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土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第4章 神国シャーロット

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閑話 マリアンネ 後悔

本当にこの国の大人たちはどこまで愚かなんだ!

まさか、私たちへの不満をシャーロット様に言いに行くとは…。


ヴィーネ様を侮辱した事はシャーロット様なら税理官室の感情を把握しているから分かっているはず。

そんな当たり前の事すら知らないのか?

何も考えられないのか?


命令しているだけという言葉が相手を侮辱していると思わないのか?


自分に置き換えればすぐに理解できただろう…。

命令しているだけと言われて何とも思わないのだろうか?


それに、命令しているだけで国や国民を守れるのか?

どれだけ働いて下さっていると思っているんだ!


助言しただけでこんな気持ちにさせられるとは思わなかったよ。


過大評価してしまっていたようだ!


「最悪な結果を生んでしまった。ここに来た職人に助言をしたつもりだったが、税理官室への不満をシャーロット様に言いに行ったようだ。ヴィーネ様はこちらの判断で殺してもいいと言っている。それに、シャーロット様の激怒を心配されていた。完全に過大評価していたようだ。今後税理官室でヴィーネ様を侮辱した奴は必ず殺す事にする。ここを血塗れにしてはいけないから、気絶させるか動けなくさせて国外で魔獣の餌だ」

「えっ?シャーロット様にお願いに行ったのですか…。職人全員を尋問して問題があるようなら始末するべきでした。ヴィーネ様を侮辱していると教えてあげたのに、無意味どころか問題を拡大させてしまう可能性があったのですね。ヴィーネ様の改革を潰すところでした」

「馬鹿しかいないと思っていましたけど、それでも過大評価だったのですね。シャーロット様の選別は問題のある人を全て殺すか飛ばすと思います。努力を始めた人も対象になるのかもしれません。ヴィーネ様の改革を潰すところでした。本当に最悪ですよ!」


ヴィーネ様はとても優しい改革をしている。

多くの人に職を与え仕事を与えようとしている。


しかし、シャーロット様を激怒させてしまえば終わる。

綺麗な国にはなるけれどヴィーネ様の改革とは違った形になってしまう。


そして、ヴィーネ様はシャーロット様が激怒した場合は止められない。

そこには親子の関係があるのだと思う。


怒った親を止められる子供は少ない。

怒っている理由が自分の為だった場合は尚更だ。


更にシャーロット様の選別は正当性もある。

戦争で死んでいたはずの邪魔な人を飛ばすだけなのだから。


誰にも文句は言えない。

シャーロット様がいなければこの国は滅ぼされているのだから。


「私が質問したせいですね。気付かせてあげるつもりでしたが…。飛ばされるか殺される人たちだったのですから無視すれば良かったです」

「同じ失敗をしないようにするしかない。ヴィーネ様は殺せと言っているのだから殺せばいいだけだ。仕事が楽になったと考えよう。税金をもらって勘違いしている奴は殺す。言葉は必要ない」


ヴィーネ様からの念話(テレパシー)が届いた。

それでも、人の救済を続けるのですね…。


優し過ぎますよ!

早く新人たちを育てて補佐に戻らなくては…。


「ディアナ、新人の教育を手伝うから補佐に戻る事を最優先にする。これではヴィーネ様の仕事が多過ぎる。補佐の仕事は多岐にわたる。簡単な雑用から犯罪者の始末までしなければならない。補佐室の秘書になるのだからヴィーネ様の改革のお手伝いをする事になると思う。街長の時のような秘書の仕事はできないぞ。それでもいいんだな?」

「勿論です。お2人の秘書になるのですから覚悟はできています」

「確実にここより忙しいです。ディアナさん大丈夫ですか?死んだような顔をして街を歩かないで下さいよ」

「いや、売られた奴隷のような顔をして街を歩かれた方が困りますね。お願いしますよ!」


冗談のように話しているが、これが孤児院の子供たちが見てきた世界。

この国がどれだけ恵まれているのか、孤児院の子供たちや卒業生が一番理解している。


そして、何故恵まれている国なのかも理解している。

だから、侮辱する相手を許せない。


私にも少しだがクリスタの気持ちが分かった気がするよ…。

お2人の笑顔を奪う奴は殺したくなる!


「子供たちに嫌な記憶を思い起こすような事はしませんよ。私は一人前の大人ですからね」

「少し前にそんなような顔をしていたお前が偉そうな事を言うな」


ヴィーネ様の話を途中で止めた顔ってなんだ?

こいつはどんな顔をしていたんだ?


流石に気になってしまうな。

見てみたいじゃないか…。


「それにしても、エルダードワーフの技術指導は凄いですね。一月10万ギルでも安いですよ。流石ヴィーネ様ですね。職人が消えたのだから育てればいいと…。育てるのはエルダードワーフですからね。とんでもない事ですよ」

「世界中の職人が弟子入りしたいだろうな。夢のような環境を簡単に実現してしまうんだ。そして、実現できてしまう国なんだ。この国を作り維持しているお2人を侮辱する意味が分からない。新しく入ってきた3人も理解できたか?世界一恵まれている国で世界一忙しい人を侮辱する意味を。支配も命令もせず、世界一質素な暮らしをしているお2人を国民が不幸にさせてどうする。お2人が社にいるから安心してこれだけの種族が一緒に暮らしているんだ。シャーロット様とヴィーネ様の笑顔を国民が奪ってどうする。この前に来た職人もそうだが、理解していない奴の気持ちが分からない」

「崇めているつもりになっていますからね。崇めていればこの国で暮らす権利があると思っているのですよ。実際は崇めてもいないし裏切り続けているのに。理解する事は無いでしょうね。気にする必要も無いですよ」


そうだな。

気にする必要は無い。


誰か来たみたいだ。

早速エルダードワーフの技術指導を受けたい人か?


「おい、エルダードワーフの所に通えば金がもらえるって本当か?仕事が無いから金が欲しいんだ」

「・・・・」

マリアンネも成長していますね。

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