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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第2章 多種族国家シェリル

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閑話 クリスタ 私の責任?

学校を大きくした事が悪かったとは思っていない。

何故なら昼寝したいから。


実際、授業は2つの教室でする事になると思うんだ。

シャーロット様は孤児を助ける事を我慢しているんだから。


ハイオークの食糧も問題なかったし少しずつ増えていくと思っている。


あれれ?

孤児院が学校と同じくらいの大きさになっているよ?

これも私の責任なのかな?


煙突まで付いてるし神様だよ。

何でもありだよ。


私は中に入る。


広いよ。

明らかに広い。

しかも、2階建てになっているよ。


「カーリン、子供たちが増えているのは分かるけど孤児院が大き過ぎない?」

「今後の事も考えて2階建てにしてもらったのですよ。学校と同じくらいの大きさにすると言っていましたから、学校を基準にしたのでしょうね」


ええー!

やっぱり学校が基準なの。

私の責任じゃないよね?


「カーリン、マリアンネさんには何も言ってないよね?」

「ええ。まだ会っていませんから。どうしたの?」


間に合った!

これが私の責任にされたら大変だよ。

どれだけ子供を面倒見ればいいのよ。


「クリスタ、新しい同僚のチェルシーだよ。シャーロット様が一緒に連れて来たの」

「チェルシーです。よろしくお願いします」

「クリスタだよ。堅苦しいのは無しでいいよ。気楽に過ごそうよ」


「そうだよ。チェルシーも一緒に住むんだから気軽に話そうよ」

「そうだね、分かったわ。シャーロット様は凄すぎて少し感覚が壊れているからさ」

「その気持ちは分かる。壊れるよね。でも、慣れるよ。普通に何でもできちゃうから」

「いいえ、神の奇跡です」(拝んでいる)


レナーテは相変わらずだね。

孤児院はシャーロット様の信者が多過ぎるんだよ。

子供たちは当然だし大人もどんどん信者になるんだよ。


まあ、気持ちは分かるけどね。


「へぇー、これが今の孤児院か。大きくなったね。学校みたいな大きさだ。偶然か?」


まずい。

口止め前にマリアンネさんが来た。


お願い神様。

カーリンの口を止めて。


「シャーロット様に2階建てをお願いしたのですが、学校のように大きくすると言われましたので」

「なるほどねー」


神様ーー!

信仰心が足りないの?


もう許してよー。


「クリスタはこんなに大きくなった孤児院を見てどう思うの?」

「シャーロット様はたくさんの孤児を助けるんだろうなと思いますよ」


駄目だ。

明らかに分が悪い。


「ふーん。それは、その通りだけどね。ただ、これは大きいよね。昼寝の場所はあるのかな?」


ああーー!

やっぱりその話に行くの?

まだ許されてないんだ。


「これだけ大きければ子供たちはどこでも昼寝出来ますよ。私は忙しいから無理ですけどね…」

「分かってるならいい。教室をそろそろ2つ使って授業しないと厳しいでしょ?よろしく」


既に2つ使う状況なんだ。

それは諦めるしかないか。

分かっていた事だからね。


「勿論授業は頑張ります。子供たちの世話も頑張ります」

「じゃあ、魔法の授業の責任者として、もう1人教える人を増やして欲しいのよ。よろしく」


そんなのレナーテしかいないじゃないですか。

決定しているのに私に決めさせるなんて。

ただの鬼婆になりましたね。


「何と無く考えている事は分かったよ。昔からあんたは変わらないからね。鬼婆は厳しいよ」

「そ、そんな事考えていませんが?お美しいと勘違いしていませんか?」

「クリスタは分かりやすいからね。すぐにばれる嘘ばっかりだよ」


撃ってるから。

味方を撃ってるから。

カーリンのバカーー!


「まあ、何て思われても気にしないからいいよ。とにかく頼んだよ。シャーロット様は相当我慢してきたんだ。そろそろ自由にしてあげないと駄目だろう?」

「そうですね。分かりました。私が説明して教師をしてもらいます」


いきなり真面目な話をされても困るんです。

そんな事は誰だって知っているんですから。


結局、私の責任でレナーテを教師にする事になったけど一緒に住んでるし問題ないか。

大きくなったのはシャーロットの気持ちです。

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