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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第2章 多種族国家シェリル

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お祭り

「シャーロット様、ヴィーネ様。本日はお祭りです。よろしくお願いします」

マリアンネが私たちに声を掛けた。

社から飛び出しマリアンネに話し掛ける。


「お祭りの準備で厳しい所はない?リンゴ飴やりんご酒は物凄い売れると思うけど大丈夫?」

「勿論、大丈夫です。シェリル国の名産です。りんご酒はともかくリンゴ飴を売り切れにはさせません。かなりの数を用意しましたので大丈夫です」


「ありがとう。マリアンネは何かして欲しい事があるかな?」

「シャーロット様に自由にして頂けたら十分です。本日もよろしくお願いします」


「いつも謙虚だね。偶にはお願いしてもいいんだよ?」

「それでしたら、近いうちにりんご酒を増産する為の施設を作る必要があると思います。その時はお願いします。私の大好物ですからドワーフに飲み尽くされるのは我慢できません」


りんご酒人気だもんね。

ドワーフたちにも少しずつ広まっている。

マリアンネのお願いは国の為にもなってるね。


「その時はお願いに来て。じゃあ、今日は楽しんでね」

「分かりました。よろしくお願いします」


マリアンネは一礼して去って行った。

「ヴィーネ。いつものやつを国長がする?」

「あれは土地神様の仕事だよ。国長は街の監視をしているよ」


「リンゴ飴は一緒に食べようよ。それくらいはいいじゃない」

「そうだね。リンゴ飴は食べたいね。様子を見て転移(テレポート)するよ」


リンゴ飴と聞いて、ヴィーネは嬉しそうだ。

絶対にお婆ちゃん子だよ。

私と一緒だね。


「じゃあ、行ってくるね。転移魔法(テレポート)

ヴィーネに手を振って噴水の上空に移動した。


念話(テレパシー)で国民に声を掛ける。

「今日はお祭りだよ。皆、全力で楽しんでね!初めてのハイオークやハイエルフ、ハーピィやドワーフも楽しまないと駄目だからね。範囲高位回復魔法(エリアハイヒール)。病人や怪我人はもういないよね?いるなら、私は孤児院か噴水の近くにいるから声を掛けてね。シェリル国のお祭り開催だよー!」


「シャーロット様、ありがとうございます」

「シャーロット様、愛の上の表現を知りたいです」

「私の目の疲れと、足のむくみが治ったわ」

「腕の疲れが取れたー!」

「街長じゃないと本当に楽だわ」


1人解放されたような声が聞こえたよ。

街長って激務だったのかな?


今日は楽しんでくれるといいね。


さて、燻製してある尻尾は残っていると思うけど、足りないよね。

恒例のお肉を狩りに行こう。


転移魔法(テレポート)

グレートボアの心臓を氷魔法(アイススピア)で一突きする。


リザードマンたちに迷惑をかけない位置で洗わないと駄目だね。

問題の無い川の位置にグレートボアを抱えて転移(テレポート)し、皮を剥ぎ内臓を綺麗に洗った。


転移魔法(テレポート)

孤児院に移動する。


グレートボアを手に持ったまま、子供たちに声を掛ける。

「さあ、鉄板焼きの準備だよ。全力で行動だよ!」

「「はい!」」


当然、鉄板焼きが出来る焜炉も拡張しているのさ。

孤児院に抜かりはないよ。


子供も増えたね。

グレートボアも半分くらい食べちゃうかな?


そして、子供たちの準備も早い。

手馴れている子が多いからかな?


