閑話 ハーラルト 集会
秘儀の鍛錬は本当に厳しい。
毎日の積み重ねが大切だと気付かされる。
子供たちは一体どれ程の努力をしているんだ…。
笑顔の裏に隠されている努力を思わず称賛してしまうな。
全力鬼ごっこでお2人を本気で捕まえたいという思いだけではないのだろう。
秘儀を侮辱する事を許さないという事は、シャーロット様の生み出した技術だから努力していると考えても良さそうだな。
命懸けで生み出されたと知っているから本気で努力をする。
俺は殺される前に気付かせてもらえて良かったぜ。
当たり前の事ができていなかったのだから。
国防軍の誰もが本気で努力しているだろう…。
それでも、誰も子供に追い付けていない。
つまり、努力が足りない!
孤児院で子供の世話をしている女性は子供たちを追い抜いたらしい。
特別な事をしているとか、教えてもらっていると考えてはいけない。
今の俺がしている鍛錬が甘いと思える努力をしているに違いない。
子供たちが追い抜かれても素直に認めているのだから、彼女たちの努力を知っているのだろう。
孤児院の子供たちの覚悟を超えているのは異常だと思える…。
そこまでの覚悟を生み出すものが何かはまだ分からない。
未熟な証拠だろう。
本当に厳しい国だ。
どいつもこいつも本気で努力する。
俺も負けてられないぜ!
ここまで整えられた環境で努力しないのは甘えだ。
少しでも強くなる。
毎日少しでも多く鍛錬する。
すべき事は決まっているんだ。
生活環境もどんどん良くなっていくし最高の国だな。
仕事を終えた帰り道に名も知らぬ獣人に声を掛けられた。
犬の獣人か…。
嫌な思い出だぜ。
この国の大人は犬と猫の獣人ばかりだ。
孤児院の中には狼や虎や獅子がいたな…。
奴隷として狙われるのは珍しい獣人の子供だからな。
あの子たちが馬鹿な勘違いをする事はないだろう。
過酷な環境から助け出されたに違いない。
この国で幸せになって欲しいと思う。
「ハーラルトさんですね?」
「ああ、そうだが。何か用か?」
「獣人を集めて集会をしています。良かったら参加してくれませんか?族長をしていたハーラルトさんなら俺たちの代表に適任だと思いますから」
「獣人の為に集会をしているなら参加するぜ。今からか?」
獣人の集会に誘うのは分かるが、いきなり代表かよ。
ヴィーネ様の話していた集団に違いないな…。
「はい。付いて来て下さい」
「ああ、分かったよ」
おいおい、無断で訓練場の宿舎を集会場に使うなよ。
こいつらは馬鹿なのか?
「ここで集会をするのか?」
「ええ。明るいですし目立ちませんからね」
お2人の力を知っていて言っているのか?
まさか、知らないのか…?
選別を経験したから知っていると考える方が間違っているな。
夜の授業も受けていない可能性が高い。
自分たちで知識を遮断してしまっている。
この国では好きなように勉強ができるのに勿体ない事だぜ。
どれだけいるんだ…。
宿舎の広間に大量の獣人が集まっている。
卒業生のプレートを首から下げている獣人は見当たらないな。
「獣人の集会なんだろ?卒業生には声を掛けていないのか?」
「恵まれている獣人には声を掛けていません。卒業生なんて最たるものじゃないですか」
この国の獣人の卒業生が恵まれているだと?
どれだけ悲惨な過去を持っているか分からないだろうが…。
「もうすぐアンゼルムさんも来てくれると思います。少し待ってて下さい」
「そうか…。まあ、どんな集会か楽しみにしているよ」
こいつらから見たら俺とアンゼルムは恵まれていないのか?
