風雲児、現実を見る。
会話が少ないの容赦しとくり…。
初めてなんよ…(´・ω・`)
天文10年 朽木谷
「父上!」
「 若様お待ちください。」
この頃幕府は、管領細川晴元と対立しており京と近江朽木谷を行ったり来たりしていた。
「おぉ、菊幢丸か!どうかいたしたか?」
「父上、いつになれば都へと帰れるのですか?」
この言葉を聞き義晴は顔を歪めた。
自分とて帰りたいだが、晴元と対立しておるゆへに帰京しようにもできぬ…
だが菊幢丸は言葉を続けた、
「みなが泣いております、いつ都へと戻れるのか嘆かわしいと。」
これは菊幢丸の良いところでもあった、だがしかし悪いところでもあった。
史実を見ても義輝に空気を読める力があったのならかなり違かったであろう。
だが義輝はそれを理解することは難しかった…。
「菊幢丸、それは無理なのじゃ…、我ら公方家には力がない、あるのは名誉だけじ。」
「なぜなのですか父上、公方とはみなが頭を下げるものではないのですか?」
菊幢丸には父が言っていることが理解できなかったいや、理解したくなかった…。
だがしかし、父はただただ悲痛な表情で菊幢丸を見ていた。
この子には、必ず苦を歩ませたくないと…。
その日から菊幢丸は己が力をつけるため修練へと身を捧げた。
「私は必ず強くなりそしていつか天下を!!」
その思いを胸に菊幢丸は励むのである。
それを見る幕臣はあたかも嘲笑する顔であった。