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短編小説集  作者: 裕澄
4/40

続 星屑の夢たち~一笑入魂~

前話の続き

キーワードは お笑い×ラジオ です。

このお話は今後長期連載にする予定です。

ラジオのジングルが鳴って生放送の番組が今週もスタートした。

「いやー。先週の放送だけどさぁ。」

スタジオ(ブース)にいる田町さんがトークを始めた。

「さっそく、話しちゃいますか。田町さん??」相方の大志さんが、ニコニコしながら話を聞いている。

田町大志さんのラジオのヘビーリスナーでもある私は、この現場が一番好き。


「そりゃあするしかないだろ??

リスナーの中でで気づいてた人いると思うんだけどさ。先週ゲストで出てくれたベイビーファイア居たじゃん。オレ達の後輩の。」

「後輩のイケメンコンビね。」

「アイツら、めちゃくちゃ遅刻してさ」

「序盤から出てもらう予定だったんだけどね」

「マネージャー現場に居ないし、連絡つかねぇし」

「俺達の事務所はマネージャーが現場に居ないのは、あるあるだけどね。」

「んで、連絡ついてアイツら来たと思ったら、引く程ケンカしてんの。」

「中々居ないよね。先輩の番組の前にガチでケンカしてるコンビって。」

タイミングを見計らったように、オープニングの音が流れる。


「「田町大志のまだまだ朝まで言わせろ!!」」二人が揃ってタイトルコール。

「11月22日火曜日

今週もよろしくお願いします。田町大志 田町圭一(たまちけいいち)と」

「田町大志 田村大志(たむらたいし)です。今夜も深夜2時までの2時間お付き合いよろしくお願いします。」


「さっきの話だけどさ。

オレ達が若手の頃なんてさ、仲悪いコンビとか居たじゃん。目も合わせないレベルの人達。」

「まぁ。誰とは言いませんけど、若い時はね。結構居ましたもんね。」

田町大志の二人も若手の頃は、相当仲が悪かったって有名。

お互い結婚して、父親になったら途端に丸くなったけど。


「そうそう。ベイビーファイアもその感じだったんだけどさ。

ウチのサブ作家が、アイツらの作家もやってるらしくて…」

ちょっ!!急に私に話が飛び火し始めてる気がするんですけど!?


「らしいね。小林ちゃんでしょ??」

「大志…名前言っちゃうのかよ。

そうそう。オレ達の番組、初期から聴いてるヘビーリスナーのこの番組の現サブ作家な。」

「元ハガキ職人のね。」と大志さんが、言うとブースの中から二人がこっちを向いてニヤリと笑った。

「今ブースの外ですげぇ、びっくりした顔してるし!急にネタにされたから。ハハハッ!!」田町さんが爆笑してる。


「確かに!めちゃくちゃびっくりしてる!!」と大志さんがニコリとこっちを見た。やっぱりイケメン芸人って言われただけあるなぁ…。ってそう言う問題じゃないよね!?


「そのサブ作家さ、ガッチガチの説教してんの。ベイビーファイアに。」

「スタジオの入り口入ってすぐ位の所でね。」

「そうそう。どんどんアイツらの覇気が消えてくの見てて、アイツらに悪いけどさ、超面白かった。」

「明らかにしょぼーんってし始めてたもんね。」

「小林。ウチのサブ作家さ、後輩から何て呼ばれてると思う??」

「たしか、フルネーム小林裕希(こばやしゆうき)だよね?」

コバ姐(こばねぇ)だぜ!!姐さんだからね。姐さん。」

「姉・妹の(あね)じゃなくて、任侠映画とかに出てくる方だよね。多分」

「…やべぇ。スタッフから早くコーナー行けって、カンペ出てちゃったよ。」

「田町さん、オープニングトーク、姐さんの話しかしてないじゃん!!」


あーぁ。番組内のアダ名決定。

今日の2時間生放送は、大変な事になりそう…。

多分、姐さん(笑)はこの先苦労しますね。

いろんな意味で。

芸人さんの話は今後長期で書きたいので、

お楽しみに。

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