族長ではなくなったから、そう思えるのかもしれないな。
まあ、正直何を考えているのか分からん。
「おお、ハーラルトじゃねーか。やっぱり来たのか?」
「ああ、獣人の為の集会を断る訳にはいかないだろ?」
「まあ、そうだな。獣人の為だからな」
「そういう事だ!」
本当に獣人の為ならいいがな。
「さて、新しい2人にも来ていただきましたし始めましょう。まず2人には今までの集会内容を話します。この国では獣人の地位が低くなっています。ヴィーネ様が国長になった頃からですね。警備隊のテストも獣人だけを全滅させました。意識して下げていると考えられます。人間の地位も下げていると考えていますので、もしかしたら全ての種族の地位を平等にしようと考えているのかもしれません。しかし、他種族は独自の店を持っていたり特別な居住環境を用意してもらったりと扱いが違います。結果的に獣人は一番下の地位になってしまうのです。土地神りんご酒も買えなくなりました。このままではどんどん酷くなっていくでしょう。そこで、国防軍に在籍している2人の知恵を借りたいのです」
あ…。
いかんいかん。
思考が停止するところだった。
警備隊のテストに全員落ちたのは覚悟が無いからだろ?
独自の店を持ちたいなら独自の商品を生み出せばいいだろ?
この国が恵まれた特別な居住環境じゃないのか?
土地神りんご酒は真面目に働いていれば買えるぞ?
「夜の学校の授業を全て受けてテストに合格すればいいじゃないか。証明用の缶バッチまで用意される事になった。そうすれば、間違いなく土地神りんご酒は買えるぞ。独自の店を持ちたいなら独自の商品を考えればいい。資料室ができるんだ。そこで勉強すれば何か切っ掛けが掴めるかもしれない。警備隊のテストに落ちたのは覚悟が足りないからだ。端から見ていたが警備隊のテストを受けた獣人は全員余裕の顔をしていた。徐々に強められる殺気と最初から強い殺気は耐え方が違う。最初から全力で抗う覚悟が必要だっただけだ。特別な居住環境はこの国がそうだろ?人魚やセイレーンの事を言っているのなら、どんな過去を持っているか知っているのか?知っていたらとても言えないぞ。どうだ?適切な助言だと思うが…」
かなり真面目に考えて助言をしたぞ。
こいつらはどんな反応をするんだ?
「ハーラルトさんは平等だと思っているからそう考えるのですね。テスト内容が同じだとは限らないじゃないですか。殺気の強さも同じだったとは限りません。確かにこの国の環境は特別ですが、妖精たちも世界樹を植えてもらっています。特別扱いをされているのです。土地神りんごも食べていい事になっています。俺たちが買っているのをただで食べているのです」
ん…。
いかんいかん。
また思考が停止するところだった。
アンゼルムの野郎は寝る気か?
眠たそうに目を擦っている場合じゃねーぞ!
話す気が無いとしか思えない。
「お前たちが食べている食い物は誰が育てているか知っているのか?妖精たちだぞ。何も食べる必要のない妖精たちが野菜などを育てているから安く買えるんだ。この国で優遇されているのは人間と獣人だ。人魚の子供たちだって食べる必要が無い魚を安く売っているじゃないか。勘違いし過ぎているぞ。この国には学校があるんだからまずは通え」
「それは、シャーロット様に恩返しをしているだけで人間と獣人の為ではありませんよ。それに、学校に通う必要はありません。全て知っているのですから」
お前たちの存在が獣人の地位を下げている原因だろ?
獣人の卒業生たちに殺されるぞ…。
俺は今すぐ殺したいけどな!
「シャーロット様への恩返しなのは間違いないだろうが、恩恵を受けているのは俺たち短命種だ。全て知っているのならこんな集会はできないぞ?シャーロット様とヴィーネ様は国民の感情を全て把握しているのだから。それに、国内でシャーロット様に隠し事は不可能だ。ヴィーネ様のテストに不満があると思われたら終わりだぞ」
「大丈夫ですよ。俺たちはシャーロット様を崇めていますから。強く崇めている俺たちが恩恵を受けるのは当然の事なのですよ。本来はシャーロット様を崇めている人だけの国ですから」
この国に残された膿か…。
勘違いした国民が多く残っている。
どうせ、グスタフが大量に移住許可を出したのだろう。
死んでも足を引っ張るクズだな!
