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揺揺  作者: 星96
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幸せ

特別お酒が好きではない

ただこの空間はとびっきり大切な空間だった。


「かつは、ずっと孤独よ、かつは自分が自分じゃなくなる事を恐れてるから、かつは誰か一人の物にはなれない。もし誰かと一緒になれても、それはかつが本当に望んでる物ではないわ。」





少し日が落ちるのも早くなって、少し肌寒い夕暮れに今日も目が覚める

「昨日も、沢山飲んだのね。」

そんな嫁の嫌味を聞かされながら、

気怠く起き上がる。

「すまない。」

「良いよ別に、特別予定もないし。」

あからさまに、不機嫌なのを隠し切れていないが、

いつもの事だ。

「そうだ、今日は何かご馳走するよ、これで許してくれ

かなの好きなイタリアンにする?」

「本当!?じゃーお洒落していかないと!」

「かつも早く着替えて!ありがとう!」

あからさまに、機嫌が良くなることも、

いつもの事だ。

「よかったよ、かなの機嫌がよくなって、

今日は白ワインでも飲もう。」

「嬉しいー!じゃーシャルドネにしよう!」

「うん、そうしよう。」

なんの変わり映えのない、いつもの会話

(これが俗にいう、幸せか、、、)

一緒に食事をして、一緒にお酒を飲み、二人で時間を共有する。

他愛もなく平凡で

ただそれだけで全てがどうでも良くなるような感覚。

「かな?幸せ??」

「うん!かつも幸せ??」

「あぁそうだな。」


かなと一緒にいれば、ずっとこんな感情で居られる気がした。

でも、それはもっと自分が苦しくなる事だとも、知っていた。

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