続 星屑の夢たち~一笑入魂~
前話の続き
キーワードは お笑い×ラジオ です。
このお話は今後長期連載にする予定です。
ラジオのジングルが鳴って生放送の番組が今週もスタートした。
「いやー。先週の放送だけどさぁ。」
スタジオにいる田町さんがトークを始めた。
「さっそく、話しちゃいますか。田町さん??」相方の大志さんが、ニコニコしながら話を聞いている。
田町大志さんのラジオのヘビーリスナーでもある私は、この現場が一番好き。
「そりゃあするしかないだろ??
リスナーの中でで気づいてた人いると思うんだけどさ。先週ゲストで出てくれたベイビーファイア居たじゃん。オレ達の後輩の。」
「後輩のイケメンコンビね。」
「アイツら、めちゃくちゃ遅刻してさ」
「序盤から出てもらう予定だったんだけどね」
「マネージャー現場に居ないし、連絡つかねぇし」
「俺達の事務所はマネージャーが現場に居ないのは、あるあるだけどね。」
「んで、連絡ついてアイツら来たと思ったら、引く程ケンカしてんの。」
「中々居ないよね。先輩の番組の前にガチでケンカしてるコンビって。」
タイミングを見計らったように、オープニングの音が流れる。
「「田町大志のまだまだ朝まで言わせろ!!」」二人が揃ってタイトルコール。
「11月22日火曜日
今週もよろしくお願いします。田町大志 田町圭一と」
「田町大志 田村大志です。今夜も深夜2時までの2時間お付き合いよろしくお願いします。」
「さっきの話だけどさ。
オレ達が若手の頃なんてさ、仲悪いコンビとか居たじゃん。目も合わせないレベルの人達。」
「まぁ。誰とは言いませんけど、若い時はね。結構居ましたもんね。」
田町大志の二人も若手の頃は、相当仲が悪かったって有名。
お互い結婚して、父親になったら途端に丸くなったけど。
「そうそう。ベイビーファイアもその感じだったんだけどさ。
ウチのサブ作家が、アイツらの作家もやってるらしくて…」
ちょっ!!急に私に話が飛び火し始めてる気がするんですけど!?
「らしいね。小林ちゃんでしょ??」
「大志…名前言っちゃうのかよ。
そうそう。オレ達の番組、初期から聴いてるヘビーリスナーのこの番組の現サブ作家な。」
「元ハガキ職人のね。」と大志さんが、言うとブースの中から二人がこっちを向いてニヤリと笑った。
「今ブースの外ですげぇ、びっくりした顔してるし!急にネタにされたから。ハハハッ!!」田町さんが爆笑してる。
「確かに!めちゃくちゃびっくりしてる!!」と大志さんがニコリとこっちを見た。やっぱりイケメン芸人って言われただけあるなぁ…。ってそう言う問題じゃないよね!?
「そのサブ作家さ、ガッチガチの説教してんの。ベイビーファイアに。」
「スタジオの入り口入ってすぐ位の所でね。」
「そうそう。どんどんアイツらの覇気が消えてくの見てて、アイツらに悪いけどさ、超面白かった。」
「明らかにしょぼーんってし始めてたもんね。」
「小林。ウチのサブ作家さ、後輩から何て呼ばれてると思う??」
「たしか、フルネーム小林裕希だよね?」
「コバ姐だぜ!!姐さんだからね。姐さん。」
「姉・妹の姉じゃなくて、任侠映画とかに出てくる方だよね。多分」
「…やべぇ。スタッフから早くコーナー行けって、カンペ出てちゃったよ。」
「田町さん、オープニングトーク、姐さんの話しかしてないじゃん!!」
あーぁ。番組内のアダ名決定。
今日の2時間生放送は、大変な事になりそう…。
多分、姐さん(笑)はこの先苦労しますね。
いろんな意味で。
芸人さんの話は今後長期で書きたいので、
お楽しみに。