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短編小説集  作者: 裕澄
28/40

続 男装カフェ 星屑学園

少し間が空いてしまいましたが、

星屑学園の続編です。

なぜ、桐夜がのらりくらりとしていたのか。

それがわかるとおもいます!


製作キーワードは後書きで!

「…はぁ。マジであの頃が懐かしいんだけど…」


相変わらずおれ 桐夜は、

男装カフェ 星屑学園に勤務(登校)中。


1ヶ月前、おれたち放送部を敵視してる

匡宗さん一派の 快斗さん好きの ″モンスター″ことかおるさんに、

普段のヤンチャキャラじゃない本気のおれ(執事モード)を久しぶりに発動してから

ありがたいことに指名が一気に増えて、今までの暇さはなんだったんだ!って感じ。


「…太雅お前なんて、こんな状況を毎日だろ?…マジで尊敬するよ。」

たまりで同じく休憩中の太雅に話しかけた。


「ちょっとはオレの苦労が分かったか。…相変わらず、敵ばっかり作ってるみたいだな。」

太雅はこっちを向かずに話しかけてきた。


「あぁ。…おれだって、

周りの人間ほぼ、敵ってのは居づらいし。…メリットがなきゃやらねぇって。」


「…メリット??匡宗さん一派抜けて、放送部に入ったのもか?」

振り向いた太雅と目があった。


「まぁな。今の人気も

あと少しでいいから、保ってくれるといいんだけどな…毎日こんなのは、ゴメンだよ」

はぁ。とため息をつくと、


「…相変わらずだな、桐夜。常に上を目指さない辺りがお前らしいよ。」

太雅もため息をつくと、


「じゃ。呼ばれてるから、マドンナの所行ってくる。…せいぜい無理すんなよ。」

そう言うと、太雅は部屋を後にした。


「…サンキュ、太雅。」


『…桐夜さん、3番テーブルご指名です。』

後輩の豪からおれの無線に連絡が入った。


(ごう)了解っ。今行くからそれまで、よろしくっ!』

ブレザーについたマイクに呟くと、

『なるべく速くお願いしますよ?』

って返ってくる辺り、恐らく豪はナメめてるな…おれのこと。


まぁ…そんなこと気にしてても良いことはないから、3番テーブルに駆けつけると


「桐夜くん!」

常連のかおりちゃんに連れられ、この前はじめて来た

友達のめぐみさんだった。


「めぐみさんじゃん!来てくれたんだ!」

めぐみさんに、ニッコリ笑った。

「…どうしても、桐夜君に会いたくて来ちゃった」

メールとかの文で表すと完全に言葉の語尾にハートが付く勢いの言葉のトーンのめぐみさんを見て、心の中で


…なにか起こる(トラブる)前に、注意てあげないとな…ヤバイことになるぞ。この人。

って、思ったけどそこは顔に出さないのがこの仕事に求められること。


…結果論から言うと、めぐみさんは、怪しい。

恐らく【星屑学園2年 放送部員 桐夜】を好きだ。


男装だから、おれの性別は女性なんだけど、

おれの事をLOVEの好きなのか

ファンとしてLIKEの好きなのか、は微妙な所だな…。


LOVEの方だったら、本気にさせるのはマズイ。


まぁそんな、めぐみさんが来たぐらいで

平和だった今日の仕事はこれで終わり…って言いたいけど、

これからがおれにとっては重要な時間。


カフェの上フロアにある

更衣室を素通りして、事務所をに着いた。

そうすると、大人の色気たっぷりのスーツ姿の女性に声をかけられた

「桐夜。今日もお疲れ様。…会議室Bにいらっしゃい。

ちょっと話があるの」

スタッフ全員がおれの方を向く。

…そりゃそーだ。

今おれに声をかけた、女性はこの″男装カフェ 星屑学園″プロデューサーの 河凪瑞穂(かわなぎみずほ)さん。

「…わかりました。」

おれは、そう呟いて瑞穂さんが入っていった会議室に足をのばす。


「あの子、最近調子乗ってるから…」

「匡宗さん敵に回したから、呼び出しくらったんだ…」とか、会議室に着くまでの数メートルで色々ひそひそ話が聞こえるけど、こういうのが嫌い。堂々と顔みて言えよ!って思う。