「カーリン、尻尾の燻製は残っている?」

「勿論です。食べたりしていませんので、残っていますよ」


あれから食べていないんだ。

相手を知っているから、食べにくいのかな…。


「じゃあ、最初はグレートボアにして、最後は美味しい尻尾の燻製を焼こう」

「分かりました。よろしくお願いします」


「「シャーロット様。準備出来ました!」」

「よーし、皆。食べる準備を急げ―!」


「「はーい!」」


「クラーラとハイディは私と一緒に果物と野菜を食べましょうね」

「果物だけでいいよ」

「ハイディも野菜嫌い」


天使は子供たちの好き嫌いを許さないからね。

絶対に野菜を食べさせられるね。


鉄板の前に行き、大皿を持っているクリスタとビアンカに肉を斬り分けていく。

レナーテは何故か拝んでいるし、チェルシーは訳が分からない感じだね。


まあ、いつも通りだよ。

そのまま鉄板の上にも肉を斬り落としていく。


「焼いて、焼いて、食べ尽くすぞー!最後は尻尾の燻製だよ。少しだけお腹に余裕を持たせないと駄目だよ」

「「分かりました。いただきます!」」


お肉が半分ほどになったので、残りは燻製にする。

燻製にしながら、子供たちが喜んで食べている様子を眺めているのが好きなんだ。


「知ってた?りんごは焼いても美味しいんだよ」

「何これー?物凄い美味しいよ。りんごの味じゃないみたいだよ、ハイディ」

「あちち。ちょっと熱いけど美味しー。こんな美味しいの、ハイディは初めて食べたよ」


あー、癒されるね。

お祭りの醍醐味の1つだよね。

種族なんて関係のない鉄板焼きだよ。


そろそろ、大皿のお肉が減って来たね。

「クリスタ、尻尾の燻製を持ってきて」

「ついに食べるのですね。私も食べるのを楽しみにしていました!」


あー。

また、結界に突っ込むお姉ちゃんがいるよ。

しかも、この絶妙な時に来るなんて、本当に奇跡だよね。


「何よー。お祭りに行くって言ったでしょ。結界を開けなさい。壊すわよ!」

「何で突っ込む前に連絡くれないの?壊さないでよ。天井開けるからさ」


念話(テレパシー)

「ヴィーネ、すぐに来て。奇跡が起きたよ!」

「勿論だよ、母さん!」


ヴィーネは私の横に転移(テレポート)して来た。

クリスタの持ってきた尻尾の燻製を食べやすい大きさに斬って、鉄板に乗せる。


「物凄い美味しいお肉だよ。味わって食べてね」

「伝説のドラゴンのお肉だよね。前も食べたから知ってる」

「これは楽しみだね。味合わないと駄目なお肉だよ」


今回は優しく下りてくれたから、成長してるね。

頭の成長は止まっていると思ったけど、配慮してくれたみたい。


「毎回痛いわよ。そして、毎回鉄板焼なのね。あら?美味しそうなお肉ね。私も頂こうかしら?」

「なるほど。ジェラ姉ちゃん。食べちゃう?本当に食べちゃう?皆、お姉ちゃんにお礼を言って。前回と一緒だよ」

「「お姉ちゃん。美味しいお肉をありがとうございます!」」


ああ、最高だよ。

100年は見れないと思っていたのに。


燻製にしたのはいい判断だったよ。


「ふ、ふーん。私があげたお肉だったの。美味しそうだと思ったわ。ちゃんと味わって食べなさい」

「「はーい!」」


「最高だよ。最高の場面だよ!燻製にした母さんは天才だね」

「もう、ヴィーネ褒め過ぎ。あの人の顔を見て。何か悔しそうだよ?あげたお肉なのに不思議だよね!」


「だね、そうだね!あげたお肉を食べられて、悔しがっているよ。駄目だー。お腹が痛いよー!」

「ヴィーネ、それは癒してあげられないの。私も我慢してて苦しいから、一緒に耐えましょう!」


「あなた達、いい加減にしなさいよ。双子みたいになっちゃって。どこに私の要素が残っているのよ?」

「ちゃんとドラゴンに変身出来るから気にしないで、()()()()


