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短編小説集  作者: 裕澄
31/40

キミを変える魔法

ある企画ありきで作成したお話ではありますが、

一個人結構好きな話です。


制作キーワードは後書きで!

夜の公園のベンチでひとりの女性が泣いていると…


「…ねぇ お姉さん。そんなに髪ぐちゃぐちゃにしてどうしたの??」

その姿を見た茶髪姿の20代前半ぐらいの青年が泣いている女性に話しかけた

「…ナンパなら他を当たれば?」

女性は青年を冷たくあしらったが、

「お姉さんさ、自分で髪の毛切った?」

そういうと青年は急に近づいて女性の髪の毛を触った


「だから!!関わらないで!? あっちに行って!!」

女性は青年の手を叩いて退かすと立ち去ろうとベンチから立ち上がった


「…ねぇ。オレでよければ話聞くよ??

ナンパなんかじゃないし、泣いてる人見つけたら放っておけないし。他人だから話せる事もあるんじゃない??」

ニコリと笑った青年は口調とは違って、年相応の様な幼い笑顔を女性に向けた


「…君みたいな若い男の子には分からないと思うけど…女には色々あるのよ。…なんで私が自分で髪の毛切ったって分かったの??」

女性は警戒しながらも青年に問いかけた


「よく見るんだよね…お姉さんみたいな髪型の人。

大概…失恋したからとか、フラれたとか 憂さ晴らしに自分で切っちゃってその後に…ってパターンだけど。

でも、そんな人が切っちゃった後をちゃんと手直しするのも、オレ達の仕事だから。」


「……。」


「ずばり、当てちゃったみたいだね…泣かないでよ。お姉さん」

青年の隣で、ずずっーと鼻をすする様な音が聞こえた

「ずばり当てちゃったついでに、聞いちゃってもいい??…どうして夜の公園のベンチでひとり泣いてたの??」


「君が当てちゃったみたいに、失恋したの。私

同い年の彼が急に…

『やっぱり、俺の隣に居る女にお前は相応しくない。

俺と釣り合うレベルの高い女だと思ってたのに、予想以上にお前はレベルが低かった。レベルの低いお前みたいな女には興味が無い。…俺の目の前から消えろ』…って言われたのよ。」

女性は泣くのを必死に我慢しながら青年に話した。


「なるほどね~。お姉さんのレベルが低いから別れる…ね。オレはそうは思わないけど。

お姉さんはさ、ちゃんと自分に合う ファッションだったりヘアメイクしたら、めちゃくちゃ素敵になれると思うよ??」青年はニコリと笑った


「…お世辞でも、言われると嬉しいものね…でもあんまりこういう事、知らない人に言うのは良くないわよ??」

そう言っている女性の泣き疲れているからか、目が赤く充血している


「…なんで??」


「君みたいな、若かくてイケメンな子が言うと、勘違いする人もいるわよ??」


「別に勘違いしたっていいんだよ。お姉さん??」

青年は悪戯っ子の様な笑顔を女性に向けた


「…だから、からかうのは辞めてよ!」

そういって女性は青年から離れようとすると…


「ごめん…ごめんね。怒らせるつもりは無かったんだ。

…もしも…お姉さんが、さっき言ってたそんな最低な元カレを『本気で見返したい!』って思うなら…オレが力貸すよ??」

青年はキリッとした表情で女性の腕を掴んだ。


「……。」

女性は黙ったまま、青年をじっとみつめた


「お姉さんの魅力を最大限に引き出す魔法…かけてあげるけど…どうする??」

青年は女性を引き寄せて耳元でしっとりと呟いた


「…ねぇ。君は何者なの!?」

突然の行動に後ずさりをした女性は、青年を問いただした

「オレの名前は、ハヤテ…九条(くじょう)ハヤテ。"通りすがりの美容師さん"かな…??」

と、九条は笑顔を女性に向けた


「…"通りすがりの美容師さん"…??」


「…っていうのはジョーダンで、この公園の近くにあるヘアサロン[ King(キング)&Queen(クイーン)]の美容師なんですよ。オレ」

そういって九条はジャケット胸ポケットからサロンのショップカードを出すと女性に手渡した。


「あの予約が取れない人気のヘアサロンでしょ??君があのお店の美容師??」

女性は九条の口から超人気のヘアサロンの名前が出てきた事にびっくりしている


「そうだよ…って言ってもさ、オレは他のセンパイ達みたいに、カットの予約が半年とか 1年待ち…みたいな超人気な美容師とかじゃないけどね。

ご要望とあれば、オレお姉さんにメイクもしてあげられるよ??…どうする??お姉さん」

九条は女性のに手を差し出した


「じゃあ…お願いしようかな?? よろしくね。九条君」

女性はそういうと差し出されて手を取った


「かしこまりました…"お客様"。とびっきり素敵な女性になる魔法…かけてあげるよ。」

九条くんは若干チャラい雰囲気を目指して書いてみました。

こういうキャラは昔からお気に入りです。


九条くんは、ナンパしてないと言い張っていますがあれは…ナンパですよね(笑)


「通りすがりの~」の元ネタは分かる人には分かるネタだと思います。

…この台詞が思いついて制作してしまいました!!

さてさて、

前書きで書かなかった制作キーワードですが、

制作キーワード

失恋×出会い ですね。


今後の展開も色々あるキャラな気がする九条くんは、作者もどう化けてくれるか楽しみです。

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