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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第5章 聖地シャーロット

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ジェラルウィーノ 教育方法

母さんの言った通りだね…。

実際は私が思っていた以上だったけどさ。


私たちは影響力があり過ぎるよー。

一度衝動的に動いただけで、ここまで騒動が大きくなるなんて思わなかった。


それに、騒音から逃げた結果だから少し居心地が悪いね。

母さんには見付かっているからまだいいけど…。


私は勘違いをしていたよ。

姉さんを羨ましいと思っていたのだから。


姉さんの時の教育は本当に厳しいね。

衝動的に助けてあげたいと思った結果、その人を飛ばし殺す事になってしまう。


母さんは結末を分かっていても見守る。

身をもって衝動的に動いた結果を経験させようとしていたから。


私は事前に注意してもらえる。

それだけで、心の負担が全然違うよ。


姉さんが追い詰められたから母さんは教育方法を変えた。

私は姉さんに助けられたようなものだね…。


やはり妹は最高だよ!


でも、流石に私も考えさせられるよ。

何か発言したり行動する時は気を付けなければならないね。


アレクシアを殺す事は母さんが許さなかった。

どのような理由があったにせよ、子供を守っていた事実は変わらないからだって。


「あー!逃げられちゃった。私の力の制御が甘い証拠ですね。鍛えておきます」


母さんを侮辱する人を絶対に許さない処刑人が何か言っているよ。

本当に油断できないよねー。


「一応子供を守ったのは間違いないから殺さない事になったの。クリスタが殺したら母さんに地獄の説教されるところだったよ。クリスティーネの言う通りすぐに飛ばせば良かったね。話を聞いて長引かせた私の落ち度だよ。私に気付かれないように威圧で殺そうとするとかどうかしている処刑人が来ちゃったからね。何で他の皆は帰って来ないの?」

「子供たちと球当てをしているからですよ。繊細な力の制御の練習になりますからね。クリスティーネも休日に子供たちと遊ぶといいよ。子供たちと同じ力量にして当てられないようになればかなり経験になるからね」

「分かりました。休日に遊びに行きます。カーリンも休日は球当てをしているみたいですからね。遊びながら鍛える事も経験しておくべきですね」


アレクシアに一切助言しないのに、飛ばした直後にクリスティーネに助言しているよ。

努力量が違うから助言したくなる気持ちも分かるけどね。


「それじゃあ、私は帰るねー。またねー。転移魔法(テレポート)


社に移動した。


「ただいまー。姉さんが鍛えている処刑人に危うく殺されるところだったよ。殺気だとすぐに気付かれると思ったのか、威圧で殺そうとしたよ。姉さん鍛え過ぎだからねー。威圧の制御なんて人間が覚えても使い道がないじゃない。暗殺者にでもするつもりなの?」

「おかえりー。私はそんな事を教えていないよ。何でも私のせいにしないでよね。クリスタが勝手に努力しているだけだよ。魔獣見学の時に制御が甘くて魔獣を殺したのを反省しているんだと思う。何で母さんは許したの?母さんに恐怖して、クリスティーネを侮辱して、カーリンまで侮辱しているじゃない」


本当に悪あがきは酷かった。

話を聞いた私が駄目だったね。


クリスティーネに嫌な思いをさせてしまった…。

するべき事が決まっていたのだからすぐに終わらせれば良かったのに。


あの子は本当に優しいね。

そして、凄い努力をしているから成長も早い。


考える力が格段に上がっている。

今は何も知らず、何もできなかった王女ではないよ。


「子供の命を守ったのは間違いないからだって。どんな理由があったとしても子供を助けたから命は助けてあげる事になったの。私が呼ばれたのは反省させる為だと思う。私が切っ掛けで色々と動き出したからね。母さんの選別対象に入っていたから油断したよ。本当に考えて行動しないと何が起きるか分からないね。姉さんの大変さが少しだけ分かったよ」

「私が移住許可を出した人はほとんど飛ばされているからね。選別を回避させてあげても別の問題を起こす。そして、私は恐怖される。何の為に助けてあげたのか分からなくなるよ。嫌でも考えて行動するようになるから。それでも、やはり失敗してしまう。今は母さんの娘として考えて行動しないといけないからね。国長よりも難しいと思う。母さんの注意に甘えていると成長しないからね」


まずい!

私は甘えているよ。


やはり妹は最高だよー!

このように、姉さんが助言してくれるもん。


「姉さんは球当てをしないの?楽しいみたいだよ?」

「鬼ごっことは違うからね。私たちに向かって全力で球を投げられるのはクリスタくらいだよ。私と球当てで勝負する?」


姉さんから勝負を仕掛けてきたという事は何か秘策がある気がする。

ここは引くべきだね。


「やめておくよ。姉さんが勝負しようと言うなんて勝てる自信があるからに決まっているからね。私は勝てる勝負をしたいの。私が勝負したいと言うまで待っててよね」

「ふーん。それならいいけどさ。あー!しまった。はぁ…、余計な事を言ったよ」


何なの?

姉さんは私と球当てで勝負したいと言っただけじゃない。


何か秘密が隠されているの?

何か起きるのかな?


「ただいまー。球当てしよう!1対2でいいよ。私に負けたら母の愛だよ。さあ、行こう!」

「もー!全然考えていないよ。話した後に気付いても遅いよー」

「姉さんのバカー!最悪な結末だよ。母さんに勝てるの?絶対に無理な気がするよ」


こうして、私と姉さんは更に鍛えられる事になりました。

母の愛はどれ程の技術があるのだろう?


終わりが見えないよ…。


私と姉さんを毎回ボコボコにする母さんは少しおかしい。

これほど鍛えられて双子の竜王に負けたら絶対に駄目だよね。

赤ちゃんでは母に勝てません。

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