ついに、産みの親に叔母さんと言っちゃったよ。

自業自得過ぎて仕方が無いけどね。


私が母親でいいって言ってたし。


「お、叔母さん?お母様と呼ぶべきでしょうが。本当に親不孝な子ね」

「卵を投げ捨てた癖に良く言うよ。お酒を飲む為に、母さんにお金を貰いに来たんでしょ?」


「そうよ!シャル、前回より多く頂戴。今日は何だか飲み明かしたい気分よ」


何がお母様だよ。

本当に面倒な姉ちゃんだな。


完全に八つ当たりだよ。

20万ギルを手渡した。


「前回の倍飲めるよ。私とヴィーネからだと思ってね。お酒は夜からだよ」

「分かってるわよ。本当に私の要素が無いわね。シャルの魔力が濃すぎたのね」

「意味不明な事を言ってないで、長老の所にでも行ってきなよ」


「そうするわ。夜遅くに2人とも来なさいよ。火を吹きたくなっちゃうわ」

「ああ、本当に面倒だよ」

「最悪だよ」


ジェラ姉ちゃんはりんご林に向かって歩いて行った。

すれ違う男性が皆、振り返る程の美人なのに。

台無し過ぎるよ…。


「母さん。私は社に戻って、さっきの表情を思い出してるから」

「分かったよ。程々にしないと、ジェラ姉ちゃんが火を吹くからね」


ヴィーネは笑顔で去って行った。

きっと、社で笑い転げるに違いない。


「さて、お腹いっぱいになったね?皆、お風呂に入って昼寝しよう。お手伝いよろしく!」

「「はーい!」」

「「分かりました」」


こんな大勢を効率よくお風呂に入れるなんて凄いね。

本当に手馴れている感じだよ。

皆、お母さんだよ。


お風呂から出てた後に昼寝するので、私も一緒に昼寝する。

そして、夕暮れ少し前に目を覚ます。


祭りの日、子供たちの寝起きはとてもいいよ。

すぐに着替える。


声を掛けるまでも無く、知っている子は並び始める。


「はい、全員整列!お小遣いをあげるから並びなさい」

「「はい!」」


「お姉ちゃん達の言う事を守れるね?」

「「はい!」」


「光る雨が降ったら帰って来るわね?」

「「はい!」」


凄い一体感だよ。

私は全員に1000ギルを手渡していく。

配っていると人数の多さに驚くよね。


私はあまり人数は気にせず、カーリン達に確認しているだけだからね。

あと20人は大丈夫らしいけど、凄いよね。


「よーし、お祭りに参加してきなさい!」

「「行ってきます!」」


「前回と一緒だけど、5人にもお小遣いをあげるね」

「すみません。ありがとうございます」

「またくれるんですか?やったね!」

「ありがとうございます」

「・・・・」(拝んでる)

「え?お金まで貰えるの?」


反応に凄い差があるけど、別に関係無いよ。

全員に20万ギルずつ手渡す。


「前回と一緒だよ。夕暮れまでは子供たちを見ててあげてね」

「「分かりました」」


よし、買いに行くぞー!

どれだけ準備してくれているのかな?


おおー、凄いよ。

屋台が2台になっているよ。

妖精用の大きさと、普通の大きさだね。


手伝っているのは、マリアンネとディアナだよ。


ヴィーネが横に来たね。

「凄い行列だね。これで売り切れないのかな?」

「だね。これだけの種族が揃うのはここだけだろうね」


「違うよ!リンゴ飴に並び過ぎだよ。どれだけ美味しいの?」

「ヴィーネ、私のりんご食べてないの?じゃあ驚くと思うよ」


「おじさん、2本下さい」

「はい、400ギルです。シャーロット様にヴィーネ様。今回は1000本以上作ったのですが、売り切れそうですよ。途轍もない人気です。どんどん広がっています」


ええーー!

3人でそんなに作ったの?

ダミアンに開発させたのかな?


おじさんに400ギルを手渡して、リンゴ飴を2本受け取る。

「何か困った事があったら社に来てね。解決できるかもしれないから」

「分かりました。ありがとうございます」


噴水のいつもの場所に2人分の隙間が空いているよ。

指定席じゃないのに誰か指示しているのかな?


