
と、玄斗は娘の手首の拘束を解き側に寄り添った
「この計画を!! この小娘…いや、この商品を!! 準備するのに、どれだけの時間と金を、費やしたと思っているんだ!!
解らないだろうな…
貴様の様な、雇われの執事風情の人間があ"ぁぁぁ!!」
「…計画??…商品??」
娘は状況が読み込めず、単語を繰り返し発している
「“執事風情“そんな、評価だったのですね…いいでしょう。
お嬢様、この部屋を出たすぐの所に嵩虎さんが、
居るはずです…!!早くここから逃げて下さい!!」
執事は娘を、部屋の扉の方へと誘導した
「嵩虎ぁ…!!私を裏切るのかぁぁぁぁ!!忠実なる僕のはずだ!!…裏切るなど有り得ないっ!!」
そう主人が叫んだ時、ギギギと大きな音をたてて扉が開いた
「さっきから聞いてたらさぁ…。
誰が、お前の“忠実なる僕“だよ…。俺は金で動くタイプの雇われ人ですよ。忘れてたんですか??“ご主人様“??」
扉の外から、玄斗より少し年上のスーツに身を纏った男性が現れた
「嵩虎さんっ!?」
娘は、びっくりしながらも何処か警戒をしている
「大丈夫ですよ、お嬢様。警戒しないで下さいって言っても
無理ですよね、この状況は
…でも。我が子にピストルを向けて見たこともない様な邪悪な顔をした、何を企んでいるか解らないお父様の側に居るよりは安全ですよ。俺の今の雇主は、貴女の執事 玄斗ですから。」と、ニコリと話しかけ手を娘へと伸ばした
「…わかった。貴方達を信じるわ。」
そう言って娘は嵩虎の手を取り、部屋から去って行った
「これで気負う事無く、貴方を仕留める事ができる…」
ついに次回
バトル展開予定(笑)