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-12 食中毒

 要望があったので、今回から間隔の狭い文章の書き方にしました。


「前の感じの方が好きだった!」って方は、感想欄か俺のSkype(詳しくは小説家情報=フィアをクリック)にご連絡ください。

 水曜日。

 昨日降り出した雨は次第に強さを増していた。


 俺は雨が好きになれない。

 じめじめするし、洗濯物は乾かないし、ロードワークは出来ないし、その他諸々の事情で。

 今日は特に、一言で言うなら、鬱だ。

 昨日あんな話聞いちゃったし、どうしよう、めんどくさい。


 しかし試合は待ってはくれない。

 どっちにしろ、小松翔に勝たなきゃ、何も始まらないのだ。


 という訳で、今日もボクシング場に足を踏み入れた、のだが…。


「…? 誰もいねぇ…」


 人の影一つ、なかった。

 ほわぁい?

 おかしい。超適当なあいつらだが、、この時間はなるべく練習をするようにしている筈だ。

 だからこそ、俺は今日もここに赴いたのに…。


「まぁ…いないんじゃ、しょうがないか…」


 まぁ、筋トレなりパンチングボール弄りなりは出来るしな。

 しょうがない、今日は一人で軽くアップする程度にしよう。


 俺は奥の扉へと足を進める。

 俺は怪我した右手ではなく、包帯を巻いてない左手で部室のドアノブを回した。

 医者の話じゃ、明日には治っているらしい。

 なんか、自分で自分が怖ぇよ…。


「ん…。あれ?」


 部室は、電気がついていた。

 誰かいるのか……いや、気配はない。

 第一、あいつらがいたら近所迷惑なほど騒ぎすぎて、すぐ分かるだろ。

 誰かの消し忘れだと思い、俺は気にせず部室に入っ…。


 むぎゅ。


「…………? って、な………!」


 何か踏みつけた。

 固い筋肉の感触、見知った角刈りの頭、そしてDQNらしい間抜け面。

 それは紛れもなく。


 3馬鹿トリオの一角、俺の同級生、田中…!


「おい…! しっかりしろ田中! 何でこんな所で寝てんだよ!」


 そういや、昨日もいなかったな…。

 俺と秋山は気にもしなかったが、ま…さ、か……こいつ…!


「お前っ、昨日からずっとここにいたのか…!?」

「…………」

「おい…返事しやがれよ…!」


 何でだ! 何でコイツが倒れてる…!?

 俺は状況を正確に判断するために、周りをよく見る。

 きったない下着、こいつの鞄、ブレザー、そして…!


 一口食べられた紫色のクッキーと、ピンク色の包み紙…!


「そうか、お前…!」


 なるほど、分かったぞ!


「お前は昨日の朝、お前に恨みを持つ女子生徒…あ、この前お前にパンチラを盗撮された藤林か! あいつに校舎裏にでも呼び出され、『私の気持ちです。よかったら食べてください』なんて言われたんだ!

 ニヤニヤが止まらなかったお前は誰もいない授業中の部室に来たんだ!

 クラスに来ようものなら、お前の気色悪いニヤけ面を晒す事になるからな! そんなの、その面を見るこっちの方が虫唾が走るわ!

 で、包みを開けたお前はこの変な色の菓子を見て

 「失敗しちゃったんだな…大丈夫、俺が君の想いごと、全部胃に納めてやるぜ(キリッ ぐぇっへっへっへっへww」みたいな事を言いながら舐めるように一口食べたんだ!

 そのあまりのマズさと、毒々しさにお前は全身を駆け巡るような痛みに駆られたんだ!

 その痛みにお前は必死の抵抗をしたんだ! そこに破られているお前のブレザーが証拠だな!

 しかし、その痛みに…耐えられず……お前は………っく!」


 思わず、コイツの顔から目を逸らしてしまう…。

 なんて、いい顔で寝てやがるんだ…く、くそ…!


「な……なんで……っく…p……お、お前って奴は…くっくっく…ごほっごほぇっ! なんて…なんて…ppp!」


 ダメだ…耐えられない…!


「ぎゃあーはっはっは! なんてアホな奴なんだ! ばっかでぇー! ぎゃははは!m9」

「…………」


 なんだこいつ…。

 まじ面白い! こんな馬鹿久しぶりに見たぜ!


「お前にクッキーくれる女の子なんてナメ○ク星人くらいだよ! ぎゃははは! 俺の推理が間違ってんなら起き上がってみろ…」

「だいたい合ってるけど腹たった! そしてカッとなってやります! 反省はしません!」


 どごっ!


「うにゃああああああああああああああああ!」


 急所(下半身)にオーバーヘッドキックを受けた。

 お、俺のタマはサッカーボールじゃねえよ…。





 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※





「今回の件は藤林が犯人じゃない…」

「え、そうなのか?」


 大事なトコロを擦りながら、俺は自分の推理が若干間違っていた事を知る。

 しかし、なら、これは誰が…?


「誰かは、俺も分からなかった…だが、思い出せばあの鞄は…」

「? 分からなかった? ウチの学校の生徒じゃねえのか?」


 未だ痛いのか、田中は腹を抱えながら頷いた。


「たぶん…いや、絶対に…西高の、生徒だ…!」

「!」


「そうか…俺が…!」

「どういう事だよ? 何で…」

「多分確実だが、まだ俺の、推論の域を超えられない予想を、聞いてくれるか?」

「あ、ああ…」





 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※





「臭っ!」


 いつの間にか俺は、下水道の暗いトンネルを歩いていた。

 つまり、どういうことだってばよ!?

 さて、俺なんかの駄文を読んでいる方の中には女性もいるかもしれないのに、読み返してみれば、下ネタばっかでした…。


 本当にごめんなさい…


 ま、みんなは優しいだろうから、平気だよね!


 …え。いや、『兵器』じゃないから! 核ミサイルは撃っちゃダメ…


 …アーーーッ!


 本当に申し訳ないですm(_ _)m

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