私たちはいつもの定位置に座ってリンゴ飴を舐める。

選別で人が減った後、噴水を大きくしたんだ。


縁に座る子供たちが多いからね。

それだけの理由だよ。


今日は長椅子がたくさん並んでいるね。

皆が座れるように配慮されているよ。

マリアンネ本気だね。


「母さん!これ、普通のりんごじゃないよ?美味し過ぎるよ。どんな気持ちを込めて植えたらこうなるの。これは売れるよ。りんごと呼んで言いの?違う果物じゃないの?土地神りんごとかにした方がいいよ」

「大袈裟だなー。美味しいリンゴ飴じゃない。国長が土地神りんごにしたいなら、命名してもいいよ」


「いや、命名するよ。違う品種だよ。普通のりんごは確実に売れなくなっているよ。近くにりんご林は無いからいいけど、母さんが植えたりんごは、()()()()()()と命名するからね」


あれれ?

ヴィーネちゃん本気だよ。

「国長から連絡です。今後、母さんが植えたりんごは、土地神りんごとして販売して下さい。普通のりんごとは別物だと考えて下さい。お願いします」


念話で国民に言っちゃったよ。

まあ、いいや。


一応、()()()()だからね。


今回も美味しいリンゴ飴だったよ。

本当にお祭りは楽しいよ。


ゆっくりリンゴ飴を食べると、ちょうど夕暮れになるんだよね。


念話(テレパシー)

「子供は家に帰る時間だよ。大人は引き続き楽しんでもいいけど、今回も絶対に喧嘩したらいけない相手がいるから、気を付けてね。火を吹いちゃうからね」


国全体に魔法陣を展開する。

光魔法(ライトレイン)で国中を光の雨で包む。


「皆、孤児院に帰るよー!」

「「はーい!」」


「ヴィーネはジェラ姉ちゃんの相手をしてあげてよ。産みの親として、寂しいんだよ」

「分かったよ。行ってくるけど、後で絶対に来てよ」

そう言って、ヴィーネは飛んでいった。


色々と言っていても、ヴィーネは産みの親として慕っていると思うんだ。

ヴィーネは、ジェラ姉ちゃんと私に似ている所があるからね。


子供たちと一緒に孤児院に入る。

そして、カーリン達にお願いをする。


「皆揃っているか、確認をお願いね」

「「分かりました」」


確認も凄い早いよね。

担当する子供が決まっているのかな?


「皆揃っています」

「ありがと。今回も布団の上でゲームするよ。一番最後まで起きてられたら、お菓子食べ放題だー!」

「「やったー!」」


皆、布団の上に乗ったね。

範囲睡眠魔法(エリアスリープ)


子供たちを眠らせてあげる。

皆、眠ったから引き分けだね。


「さあ。お酒でも飲みに行っておいで」

「いつもありがとうございます」

「さあ、飲むぞー!」

「ありがとうございます」

「・・・・」(拝んでいる)

「え?お酒を飲みに行っていいの?」


「私が残っているから大丈夫だよ。楽しんできてね。未来の旦那さんでも探してきなよ」

「「・・・・」」


ええー?

全員沈黙…。

どういう解釈をすればいいんだろう。


皆、苦笑いで出て行ったよ。


今回は皆が酔っ払って帰って来た後に、まだやる事があるよ。

ヴィーネを無視して社に帰ったら、1週間は拗ねるだろうね。

もう、本当に面倒なんだから、ジェラ姉ちゃんは。


今回の祭りは凄かった。

少し日が暮れたらドワーフも屋台に買い物に来ていた。

ここにいる皆が楽しめるお祭なんて最高だよ。


お祭りの景色を振り返りながらボーっと待っていた。

りんご林で待っているヴィーネがいるけどまだ行けないよ。


賑やかな声が近付いてきたね。


「ただいま帰りました。シャーロット様」

いつも通りカーリンが敬礼して入って来た。


レナーテはお酒に弱いけど好きなのかな?

