8話 中国史を1人で再現⁈
「元日本人の方ですか………
あぁ、
だから、呼び方は彩月でいいと言った時に簡単に変える事ができたんですね。
普通は迷っちゃいますもんね。」
ほら、外国でも名前が先に来るでしょ?
すんなり変える事ができるのって、なかなか難しいと思うのですよ。
実際に私の知り合いも、そうですし。
初めて名前を、言った時に姓・名の順に言ったら、ずっと苗字で呼ぶんですよね。
先にくる方が、名前って考えがあるもんですからなかなか慣れないみたいなんですよ。
外国の方ですから、しょうがないんですけどね~
「………驚かないんですね、彩月さん。」
「ん?何をですか?」
何か、驚くほどの事があったかな?
「国主が日本人だと言う事とか、
他にも、【地球】の方がいるだとか………
ビックリしないんですか?」
「あぁ、驚きましたよ?
でも、雪花ちゃんの言う通りに、他にも【地球】の日本人の方がいらっしゃっても、今私が此処にいる訳ですから、おかしくはないでしょう?」
私だけが………なんて思ってませんよ~
そんな中学二年生的な思考は、流石に卒業しました………
………本当ですよ?
「落ち着いてますね、彩月さん。
僕だったら、とっても驚くと思いますよ。」
「んー。
なんと言うか、日本人の性ですかね~?
一度納得してしまえば別段、疑問には思わないのですよ。」
「へぇ、そうなんですか。
そう聞くと、雅陽様もそんな感じですね。
初めての物には、とっても興味を示されるんですよね。
で、次からはそれを当たり前の様に、お使いになられるのですよ。」
………なんだか、雪花ちゃんは雅陽様の事をよく知っている感じですね?
でも、女王様って言ってたから、その関係者って事は………雪花ちゃん、偉い人か何かかなぁ?
「………あの、雪花ちゃんは貴族か何かなのですか?女王様の事をよく知っている感じですけど………」
「あぁ、僕は貴族じゃありませんよ。
と言うより、ウチの国には身分なんてありませんよ。
雅陽様の事をよく知っているのは、一緒に住んでいるからですかねぇ。
でも、たぶん、国民全員知ってる様な気がしますよ?
とっても気さくな方ですから。」
………一緒に住んでいるって、結構すごくないか?
普通は、王族とは一緒に住まないでしょうに………あれ?女王様ですよね?身分ある事になりません?
聞いてみましょうか。
「雪花ちゃん。雅陽様は、女王様なんですよね?なのに、身分制は無いのですか?」
「あぁ、雅陽様はいろんな意味で特別なんですよね。
後はまぁ、他国に舐められ無い様にするためにだとか。
基本的には、『君臨すれども、統治せず』な感じに近いです。政治も会議で決まりますし。絶対権と言うのがありますから、干渉はする時もあるそうですが。
でも、極稀にしかしないんだそうです。
まぁ、雅陽様は建国者ですから周りの皆が、無理やり国主の地位を作って、座らせたと言うのが正しいらしいのですけどね。
それに、【永遠帝】という称号はそのままの意味でして………永遠にずっと、雅陽様しか国主の地位に着かない事になっているんです。」
「………それって、雅陽様が亡くなったら困る事になりますよね?人間の、寿命なんて頑張っても100歳ぐらいですよ?」
「あぁ、こちらの常識で話してましたね。
この世界では、魔力が多ければ多いほど寿命が長いのです。
それで、雅陽様の魔力はいろいろ凄まじくて………
【桜国】建国約4000年です。
つまり、=(イコール)雅陽様のお年な訳で。
しかも、雅陽様はまだまだお若いんですよねぇ、歳が止まってます。だから、他国では【永遠帝】の意味を『永遠にも近い間、国主の地位にいる皇帝』の意味で解釈する国も多いです。
4000年も女王様ですから、無理も無いですけどね。」
4000年て………
中国四千年の歴史とタメはれてますよね⁈