12-14
発掘したらまだあった。
12 ネクロマンサーでも名探偵がしたいっ
足りない。
ファンタジー世界には、ミステリーが足りない。
前世では、推理小説家だった。来世では、きっと、名探偵になるって思ってた。なりたかったのに。
先輩検視官「はい。クルン、とっとと死因、死体に聞いてね。」
実際は、超才能のあるネクロマンサーになってしまいました。くすん。
ええ。死体には毎日のように会いますが、私は死体が好きなわけじゃないんですよ。
「土のうねり、光の精霊よ 今再び、かのものに偽りの生命の炎を」
緑色の暖かな光を、死体にかざすと、
死体がぱっちりと目を開きます。
「……あいつがっ 幼馴染のあいつがまさか俺を殺すなんてっ」
こんな死体検分に、推理も、洞察も、ハードボイルドも、灰色の脳細胞もなんにも関係ないじゃないですかぁぁぁ。
「ん?灰色の脳は関係あるんじゃない?脳を損傷したゾンビってそんなかんじよ?」
「ちがーーーーーーーーーーーうっ」
要素
黒髪つややか ポニテ主人公
なんちゃってミステリー
いちおう、推理は毎回する。(八割的外れ)
変人だらけ
幽霊が恋人
13 男の子がいっぱい!(恐怖)
パラレルな地球 人口の男女比 65対1
2000年に、女性がばたばた死ぬ病気が流行りまして
2015年現在、人口の男女比 65対1。
次世代のために、女子の5人以上の重婚が義務になりました。(違反者には、重い罰則金が課せられます)
あとは、人口胎盤技術の進歩に、人類の存亡はかかっています。
そんなこんながあって、女の子は、貴重品。
だからこそ、いろんな歪みの真ん中に立たされて生きている。
そんな時代、いろぉぉぉんな嫌なことがあって、男性恐怖症の少女。
義務として、共学校に入学しなければいけないわけですが。
特例として、カウンセラーの許可書をいただき、女子生徒としてではなく
このたび、病弱な男子生徒として、入学することになりました。
ガードとして、幼馴染と、べた甘な兄をひきつれて。
いざゆかん。学年に、後二人 学校には 7名いるはずの同い年の女の子に会うために。
あとついでに、4人の旦那候補も探さなくちゃ。(世紀末でも、近親婚はアウトなため兄は旦那にはなりません)
14 ヒーロー様は呪いもち
短編。
子豚ちゃんは呪いを解きたい…の男女逆バージョンですね。
私はユニークな顔をしているのですが……いいえ、はっきり言いましょうか。私はブスです。
でも、
とても愛してくれる恋人がいます。
ツンデレだけど、私を盲愛している青年。ああ。人生って薔薇色。ふふふ。
しかし、彼は呪われているのです。
美醜反転の呪い。
美人が醜く、ブスが美しく見える
という呪いです。
愛されているんだけど、呪いが解けたら多分嫌われるんでしょうなぁと思いつつ、精神がカーボンファイバー入りなので刹那な幸せを謳歌する彼女と
だんだん呪いがとけかかっているようなそぶりを見せる青年の。
ドタバタ恋愛話です。