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100年前の恋バナ  作者: コーノ・コーイチ
一生食べたい菜の花のみそ汁
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デイサービスにて:恋の想い出

 兵庫のとあるデイサービス。ここで、高見三姉妹と呼ばれる三人組がのんびりとお茶と茶菓子を楽しんでいた。

 三姉妹とも腰は曲がっているが、農家であったおかげか、まだまだ元気で明るく談笑をしている。

 高見三姉妹と言われるが、実際の三姉妹ではない。三人とも高見と苗字が一緒なのは親戚だからだ。

 だが三人の付き合いは80年になるとのことで、ほとんど姉妹みたいな関係であった。

 今回の恋バナはその長女である、高見アッコ(90歳)のお話である。

 このお話は、筆者である私、コーノがレクリエーションの一仕事を終えて高見三姉妹が談笑している席の横にオジャマしていた時に伺ったものだ。



筆者コーノ:ふぅ~、ちょっと休憩。

アッコ(長女):お疲れさんやな、えらかったやろ~、体操の先生して。

ミエ子(次女):ほんま、コーノさんはなんでもできるなぁ、楽器も弾けるし、料理もできるし。

セツ(三女):なぁ~、男の子やのに偉いわぁ~、これで相手がおらんのが不思議やなぁ。

ミエ子:あれやろ、なんでもできるから嫁が必要ないんとちゃう?


筆者:いやぁ~、そういうわけでもないんですけどねぇ、やっぱり子供とか欲しいですし。

セツ:ほならはよ結婚せな、ええ歳やねんし、なんやったら世話(仲人)したろか?


筆者:ははっ、お言葉だけで・・・そういえば、みなさんはどこで旦那さんと知り合ったんですか?

ミエ子:まあ、見合いやね。昔は親の知り合いとかで見繕うてもらうんが普通やったわ。

セツ:特にここらは村社会やし、恋愛とかあんまりなかったかもなぁ。

アッコ:なんか親戚づきあいとかでそのまま結婚、いうもんやな。


筆者:あぁ~、そういうものなんですねぇ。

ミエ子:あ、でも、アッコちゃんはちょっとちゃうやんな~?

セツ:そうそう、見合いと違うくてね、な?アッコちゃん~?

アッコ:いやぁ~、あれも親の紹介みたいなもんやし、流れで結婚したようなもんで、恋愛とはちゃうで~。

ミエ子:そうかぁ~?

アッコ:なにニヤニヤ笑とんよ?ミエちゃん。なるようになっただけやんか。


筆者:へぇ、でも気になりますわ。ちょっと聞かせて下さいよ。

アッコ:えぇ~、そんな面白いもんとちゃうでぇ・・・

ているのかもしれません…

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