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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第2章 多種族国家シェリル

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閑話 レナーテ 教師として

私は孤児院の生活にとても満足しています。

クリスタから教師になるように頼まれましたが、それも満足しています。


子供達はとても素直で日々勉強も頑張っています。


この環境を整えたのはシャーロット様です。

子供たちに教える内容を考えたのもシャーロット様です。

子供たちの為に食糧の増産を考えたのもシャーロット様です。

国を守っているのもシャーロット様です。

・・・・。


この国の方針を区長たちが決めている?

腹立たしいですね。


区長会議という名のお願い相談会。


神の冒涜でしかありません。

なんという事ですか!


ここまでして頂いたのに冒涜し続ける。

いい加減にして欲しいですね!


許しがたいですがシャーロット様が我慢しているのです。

私も我慢する事にしました。


そして、神様に娘が産まれました。

見た目は変身したシャーロット様のようです。

可愛さの中にも美しさがあり神秘さもあります。


神様の娘は神様だったのです。

私たちは何も知りませんでした。


神の計画が発動していたとは思いませんでした。

私の不満など一度に吹き飛ばしてしまったのです。


区長の解散。

街の区分けも中央を残し解消。

子供がおらず縋ってばかりいる人の追放。

国防隊の追放。


街の空気が綺麗になりました。

見晴らしも良くなりました。

ああ、素晴らしいです。


神の選別は終わっていたのですね。

シャーロット様が我慢する苦しみをヴィーネ様が許さなかったのです。


そして、神の裁きを与えたのでしょう。

ああ、とんでもない事です!


いつ行われたのか分からないのです。

気付いた時には綺麗になっていたのです。


「カーリン、とても街が綺麗になりましたね。神様の娘、ヴィーネ様の力も絶大ですね」

「そうですね。神様はやはり不満を感じていたのです。一度に解消してしまうなど、神としか言えないではありませんか。そうでしょうビアンカ?」

「これは授業で教えるべきね。天の裁きよ!神を侮辱した愚か者共は国から消されるの。素晴らしいわ。これこそ神の国のあるべき姿だわ。そうじゃないクリスタ?」

「私たちの努力でこの国の未来が明るくなる事は間違いないわね。子供たちが作る未来の形が楽しみで仕方がないのよ。そうじゃないチェルシー?」

「凄い事だけど知らない人が消えただけだから、どんな人たちだったのか分からないんだよね。そんなに酷い人たちが消えたの?」


なるほど。

チェルシーはここに来て日が浅いので仕方がありません。

神がいる国とはどういうものかを余り理解できないのでしょう。


私の出番ですね。

チェルシーに教える必要があります。

神を冒涜した漏れた愚か者達の所業を。

教師としてまずはチェルシーを教育しましょう。

チェルシーは中立派を保てるでしょうか?

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