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第199話:エピローグはエピローグっぽく。

やっとここまで。街まで辿り着けました。次回最終回の予定です。少し早足だったかなあ?

 砂漠の街ホーレイ。街の入口でたまたまラシードさんに出会った。聞くとこれからキャラバンが出発するところだという。


 キャラバンに案内してもらうとヨクバルさんに大袈裟に歓迎された。あと、グレンを上から下まで見てあの坊やよりは強そうねとか言ってる。強さ的にはどうかなあ。


 ナダメルさんとハサンもいた。ハサンは晶龍君が居ないことにとても残念がってたけど、結婚したと教えてあげると分かりやすくびっくりしていた。で、ハサンはライラさんとドロテアさんのどっちが本命なのかね? なお、答えは聞いてない。


 そのライラさんとドロテアさんはお母さんのマーサさんと一緒に鋭意修行中なんだって。修行を真面目にやらなかったらハサンの嫁にすると言ったらすごく熱心に取り組んでたそうな。ドンマイ。


 あ、ワラキア侯爵がブリジットが街に入った瞬間に飛んできたよ。陽の光の元でも動ける吸血鬼は稀なんだって。ぼくはブリジット見慣れてるからそういうもんじゃないのかなって思ってたんだけど。


 そのまま砂漠に行くと蜃さんが出迎えてくれた。ヴリトラが晶龍君の事で礼を言ったら「勿体ないお言葉!」ってむちゃくちゃ頭を垂れられた。で、そのまま草原まで乗せてくれたよ。みんな乗れるのかなって思ったけど、大きさは自在に出来るんだってなんとびっくり!


 草原に行ったらちょうどアシュリーさんたちが戻ってきたところだった。いやまたこれから移動するらしいんだけど、魔王の脅威が無くなったので住処を手入れするらしい。


 トゥグリルさんにも会った。早くアシュリーさんをお嫁さんにすればいいのにとは思ったけど、なかなか身分の差があってダメみたい。あーこりゃふらりと来た旅の男に奪われる展開だね!


 そこから江戸こうとにも寄った。モンドさんの奥さんやお子さんとも再会。大したもてなしも出来ませんが、とか言いながら奥さんは腕によりをかけてご飯を作ってくれた。それからモンドさんとグレンが手合わせをして意気投合したみたい。モンドさん、このところ仕事が溜まっててなかなかリフレッシュ出来なかったんだって。


 上様への謁見はこないだの会議の件があり、見送られた。まああの議場での出来事は記憶に新しいから。なお、指名手配はされてない。


 江戸こうとを超えて大阪たいはんまで足を伸ばした。門を超えたら朱里あかりさんが迎えに出てきてくれた。まだレッドエリアとかイエローエリアとかは残ってるらしい。


 でも、前よりも行き来はしやすくなったらしく、時々山田さんが朱里さんの稽古に来てくれるんだって。


 救護院に行ったら幻庵先生と蒼射あおいさんが居た。どうやら元気になって救護院を手伝ってるらしい。それはいいんだけど、なんで蒼射さんは女性物の服を着てるの? 線が細いから朱里さんより似合ってるんだけど。いや、朱里さんが似合わなすぎるだけかな?


 京家に帰ると言っていた和歌宮わかのみやさんとお供に太黒屋さんも居た。京家に帰ったのは大阪たいはん復興のための資金を調達するためなんだったとか。太黒屋さんも私財をなげうつ覚悟で出資したんだと。


 なお、江戸こうとからも資金を援助したいという商人が名乗りを上げていて、なかなか上手く復興してるらしい。前みたいな居城は要らぬと、姫様は太黒屋に居候してるらしい。どうせなら自分で色々揃えればいいのに。


 ここからぼくの故郷への一人旅の時間だ。今回は凱旋って事でグレンも一緒だけどね。エリンは懐かしそうにヴィゾさんとか山羊のおじいさんとかと話していた。ぼくは黒山羊を倒した事に対してお礼を言われたよ。


 そのまま山を越える。人間のグレンには辛い道のりかもしれないなとか思ってたんだけど、黒山羊が居なくなったからか道は整備されていた。どうやら黒山羊が居なくなった事で山越えルートが解禁されたらしい。人間ってたくましいよね。


 山頂近くで反対側の麓を眺めて、グレンが感慨深そうに微笑む。そうだよね。グレンにとっても故郷だもん。前にぼくが見た時は酷く寂しい様に見えた。あの時は懐かしさの方が勝ってたけどね。思えばグレンが居ない事に対する喪失感だったのかもしれない。


 ゆっくり降りて湖のところに来た。ぼくの姿を認めて羊さんが駆け寄ってきて涙を流してくれた。グレンとの再会を喜び、ここに戻ってきたことを歓迎してくれた。


 湖の傍で一泊して、翌日に街へ。街の名前は分からない。というか覚えていない。グレンと昔通っていた頃も街としか言ってなかったし。


 屋台のおばちゃんが懐かしそうに声を掛けてくれた。再会出来たんだねえ、良かったねえ、なんて声を掛けてくれたのだ。そのまま肉串をご馳走になりました。まあ肉食べとかないと万一があるからね。


 そして、ギルドに顔を出す。中に入ると暴風の牙とかいう冒険者がぼくらに気付いた。特におっぱい大きいルフィアナさんがぼくをグレンごと抱き締めようとする。修羅場が始まろうとしていた。

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