「強く崇めているのなら何故全員が国防軍のテストを受けなかった?シャーロット様の思いを無視しているぞ。崇めているのに無視するのはおかしいだろ?」
「ハーラルトさんも勘違いをしていますよ。あれは崇めていない人に向けて言った言葉です。崇めている人の安全は保障されているのです」
ここまで都合よく考えるのか。
今まではかなり不平等な国だったのか…。
「それは、シャーロット様に守れと命令しているのか?シャーロット様は誰も守るつもりは無いぞ。この国に住んでいるのは偶々だ。学校でも習える常識だぞ」
「学校ではそうやって脅さないとシャーロット様を崇めないじゃないですか。本気で崇めている俺たちをシャーロット様が見捨てないだけです。命令なんてしません。シャーロット様の好きなようにすればいいと思っていますから」
「なるほど。つまり、お前たちはシャーロット様に守ってもらえるという事だな?俺がお前の足を踏み砕こうとしたらシャーロット様に止められる訳だ。試してみてもいいか?」
「犯罪禁止のこの国でそんな事をしたらハーラルトさんが処刑されてしまいますよ?残念ですがハーラルトさんも勘違いをしているようですね。好きにして下さい」
突き抜けた馬鹿だな。
こいつらが全員そうなのか?
話している犬の獣人の足を踏み砕く。
【バキッ】
「あぐぅ…。ま、まさか!ヴィーネ様がシャーロット様を止めているのか?どこまで獣人の地位を下げるおつもりなのですか…」
転がりながらも勘違いを続けている。
集まっている獣人たちから動揺の声が上がった。
「殺人禁止だし次は首の骨を折ってもいいか?俺が殺されるだけだろ?」
「ま、待って下さい!ヴィーネ様がシャーロット様を止めていたら俺たちは守られません」
「崇めているんだろ?それも強く崇めていたら大丈夫なんじゃないのか?ヴィーネ様がシャーロット様を止めていたとしたらお前たちは簡単に殺されるな。崇めていても意味が無い。戦争になっても奴隷か殺されて終わりだ。どうするんだ?」
「俺たちがヴィーネ様に何をしたと言うんですか!何故シャーロット様を自由にしてあげないのですか!この国はどんどんおかしくなる一方だ!」
俺の言葉を聞いていないな…。
勘違いした幸せな夢を見ていたのだろう。
「おい!それでどうするんだ?」
「社に行きます!ヴィーネ様の横暴を止める必要がありますから」
ヴィーネ様を侮辱している時点で死刑は決定だ!
それより、社までこいつらを行かせたら俺が仕事をしていない事になる。
しかし、何人いるか数えるのが面倒な程の獣人をここで始末するのは難しい。
人が密集していて狭いし、殺す程に足場が悪くなる。
それに、大勢に逃げられる可能性が高い。
「ヴィーネ様の横暴を止めたいのなら被害者を装った方がいいだろ?全員縛られて俺に連れて行かれたら流石のシャーロット様も気付いて下さるだろう。違うか?」
「確かに俺だけ足の骨が折れていただけでは効果が薄いですね。その案で行きましょう」
おいおい…。
縛られてくれるのか?
「おい、アンゼルム。全員を縛るから訓練場から紐を持ってきてくれ」
「ん…?あ、ああ。縛るんだな。すぐに持ってくるぜ」
完全に寝てやがったな!
