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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第2章 多種族国家シェリル

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閑話 マリアンネ 区長会議

重要案件が多い。

特に今回の会議は大切だ。


「皆、集まってくれてありがとう。今回は色々と大切な議題がある。協力を頼む。まず、子供服を大量に用意しておいて欲しい。シャーロット様は本格的に子供たちを救う為に動き出す。エルヴィーラ、頼む」

「ああ、子供たちの為だ。頑張って用意するよ。未来の為には必要な事さ」


そう、子供達には未来がある。

何度も実感させられたが国の未来がかかっている。

たくさんの子供を救えば、それだけ国が豊かになっていくんだ。


「そして、ダミアンのお米の設計図もできれば頑張って作って欲しい。やはり、人力でお米をすり鉢で擦るのは時間と手間がかかり過ぎる。お米はかなりいい食材だ。是非とも簡単に食べれる様にしていきたい」

「ああ、任せてくれ。シャーロット様の夢にも繋がる。確実に完成させるさ」


たくさんの食糧があれば子供も大人もたくさん救われる。

飢えというのは国にとって大敵だ。

なるべく多くの食材で保険をかけておきたい。

近隣諸国が期待出来ない為、自国生産するしかない。


シャーロット様がいる間は飢えの心配は無いが、なるべく頼らない方がいい。

その方が未来が安定するはずだ。

シャーロット様の望みと一致する。


人ができる事は人がするべきなんだ。


「そして、国防隊も結界が張ってあるとはいえどんどん鍛えて欲しい。最終的にはシャーロット様が社で寝転んでいるだけで済むのが理想だ。頼むぞ、グスタフ」

「ああ、何度も指導してもらっている。今は入り口だけだが最終的には国を守れるようにするつもりだ。国土がどれだけ広がるか分からないが、子供たちが成長して国防隊に入ってくれれば万全になるはずだ。それまでは何とか持ちこたえるよ」


子供たちが入れば本当に守り切れるだろう。

それだけの可能性を感じた。

あれだけの能力だ。

こちら側の危険は少ない。


万が一の場合、近隣諸国を徹底的に滅ぼしてもらえば安心だ。

密偵を送り込む様な国は滅ぼしておいた方が安全だと良く分かった。


「あと、孤児院の世話係だがこちらでも声を掛けているが皆も声を掛けてくれ。最終的に何人必要になるか分からない。それに伴って教師も多く必要になる。現在使われていない教室も使って勉強するようになる可能性が高い。今のうちに教師を育てておいた方がいいと思う。皆も声掛けを頼む」

「俺だけ特に仕事がないんだ。声掛けくらいは任せろ!」


孤児院の世話係は重要だ。

シャーロット様も出入りする。

下手な人材を置く事はできない。


教師はこの国の未来を左右する。

子供を成長させる為に素養のある人材を育てたい。

教師の質により子供の成長も変わるはずだ。


子供に関わる事は全てシャーロット様の確認が入る。

余分な手間を取らせない為こちら側でも徹底するべきだ。


「さて、最後に超重要案件だ。お祭りのリンゴ飴の人材を募集している。お菓子屋の親父1人では限界だ。約2000人しかいない国で今回は540個完売だ。異常事態だ。万が一シャーロット様が買えなかったら暴動が起きる可能性まである。シャーロット様だけ特別に用意しておく事も駄目だ。シャーロット様が許さない。次回はリンゴ飴を約800個は用意したいそうだ。売り切れた後も客からの問い合わせが多かったらしい。妖精用にりんごを4等分に切ったものを240個販売したが即完売だ。その後、妖精は大きいリンゴ飴も購入している。妖精以外にも小さい子が食べやすいので購入する客もいるそうだ。だから次回は、妖精用360個、大人用500個、計860個。りんご590個分だ」


「あのリンゴ飴美味過ぎたからな。俺も子供用の菓子だと思っていたが、余りの行列に並んじまったよ。結果絶対に次回も買う事に決める程の美味さだ。1000個はいるんじゃねーのか?」


「あれは美味しいよ。果物屋ですら、シャーロット様の植えたりんごしか売らない状態なんだ。そのりんごを使っている。特別製だよ。美味しいに決まっているんだ。当然私も食べたからね」


「私は研究者として興味があったから買ったよ。あれはたまらないね。美味しいよ。脳が活性化する程の美味しさだ。絶対に次回も買う」


「国防隊も全員買っていたな。勿論俺も買ったぜ。絶品だな。あれがシャーロット様の植えた木のりんごか。1000個の方がいいと思うぞ」


全員買った報告しかしないとか大丈夫か?

リンゴ飴に頭をやられたか?


しかも、1000個とか親父の腕が潰れるよ。

流石に誰か派遣しないといけないね。


シャーロット様の植えたりんごの味が知れ渡っているようだ。

当然私も食べたが買えなかった奴がいたのか…。

1000個はいるな。


屋台も2台に増やした方がいい。

噴水の周りにたくさん人が座れる椅子も置くか。

木材は大量にあるんだ。

職人に作ってもらおう。


りんごの木を増やしてもらおうか。

流石に1000個だと足りない気がする。


美味過ぎるんだ。

もう、あれ無しじゃ生きていけないよ。

りんごの木を40本に増やしてもらおう。


いや、よく考えろ。

りんご酒を作ってもらう必要があるじゃないか。

あれも絶品なんだ。


まだ、知れ渡ってはいないようだが油断できない。


りんごの木を60本に増やしてもらおう。

今回のお願いはこれで決定だ。


「りんごの木を60本に増やしてもらう事で今回のお願いはいいな?」

「「賛成!」」

流石にシャーロットも驚きのお願いでしたが即実行です。

食べれなかった人がいた事が大きいです。

美味すぎるんです!

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