表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
土地神様は吸血鬼  作者: 大介
第4章 神国シャーロット

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

251/425

シャーロット 赤ちゃん

ベティーナが赤ちゃんを産んで一月。

そろそろ様子を見に行かないといけないよね?


妖精猫(ケット・シー)の赤ちゃんは間違いなく可愛いよ!


ユリウスが赤ちゃんを産んで二月。

セイレーンは恥ずかしがり屋だし、赤ちゃんが泳げるようになるまで八月かかるみたい。

アマーリエお姉ちゃんが頑張っているからお祭りの日に見せてもらおう。


セイレーンの赤ちゃんも間違いなく可愛いよ!


「ヴィーネ、ベティーナの赤ちゃんを見に行こうよ!」

「私たちが行くと緊張しないかな?大丈夫なの?」


「出産直後だと色々大変だと思ったから一月待ったんだよ。エラたちも育児に協力しているみたいだし、今なら問題ないよ。土地神りんごを買ってから行こう!」

「そこまで言うなら行こうかな。私も赤ちゃんを見てみたいからね」


ヴィーネが一番可愛い赤ちゃんだけどね。

本人には黙っておこう。


絶対に拗ねるから!


「じゃあ、行こうか。転移魔法(テレポート)

妖精の店の前に移動した。


「やあ、土地神りんごを9個ちょうだい。お釣りはいらないよ」


店員の妖精に1万ギルを手渡す。

「すぐに用意します。みんな全力だよ!」

「「はい!」」


すぐにフーゴのお店でお菓子を買いそうだよ。

私がお金を使えば市場が賑わうからどんどん使わないとね。


妖精の飛ぶ速さもかなり上がったね。

二度と人間や獣人に捕まらないよ。


「お待たせしました。土地神りんご9個です」

「全然待ってないよ。ありがとう」


時空魔法(ゲート)で社に土地神りんごを9個を置く。


「じゃあ、ヴィーネ行こうか。転移魔法(テレポート)

ベティーナの家の前に移動した。


「ベティーナ、ヴィーネと一緒に赤ちゃんを見に来たんだけど入ってもいいかな?」

「どうぞお入り下さい」


「じゃあ、お邪魔しまーす。わぁー!可愛いね!二月で生体になると聞いていたけど、まだ赤ちゃんなんだ」

「本当だね。赤ちゃんだと土地神りんごは食べられないんじゃない?」


20cmくらいだ!

ここまで小さいのは予想外だったよ。


土地神りんごは食べられないだろうね。


「母乳をあげているの?」

「はい。2ヵ月間は母乳です。生体になるまで母乳をあげます」

「へぇー。こんなに小さいのに後一月で生体になっちゃうんだ。凄いね!」


ここから一月で同じ大きさまで育つんだ。

凄い成長速度だよ!


「土地神りんごを9個買ってきたから食べられる分だけ食べて。エラも来ているみたいだから一緒に食べてね」

時空魔法(ゲート)で社から土地神りんご9個と10万ギルを取り出す。


ベティーナに10万ギルを手渡す。

「生体になったらお菓子とか買ってあげてね。ベティーナは学校に復帰する?赤ちゃんを産む?」

「ありがとうございます。大切に使わせていただきます。土地神りんごはエラと分けて食べたいと思います。この子たちが成体になった後、学校に復帰します。今後も1年に一度出産をする予定でいます。妖精犬(クー・シー)と同じ人数になるまでは出産したいと思っておりますが、そこから先はエラと相談したいと思います」

「凄いね。どんどん学校が賑やかになるよ。ベティーナってお菓子以外にお金を使ってる?」


ヴィーネが国長として心配しているね。

お金の使い道が無いのに仕事をしてもらうのは悪いからね。


「偶に土地神りんご酒を買いますが、基本的にはお菓子とジュースです」

「そっか、お金の使い道があるならいいんだよ。問題はあの2人だね。結婚してないし後継者もいないからね。警備隊になっている場合じゃないよ!」

「心配しなくても大丈夫だよ。結婚しなくても誰かが後を継いでくれるから。国が大きくなれば結婚相手も見つかるよ。ヴィーネの腕の見せ所だね」


それが一番難しい事なんだけどね。

人を増やせば問題も増えるし大きくなる。


「大人を住民にするのは難しいよ。獣人の里で懲り懲りだよ。国を発展させながら大きくしたいとは思っているけど、まずは国内を安定させてからだね。きちんと運営できる国になってから考えるよ」

「ヴィーネが楽しんで国長をしているのなら好きにすればいいよ。赤ちゃんは抱っこしても大丈夫かな?」

「はい。抱っこしてあげて下さい。まだ話せませんし感情もはっきりとしていませんので、普通の猫と変わりませんから」


部屋の中には8人の赤ちゃん妖精猫(ケット・シー)がニャアニャア鳴いているんだよね。

まだ立てないみたいで猫との違いが分からないよ。


この部屋にいるだけで癒されるね。


私の足に頭をこすりつけている子がいたので優しく抱っこする。

「毛がフサフサしているし温かくて可愛いね。抱っこしていると癒されるよ」

「私も抱っこしよー。…、本当だね。気持ちが安らぐよ」

「お2人にそう言ってもらえると嬉しいですね」


長い時間滞在しているとベティーナが気疲れしちゃうよね。

名残惜しいけど早めに帰ろう。


赤ちゃんを優しく床に下ろしてあげる。

急いでお母さんの元に走っていったよ。


緊張していたのかもしれないね。

お母さんと一緒にいるのが一番だよ!


「じゃあ、そろそろ帰るね。楽しませてもらったよ。ヴィーネ、行こうか」

「うん…。じゃあ、またねー。転移魔法(テレポート)


社に帰ってきた。


少しわざとらしく言ってヴィーネを抱きしめちゃおう。

今日なら絶対に大丈夫だね!


「あっ!一番可愛い子を抱きしめるのを忘れていたよ」


ヴィーネを抱きしめて頭を撫でる。

(私は赤ちゃんじゃないよ…)

「んー?何も聞こえなーい!」


ヴィーネの耳が赤くなっているから照れているね。

私も満足したし背中をポンポン軽く叩いて離れる。


「いやー。最高に癒されたよ。もう寝ようか!」

「うん…」


布団を敷いたらすぐにヴィーネが入る。

私も隣に入る。


「じゃあ、おやすみー」

「うん…、おやすみー」


ヴィーネがすぐに抱き付いてきたけど、今日は力強いね。

さっきの仕返しかな?


可愛い反抗だね!

嬉しいヴィーネちゃんでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