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黄忠百歩穿楊の矢法

矢影、驚鴻の如し


スメールの朝陽が雨林の霧を突き抜け、訓練場の青石の的に斑模様の影を落としていた。二十余名の藤鎧をまとうスメール兵が矢を番え、遠くフォンテーヌから赴いた騎士たちは銀鱗鎧を身にまとい、手にする精鋼の複合弓は冷たい光を湛えていた。


「今回の呂布の鉄騎兵は三千もいると聞く。この程度の弓術では、とても太刀打ちできん」

スメール兵の頭領が額の汗を拭いながら、遠くに整列するフォンテーヌ騎士たちを眺めた。

「あの白肌の貴族どもが、本当に共に戦ってくれるのか?」


「ふん、心配するべきは我々ではなく、彼らの方だ」

フォンテーヌ騎士団長は顔を上げ、金巻き毛が風になびいた。

「我がフォンテーヌの火器は雲宙さえ裂く。弓の一つや二つ、問題にならん」


双方が互いに牽制し合っている時、訓練場の入り口から杖が石板を叩く音が響いた。

皆が振り返ると、白髪の翁が杖をついて入ってきた。

灰の衣は泥にまみれていたが、腰には古雅な檀木の弓を掛け、矢筒には鵰の羽根矢が数本、刺さっていた。


「どこの物乞いじゃ! ここは軍事の要害じゃ!」

スメール兵の怒鳴り声の中、黄忠が顔を上げた。

濁った瞳の奥に、微かな笑みが浮かぶ。


「老朽はここに弓の達人が集うと聞き、特に教えを請いに来た」


「教えを請う?」

フォンテーヌ騎士団長は嗤い、自らの精鋼の弓を抜いた。

「爺さん、この弓は深海の玄鉄で鍛えたものじ�。握れるのか?」

そう言って弓を黄忠へと投げ渡した。


黄忠はしっかりと受け取り、そっと地面に置いた。

「兵器に貴賎なく、人に尊卑なし。老朽のこの古びた道具で構わん」


腰の檀弓を外し、動作は緩やかながら、言いようのない貫禄がにじみ出ていた。


「見よ! 弓が三日月のようにしなっている。腰でも抜くのか!」

兵たちの哄笑の中、黄忠は矢を抜いた。

弦が清らかに唸りを上げ、矢は空を裂いて飛び、百メートル先の的の真ん中を正確に射抜いた。

矢の尾の羽根が、まだ微かに震えている。


皆はまだ反応できずにいる隙に、黄忠は左手で矢を三本続けて抜き、右手の弦は車輪のように速く引き絞った。

三本の矢は空中に三筋の弧を描き、なんと同時に的の真ん中を射抜き、元々の的は蜂の巣のようになった。


訓練場は静寂に包まれ、ただ雨林のさえずりだけが沈黙を破った。

フォンテーヌ騎士団長は目を見張り、黄忠の手にある、どう見ても普通の檀弓を見つめた。


「こ、これはどうしたことだ……」


「百歩穿楊、ただの小細工に過ぎん」

黄忠はゆっくりと言い、皆の驚く顔を眺め渡した。


「昔、定軍山にて、この弓で曹操の虎豹騎を撃ち退かせた。

弓術の道は、弓の精良にあらず、心と神が一体となることにある」


スメール兵の頭領は突然、片膝をついた。

「前輩! どうか教えを請う!」

フォンテーヌ騎士たちも続けて礼をし、金の髪が朝陽の中で麦波のように揺れた。


それから半月、訓練場には昼夜を問わず弓を引く唸りが響いた。

黄忠は手取り足取り、兵たちの構えを正し、戦場における弓術の要諦を語った。

呂布の鉄騎兵が砂塵を巻き上げて迫る頃、スメールとフォンテーヌの連合軍はすでに陣を敷いて待ち構えていた。


戦場にて、黄忠は再び弓を引き、白髪が風になびいた。

遠くに鉄鎧の林のような敵軍を眺め、低く呟いた。


「今日は、若者たちに見せてやろう。

老卒は未だ死さず、尚も戦えることを!」


弦が響き、最初の矢が大空を裂き、まるで雷鳴の如く。

その背後からは無数の矢が続けて飛び出し、蝗の大群が太陽を覆うように、敵陣へと襲いかかった。

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