本気で腹が立ってきた。
後はあいつに任せて帰りたいぜ。
「何人いるか分からないから、あるだけの紐を持ってきたぞ。2人で縛るのはきついから手伝ってくれ。手を背中で組むように縛るんだ。今から手本を見せてやる」
アンゼルムが1人を縛った後に縄をばらまいた。
本当に何人いやがるんだ…。
200人はいる可能性がある。
「おいおい、縄が足りなくなりそうだぞ。何人いるんだ?」
「全員参加しているか分かりませんが300人以上いますよ」
縛られているのに平然と答えたのは別の獣人だ。
ここまで愚かだと獣人全体がそうだと思われる。
流石に酷過ぎるぞ!
「アンゼルム、検問所に行って縄を取ってきてくれ。全然足りないぞ。仕事しろよな!」
「分かってるから怒るなって。すぐに行ってくるぜ!」
寝て俺に全て任せた自覚はあるようだな。
有罪で決定だよ!
少し待った後にアンゼルムが縄を持ってきた。
「流石に検問兵も驚いていたぞ。とりあえず全部持ってきた。早く縛って終わらせようぜ」
縛るのはいいが、その後どうする…。
ここまで多いと国内で処理した場合にどうなるか分からない。
妻や子供がいる可能性が高い。
殺したとしても後処理が俺たちだけではできない。
(アンゼルム、お前の属性は何だ?俺は火だから足止めできない)
(俺は土だ。全員穴に落とすか。その後呼ぶしかないな)
(ああ、流石にこれだけの人数の後処理は俺たちの手に余る)
(外は暗くなってきている。宿舎から出たらすぐに落ちるように穴を作っておく)
アンゼルムは穴を作りに行ったな。
魔法は素晴らしい!
穴に気付いた奴が逃げないように後ろから俺が押す必要があるな。
広間に来るまでに少し狭い廊下を通る必要があるから逃げられる心配は無い。
最後に火の魔法で燃やしてもいいが悲鳴が街中に響き渡るのは避けたい。
特に子供の耳には入れたくない。
「よし、お前が最後の1人だな。俺が悪役を演じるから上手くやれよ?」
「ええ。ヴィーネ様の横暴も今日までですよ!」
足の折れた奴が代表だったのだろうか?
社に向かえと指示を出している。
「お前は俺が連れて行ってやるよ。ほら、肩に手を置け」
「いいのか?あんたは処刑されるかもしれないんだぞ?」
「ああ、獣人の未来の為だ。シャーロット様の現状を知るには必要な行為だっただろ?」
「そうですね。ここまでヴィーネ様に拘束されているとは思いませんでしたよ…」
犬の獣人の腰に手を回して立ち上がらせる。
ああ、前方から小さな悲鳴が聞こえるな…。
「何かあったのか?悲鳴みたいな声が聞こえるぞ!」
「手を縛られているから暗闇で転んでいるのでしょう。シャーロット様を止めるているのでヴィーネ様も動けませんから大丈夫ですよ」
「そ、そうか。思わず不安になったようだ…」
本気で動揺したじゃねーか!
完全に獣人の評価を下げているな。
流石に俺の中でも獣人の評価が下がった。
部族の連中でかなり下がったはずだが際限がないのかよ…。
急に暗い外に出たら真っ暗で何も見えないはずだ。
獣人は夜目がきく奴が多いが、突然の暗闇には対応できない。
廊下や広間が魔石で明るいから厳しいだろう。
それに、来た時にはなかった落とし穴があるとは思わない。
意識に無いから何の不安もなく進むのだろう。
しかし、目の前の奴が落ちたら普通は止まると思うんだが?
もしかしたら、後ろの奴に押されているのかもしれないな。
皆が前に進もうとしているから止まれない。
俺たちの前の奴も止まったな。
自然に早く進めという感じで優しく押す。
どれだけ深く穴を作ったんだ?
300人が重なる事でも想定したのか?
目の前の奴が急に消えて俺が支えている獣人も焦ったみたいだな。
俺は無言で投げ落とす。
「何故急に消えて、な、何を、あーー!うぎゃぁー!」
折れた足で着地でもしたのか?