コンコン…

ドアをノックして

「瑞穂さん、桐夜です。」

呼ばれてるんだから、あえて名前を言う必要はないんだけど、まぁ…ね。


「どうぞ、入って。」

ドアの向こうから瑞穂さんの声がする。

「…失礼します。」


ガチャン

と、会議室のドアを閉める瞬間まで

みんなの視線を感じる。


「はぁ…」

思わずため息が漏れた


随分(ずいぶん)、注目されてるのね?」

会議室の椅子に笑顔で座る瑞穂さんの前には書類の山

相変わらず忙しい人だ


「″匡宗さん一派を敵にまわして調子に乗ってる″下位ランクキャストですからね…おれは。」


「あら。アナタの周りはそういう評価なのね…とりあえず座りなさい。」瑞穂さんは、書類に目を通しながら話を進めていく


「失礼します。」

おれは書類の山から少し離れた席に座った。


「…最近のお店(学園)はどう?」


「相変わらず、″匡宗一派″は、手段を選ばないですね。

…匡宗本人ではなく、後輩だったり、本人以外の人間

…客までを利用して、他人の評価を落とそうとしています。」


「はぁ…まったく。あの子は相変わらずね。多少のいざこざは黙認してきたけれど…」

瑞穂さんはため息をついた


「…おれが学園(ここ)にいる時は、毎日報告してるんですから、この件に関しては、報告する意味はないでしょう…。」


「そんな寂しいこと、言わないでちょうだい。アナタの情報力と推理力…観察力を評価してるのよ?」


「ありがとうございます。」


「…アナタが情報をくれるから、各キャストのプロデュースもスムーズにできているし…組織には、意図するはぐれ者も必要なのよ。」



「…心得ています。じゃなきゃ、瑞穂さんの策には乗りませんよ。」


「アナタもアナタでどうやら、独自に動いているようだけど?」

書類から目を離した瑞穂さんは、おれを見つめてきた


「…バレましたか。

恐らく気付いているのは…おれだけですけど。

常連客のかおりさん…あの方、″瑞穂さんの側近″ですよね?」

おれは瑞穂さんを真っ直ぐ見つめ返した

「なぜそう思うのかしら?」


「普通、自分のお気に入りキャストが出来れば

その(キャスト)を目当てに来る方が殆どです。

ですが、かおりさんはキャストの勤務歴や人気に関わらず、

″下位ランクキャスト好き″を公言しています。


そして、そのキャストがランク上位になると、指名すらしなくなって他の指名も付かない様な下位ランクへ。

まるでこの行動が、″救済処置″のように感じてしまったんです。」


「その様な考えを持った、お客様もいらっしゃるかも知れないわよ?」


「はい。可能性はありますが…1ヶ月前にあった

匡宗一派の行動を貴女はおれが報告した内容を事前に知っていた様な対応でしたし。

そして数日前匡宗一派のお客様…かおるさんが、

おれを指名したにも関わらず

彼らは、いつもの様な姑息な手を使っての妨害行為等はしませんでした。

…そこで思い付いたんです。

おれ以外にも、アナタに情報を流している者がいるんだろうと。

…そして今日

かおりさんのお友達の方が再度ご来店されたので、聞いてみたんですよ。」

瑞穂さんは黙っておれの話を聞いている


「…『趣味仲間と聞いたけど、何の趣味仲間か』と。」


「…そう。そのお客様は何て答えたの?」


「『元々は、バイト先の後輩で舞台とかを一緒に観に行ったりしてる』と。

そして、

『…″芸能関係の仕事に就いた今も″、忙しいみたいで、中々会えないけど たまに一緒に遊ぶんだ』と仰っていました」


「それが決め手?」


「…いいえ。あくまでも、お話を聞いた中でのおれの推測でしかないので。

…それ以外の情報を持っているかは、瑞穂さんのご想像にお任せいたします。」


「…食えない人ねアナタは」

瑞穂さんはニコリと笑った


「瑞穂さん程ではありませんよ。…それに、ご安心ください。おれは貴女を裏切るつもりはありませんので。

…それでは、失礼致します。」


そう言っておれは会議室を後にした

さてさて、

桐夜くんは情報屋のたち位置でしたね。


元々は、テレビとかのメディアに出て

人気ものになることで、

前回のいやがらせの仕返しをする。というストーリーでしたが…したたかなキャラになってしまいました。

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