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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第2章 多種族国家シェリル

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閑話 チェルシー ここは何だろう?

私は緊張していた。

勿論違う国で子供たちの世話をする事になったから。


「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。普通に子供の世話をするだけじゃない」

「そうなんだけどさ。普通の環境じゃないよ?私の知らない事ばっかりだよ」


「それだけシャーロット様が子供たちを愛しているのよ」

「それは分かるけどこの環境は分からないよ」


「考えたら駄目だよ。これが、ここでは普通なの。慣れが大事」

「いや、簡単に慣れないよ。今までの生活と違い過ぎる」


「私も最初そうだったから分かるけどね。もう、ここを知ったら出られないよ」

「そうだと思う。だって快適過ぎるもん」


カーリンが私の様子を見て声を掛けてくれた。

物凄い子供達に好かれているんだよね。

それだけで、性格がいいのは分かるよ。


孤児院はほとんど外に出る必要がない。

子供の服や下着を買い足したりするくらいだよ。


飲み水。

なんで器具を上げれば水が出るのか分からない。

街中でもこの器具が設置され始めているらしい。

王族や貴族でもこんな設備ないんじゃないのかな?


トイレ。

使用した後に器具を上げれば水が洗い流してくれる。

それで終わりらしい。

使っていい紙は決まっているみたいだけど。

偶に残ってしまった汚れは掃除する必要があるけど今までに比べたら天国だよ。

完全に王族や貴族を超えているよね。


食材。

冷たい大きな木箱の中に大量の肉や野菜、果物が詰まっている。

腐らない様に氷の魔石が置いてあるんだよ。

私はここで初めて魔石を見たよ。

食べ物はシャーロット様が寄付してくれたり、街の人が寄付してくれたりする。

当たり前のように子供たちの食べ物を寄付してくれる大人たち。

以前の国では食べ物は奪い合いだったよ。


料理。

ここも火の魔石が台所に置いてある。

料理するのも簡単だよ。

火を点ける所から始める必要もないんだから。

塩などの調味料も揃っている。

物凄い贅沢だよ。


照明。

朝から夜まで思いのままの明るさに出来る。

光の魔石が置いてあるらしい。

ここは夜でも関係無いよ。

街は暗いからここの設備が異常だと分かった。


お風呂。

完全に私の常識を壊してくれた。

いつでも温度を調整して入れるお風呂。

水で体を拭くのが当たり前だった私は度肝を抜かれたよ。

子供たちは遊んだりして早く出たがるけど、大人たちはゆったりと浸かる。

気持ちいいんだよね。

仕事の疲れが抜けるよ。


そして、子供の世話。

昼間は学校で勉強をしているみたいで誰もいない。

カーリンは掃除する場所が無ければ昼寝してもいいと言っている。


私は奴隷のように働かされると思っていたんだけど…。

来てすぐにお金も貰っちゃったし。

カーリンに案内されて服屋で好きな服や靴を買ってもお金が余る。

かなりいい、生地を使った服や、皮を使った靴なんだけどね。

お給料として毎月お金が貰えるみたい。


んー、何だろう。

ここは同じ世界だろうか?


同じ人々が住んでいるからそうだと思うけど。

こんな環境に住んでしまったら絶対に辞められないよ。

快適過ぎて辞められません。


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