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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第2章 多種族国家シェリル

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区画整理

研究にドワーフも参加して勢いが付いているよ。

研究室には1日中、たくさんの人がいるんだ。


家いらないよね?


街には光の魔石を使った街灯が一定距離ごとに設置され夜道も安心だよ。

街灯には装飾が施されていて、とても綺麗なんだ。


土地神りんご酒の力で各種族もお金を稼ごうと考え始めているんだ。

そろそろいい機会なのかもしれないね。


「ヴィーネ、元北西区と元北東区の住民に南への移動をお願いしよう」

「そうだね。そろそろ本格的に種族の店を構えてもらう事にしよう」


移動してもらうと言っても人数は少ないんだよね…。

北に住んでいる人は研究員と元冒険者が多かったんだ。


研究員は病院の近くに移動してあげれば喜ぶね。

元冒険者は選別で皆いなくなっちゃったよ。


種族の店を北側に用意するのも意味があるんだ。

これから様々な種族が出入りするようになるかもしれない。


その時に各種族を私たちが守っていると意識させたい。

被害に遭った種族ばかりだからね。


「何かいい移動方法はあるかな?」

「上下水道の配管を操作してから家を丸ごと移動させるよ。移動後は当然上下水道に繋げ直すよ。国長の仕事だからね。母さんは見ていてよ」


本当に頼もしい国長だよ。

布団の中で抱き着く、甘えん坊なヴィーネちゃんとは違うね。


念話(テレパシー)、国長です。各種族のお店を北に用意します。人間がやっている酒屋、肉屋、果物・野菜屋、お菓子屋、服屋、雑貨屋も北に移動してもらうよ。移動は私が全部やって上下水道の配管も全部繋げるから安心してね。北に住んでいるのは研究員だけだから病院の近くに住めるようになるべく配慮するね。今から順次やっていくよ。皆よろしくね」


ヴィーネに任せれば全て上手くやってくれると思うけど、妖精だけ売る物が無いんだよね。

仕事でテンサイ栽培をして、砂糖作りまでしてくれているからさ。


「ヴィーネ。妖精には何を売ってもらうの?売り場は無しにする?」

「妖精には余った砂糖と土地神りんごを売ってもらうよ。果物・野菜屋には悪いけど、元々妖精がリンゴ飴を食べたいから植えたんだ。妖精に売る権利があるよ」


やっぱり考えているね。


獣人だけは売る物が無いし住民も少ないけど、そのうち何か出店するかも。

獣人の里との連携も少しずつ始まっているからね。


念話(テレパシー)、国長です。今から区画整理を行います。荷物の移動は気にしなくていいからね。あと、果物・野菜屋の扱っている土地神りんごと余った砂糖は、妖精に売ってもらう事にするよ。妖精女王は準備をよろしく」


ヴィーネは軽々と移動させていったよ。


各種族のお店は横二軒分の広さを用意して余裕を持たせている。

種族が増えれば土地を広げるとか言ってるけど、ほんと無茶苦茶だよ。


流石()()()

完璧だよ。


ハーピィ     ‖ハイエルフ

ドワーフ     ‖妖精

ハイオーク    ‖

 |       ‖

 |肉屋     ‖服屋|雑貨屋

 |果物・野菜屋 ‖酒屋|お菓子屋


‖は中央道


ハーピィは羽を服屋に売る事もあるけど、ドワーフと協力して装飾品の開発を始めたよ。

ドワーフは鍛冶や魔石加工の依頼、装飾品や武器防具の販売だね。ドワーフ酒も置いてあるよ。

ハイオークは白米と玄米が人気だよ。そして、お米を使った料理の開発を頑張っているみたい。

ハイエルフは植物を使った装飾品や籠、弓矢などの武器も売っているよ。

妖精は土地神りんごと砂糖を売っているよ。


子供たちが通うお菓子屋と雑貨屋を学校の近くにしたりと細かい気配りもあるんだよ。

そして、今住んでいる住民を中央区の近くに固めたんだ。


この国に移住を希望する人には厳しい審査が必要になったよ。

住民の推薦、税理管の審査、国長の審査の3つを通過しないといけないんだ。


一番厳しいのが国長の審査で、記憶を覗かれるからね。

犯罪者は絶対に住めないし、最悪の場合は推薦した人に罰が与えられ犯罪者は殺されちゃうかも。


エルヴィーラを中心とした商人たちに、移住の条件を各集落に話してもらったら意外と人が増えたんだ。

元々取引先だった人たちだから、信頼もしているし仕事もしっかりしている。

審査は厳しいけど、家を用意してあげているから喜ばれているよ。


街に住んでいる住民は1000人を超えたくらい。

まだまだ友好的な種族はいると思うんだよね。

だから、勧誘活動は続けるよ。


国が綺麗な形になったら、ジェラ姉ちゃんと一緒にドラゴンの国に遊びに行くつもり。

ヴィーネは絶対に嫌だと拗ねているけど、本音は違うと思うから大丈夫!


お風呂に入った後、頑張ったヴィーネをいっぱい褒めて寝る事にしたよ。

凄い顔を真っ赤にしていたけど喜んでいたね。


「じゃあ、おやすみー」

「おやすみ…」


頑張って疲れたから、すぐ寝ちゃったね。

私に抱き着いた早さが今までで一番だよ、ほんと可愛いね。

多種族国家が少しずつ形になり始めました。

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