クリスタとビアンカに担がれている。


チェルシーは意外と平気な顔だ。

お酒に強いのかもね。


「楽しめたかな?あとは、よろしくね」

「「ありがとうございます」」


流石のレナーテも、酔っていたら拝めないね。

「じゃあ、またねー。転移魔法(テレポート)


りんご林に移動した瞬間、ヴィーネの声が響く。

「遅い、遅すぎるよ!理由は分かっているけど、産みの親は絡み酒だよ。本当に面倒だよ!」

「何が産みの親よ。お母様と呼べと言ってるのに絶対に言わないのよ。卵産む時痛かったのにさ。シャルはどう思うのよ?」

「じゃあ、投げ捨てなければ良かったと思うよ。親の行動じゃないからね」


「その通りだよ。投げ捨てたのに、お母様なんて呼ぶわけ無いよ。叔母さんだよ」

「投げ捨ててないもん!優しく手渡すつもりだったけど、シャルが近寄って来なかったのよ。産卵の痛みで動けないのにさ」

「どんな嘘よ!投げ捨てた後、即座に転移(テレポート)して逃げた厄災の言葉じゃないよ。変な念話(テレパシー)で誘ってくるし、挙句に私の魔力が濃いって何よ。1カ月も卵に魔力を流し続けたんだよ。感謝してよね!」


「長老も何か言いなさいよ。2対1なんて卑怯じゃない」

「・・・・」

「また長老にお酒飲ませたの?前回駄目だったじゃない。何で飲ますの?」


「りんご酒が美味し過ぎたのよ。土地神りんごとか言うから、りんご酒も飲んでみたのよ。美味しかったから長老にも勧めたら、喜んで飲んでいたわよ」

「土地神りんごはお婆ちゃんへの愛が詰まっているの。叔母さんだって知ってるでしょ?何回も説明してるじゃん。母さん。あのりんご、地中の栄養だけじゃなくて魔力も吸っているよ。土地神りんご確定だよ」

「それで皆がおいしく感じるんだ。魔力回復しちゃうもんね。土地神りんごだね」


「そろそろ2人も飲みなさいよ。何で飲まないの?」

「0歳と500歳くらいの子供に何言っているの?大きくなれないじゃない」


「あなた達がお酒に影響される訳が無いじゃない。関係ないわよ!」

「相当影響されてる叔母さんの言葉だから、信用出来ないよ」


「本当に可愛くない子ね。シャルに似過ぎよ。それなら、ヴィーネも私の事をお姉様と呼びなさい」

「お母様より若くしてるじゃん。母さんの子供なんだから、母さんに似るのは当たり前でしょ?」

「そうだよ。ジェラ姉ちゃんだって、それでいいって言ったじゃん」


「言ったけどさ…。少しは私に懐くと思うじゃない?全然懐かないのよ?おかしいわよ…」

「卵を投げ捨てなかったら違ったかもね。いいじゃん叔母さんで。親戚だよ。血の繋がりがあるよ」

「そうだよ。そろそろ妥協しなよ。叔母さんでいいじゃん。私はお風呂に入って寝たいんだけど?」


「いいわ。じゃあ、3人でお風呂に入りましょう。今日はそれで許してあげるわ」

「何で許してもらわないといけないの。まあ、それくらいならいいけどさ」


やっぱり、ヴィーネにも思う気持ちがあるね。

お風呂を許すのは特別だよ。


「せっかくだから、社のお風呂に入ろう。転移魔法(テレポート)


3人で社のお風呂に一緒に入って、3人で一緒に寝たよ。

1人布団からはみ出していたけど。


3人とも似た者同士の家族だよね。

翌日、ジェラ姉ちゃんはドワーフの国を作ると言って、機嫌よく飛び去って行った。

孤児院の女性たちは結婚する気があるのでしょうか。

未来に期待ですね。

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