凄い悲鳴だったな。
ああ、目が慣れてきた。
酷い光景だ!
全員が見上げて罵詈雑言を吐いているようだ。
穴が深いのと全員が口を開いているから何を言っているのか分からないがな。
俺もこいつらと同じ種族かよ。
泣きたくなってくるぜ…。
「アンゼルム、緊急用ボタンを押してきてくれ」
「ああ、流石に何もせずに落ちるのは予想外だ。悲しくなるな…」
同じ気持ちだったらしいな。
平和な国で勘違いをし続けた怠慢な獣人。
どちらが来られるのだろうか?
この結末を予想していたヴィーネ様だと思うのだが…。
シャーロット様!
ヴィーネ様に悪口を聞かせない為ですね。
「凄いね!全員縛って穴に落とすなんて、上手く考えたね!」
「いえ、想像以上に馬鹿だっただけです」
「悲しくなるほど馬鹿でした…」
「流石に多いね…。この国が未亡人ばかりになるよ。ヴィーネは一緒に飛ばさないからね。1人でも多く国に残そうとするんだよ。妻は全力で国に残ろうと努力すると思う。子供がいる未亡人ばかりの国っておかしいよ。ヴィーネも異常者決定だね。私たちを呼んだのは後処理がどうなるのか分からなかったからでしょ?」
「はい。これだけの人数を殺してしまうと、俺たちの手に余る後処理が残ると判断しました」
「まあ、そう思うよね…。だって多いもん。何で1人だけ足が折れているの?」
これだけの人数が蠢いているのによく気付きますね。
あいつがどこにいるのか全く分かりません。
「シャーロット様を強く崇めているから安全は保障されていると言うので、足を踏み砕きました。守ってもらえないのはヴィーネ様がシャーロット様を止めている為だと。勘違いも酷いですし、社に行こうとしたので穴に落とす事にしました」
「私に守ってもらえると思っていて、足を砕いても勘違いが治らないんだ。しかも、ヴィーネの責任にした訳だね。沈黙、闇魔法。ゆっくりと喰われなさい。さて、穴は明日にでも埋めておくから大丈夫だよ。今日はお疲れ様。後処理はヴィーネにしてもらうよ。またねー。転移魔法」
ヴィーネ様を侮辱した結果だな。
耐えがたい激痛が長く続くのだろう。
「ヴィーネ様はこんな奴らにも更生する機会を与えていたんだ。ここまで醜悪だと気分が悪いな。死ぬまで自分に都合のいい夢からは覚めないようだ」
「そうだな。移住してきた奴はほとんどが勘違いしているのだろう。あそこまで身勝手な考えて崇めていますは酷過ぎる。ヴィーネ様は改革でこういう奴らが集まるように仕向けたのだろう。簡単に始末できるように。シャーロット様なら家族全員飛ばして終了だが、ヴィーネ様だと残る人が多いから仕事が増える。一番忙しい人が不愉快な奴らの為に仕事を増やしているんだ。本当に馬鹿ばかりだよ」
お互いに獣人の愚痴を言いながら家に帰った。
ヴィーネ様の改革はとても優しい…。
自分を侮辱していた人を残す為に仕事をしている。
ここまで御膳立てしてもらってヴィーネ様の優しさに気付かないようでは終わっている。
現時点で勘違いしている奴は殺した方が早い。
確実に問題を起こす種を国内に残してしまう。
改革で土の中に埋まっていた種を発芽させたのだろう。
ヴィーネ様は芽を土から抜いて終わらそうとしている。
シャーロット様なら種が埋まっている一帯を全て捨て去るだろう。
選別の人数は桁が違っただろうな。
多くの大人がそんな簡単な事にも気付かない。
この国でそれが分からないような奴は住む資格が無いぜ。
夢から覚めない人々はそのまま永眠です。




