国境門
シェリル国とハイエルフの国の境を分かりやすくした方がいいかな?
国境が無いと混乱しないかな?
元々ハイエルフの森の管理はしていないんだよね。
子供たちが遊ぶ時に向こうの国に入り込んで迷惑かけないかだけ心配だよ。
「やっぱり門を作るべきだよね」
「そっか、国が違う事を明確にしておいた方がいいかもしれないね」
念話。
「マリアンネ、勢いでハイエルフの国を作っちゃったんだけど門があった方がいいかな?」
「勢いの大きさが意味不明です…。門があった方が皆が迷わなくていいと思いますよ」
やっぱりそうだよね。
転移魔法。
また、泳ぎ終わって休憩しているよ。
ハイエルフの国にも作ると人数が多いから溢れるね。
飛んでもないサイズをお願いされそうだから止めておこう。
「長老を呼んで欲しいな」
「分かりました」
もう、私達が来たら長老を呼びに行って欲しい。
そこは、阿吽の呼吸だよ!
長老はすぐに来てくれるんだよね。
転移している感じはしないから、見えない所では走っているのかな?
「これはお2方。、どうされましたか?」
「国境の門を作った方がお互いに混乱が無いと思ったんだけど、どうかな?」
「子供たちが鬼ごっこでハイエルフの国に入っちゃうと、嫌がる人もいると思うんだ。どうかな?」
私が2人いるみたいだよ。
考えている事がほとんど同じだし、言葉遣いとかも変わらないよ。
「そうですね。確かに部族によっては手痛い思いをした人達もいるかもしれませんね。攻撃をする事は無いと思いますが、少し気持ちが昂ったりしてしまうかもしれませんね」
「そうだね。お互いにとっても刺激をしない方がいいね。門を作ろう。デザインはヴィーネの方が得意じゃない?」
「まぁ、母さんと比べたら世界中の人が得意だよ。私が作るよ」
娘の言葉が刺さったよ…。
とても酷い事を言っているよ。
当たり前のように世界最低だと言われたよ。
凄く悲しいんですけど…。
「ハイエルフの国だから木の門と柵の方がいいよね?」
「そうですね。木を見ると安心する種族ですので、できれば木の方がいいですね」
「分かったよ。じゃあ、作るね。木魔法、木魔法」
かなりいい感じじゃないかな?
弓と葉を模様にいれた門なら分かりやすいね。
これなら子供たちも安心だよ。
「あと、ハイエルフの国に援助は必要かな?何か作ろうか?」
「いいえ、そこまでして頂く必要はありません。この国を訪れて知ればいいのです。私たちは狭い世界で生き過ぎました。自ら門を通りこちらの国を見るべきです」
「長老の言う通りだよ。親切にし過ぎるのも良く無いよ。この辺にしておこう」
そうだね。
門を通ればこちらの国を見る事ができる。
そうすれば発展している事も良く分かるね。
念話。
「シェリル国とハイエルフの国の境に門を作ったよ。子供たちは遊ぶ時にハイエルフの国に入らないようにしてね。人間や獣人の被害に遭った部族が多いから、刺激をしないようにして欲しい。お願いだよ」
「検問兵とかいるかな?」
「そうですね。問題を起こす事はないですが訓練としてはいいかもしれません。国防隊に訓練を頼まれているので、その一環で検問兵もしてもらいましょう。国を守る事を意識させる為にも必要だと思います」
「長老。いい事言うね。母さん、その通りだよ。国防隊を国を守る組織だと意識させる為にも検問兵をさせるべきだよ。問題の有る無しじゃなくて国を守る意識をさせるんだよ」
2人とも賢いなー。
一番賢いのは私の娘だけどね。
念話。
「マリアンネ。ハイエルフの国との門に検問兵を置いて欲しい。国防隊に国を守る意識を持ってもらう事にも繋がると思うんだ。どうかな?」
「そうですね。ハイエルフが悪さをするとは思えませんが検問兵を配置しましょう。自分たちの所属する国を守る意識をさせるのは当然の事です。手配しておきますね」
それにしても長老と国防隊が訓練しているんだ。
私たちも参加しようかな?
いや、止めておこう…。
「ヴィーネ、そろそろ帰ろうかと思うんだけど何かしていく?」
「長老と国防隊の訓練が見たいな。今日もやるの?」
「毎日しておりますよ。ヴィーネ様もご覧下さい」
「私は帰るね。ヴィーネもやり過ぎないようにね」
「母さんの敵を討っておくよ。任せてね」
それをやり過ぎと言うんだよ。
優しいから大丈夫だと思うけどね。
「じゃあ、2人に任せるね。私は先に帰ってるよ。またねー。転移魔法」
社に帰り考える。
ヴィーネが産まれて私の世界も変わった気がする。
お母さんも、私がいて世界が変わったかな?
ヴィーネは凄い優しい子なんだよ。
今の国防隊の訓練を見たら悲しくなると思う。
子供達の努力と比較してしまうと駄目だ。
討伐隊の事も頭をよぎるんだよね。
ここは娘に甘えよう。
私の事を考えて国防隊の訓練を見たいって言てくれたと思うからさ。
母を思った娘の行動です。




